2009/01/01

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
新年早々風邪を引いて寝込んでいました。避けようのない寝正月。
今年もいいことありそうな。

ところでRSSで見ていたら「炎のいけにえ」のサントラ(要iTunes)が本年正月に新規追加になったとか。
新年早々なかなか気色良いジャケット。モリコーネってこういうクズ映画でもちゃんと仕事するからえらいなあ。そうだ、これを新年の誓いにするか。どんな仕事でも一生懸命すること、、、か。仕事がそもそも見つからない人々には失礼な話だな。

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2008/10/05

千葉vs浦和(TV観戦)

2008 J1 第28節 千葉 vs 浦和(J's GOAL)

「奪って攻めて奪われて」がひたすら続いた楽しい試合。コーナーキックが両チーム合わせて10本もなかったんだから、いかにピッチの中で試合が続いていたかが分かる。しかも得点は全てセットプレー絡みじゃなかったんだから面白くなる条件が揃ってしまった。

千葉の試合に関して西部謙司が以前「クロスの精度が上がってきた」と表していたけれど、確かに矢沢や深井とかがえらく正確なクロスをゴール前に送っていたりするイングランドフットボール。出足鋭く当たりは厳しく奪ったらサイド、でトップが落としたボールをシュートすべく中盤の選手が上がっていく。あとはランパードがいればなあ、ってとこか。ジェラードでもいいけど。ボールを中心に選手が網の目のようにパスコースを張り巡らせながら上がっていく「人もボールも」のポジションレスサッカーとは異なる割とポジション別の仕事がはっきりとしたサッカー。監督の手腕もあるだろうけど、たった半年でここまで変わるか。ただ「近くにいる敵を掴め、止めろ」って守備はオシム時代から変わってませんな。
開始直後の先制点は矢沢のパスを深井が受けてのもの。パスを出した方も受けた方も気持ちの良さそうな得点。これで浦和は受けに回ってしまった感じ。得点も浦和は力業と選手交代直後の相手が気を抜いた瞬間だったのに対して、千葉は流れの中から相手を翻弄してってな感じ。ハーフタイムにミラー監督は「今日は俺たちの日だ!」と選手を叱咤したそうだけど、そのとおりの試合展開でしたな。

千葉のイングランド化で思ったのは「日本人って器用」。別のビジョンのはっきりした監督が「スペイン化」を目指せばそれらしく仕上がるんだろうなあ。

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2008/01/14

藤枝東vs流通経大柏(TV観戦)

流通経大柏が初優勝 全国高校サッカー決勝(スポナビ)

流通経大柏の圧勝。
藤枝東は前回の高山学園戦でも相手の出足が激しくなるに従って持ち前のパスサッカーが影を潜めてしまっていたが、今回は前半から出足鋭い流経大柏に圧倒されて持ち味を発揮できないまま終わってしまった。
3バックだとサイドにスペースがあるので云々という理屈から言うと、流経大柏の相手サイドの活かし方は2トップが積極的に潜り込んでいく、というもの。ここでボールを保持したりゴールに向かって斬り込んでいる間に味方が次々と上がってきて数的優位を作ってしまう。相手ボールになると中盤以降は素早く戻って守備に加勢。
2トップ(特に大前)の個力が高いが故に可能な戦法とも言えるけれども、最後まで足を止めずに戻っていく運動量は驚異的。流経大柏の選手は試合終盤に次々と足をつっていたけれど無理もない。
おかげで藤枝東の中盤は常に数的不利にさらされているような状態で、特にパスサッカーの要・河井は気の毒なくらい何もさせて貰えなかった。
実況は何度も「藤枝東のサッカーに拘る」という監督の言葉を紹介していたが、彼等が放ったシュートのうち、ヤバそうなチャンスになったのはドリブルから開始されたもの。
つまり、「個人で突破してなんとかする」というサッカーを藤枝東はしようと思えば出来たし、ある程度人材もいたはずなんだけど、そうはしなかった。もちろんそうすれば勝ったとか言うつもりはないけれど。
だから、今回の藤枝東は自分達のサッカーが出来なかったかも知れないけれど、選手達を裏切る采配はしなかったという点で「高校サッカーかくあるべし」という矜持を示したと言えるんじゃないだろうか。
「美学に殉じた」事に対して「甘い」と言えるのは承知の上でそう思う。

しかし大前って凄いねえ。ただ、選手権を通して安定していた訳じゃないそうなので、若手揃いのチームをまとめてみせた長谷川監督に師事するのは順当な進路選択でしょうな。
それと星陵。インターハイではどんなマジックで流経大柏に勝ったんだろう、と試合を観ていない者としては思う。

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2008/01/06

高川学園vs藤枝東(TV観戦)

決勝は藤枝東−流通経大柏 全国高校サッカー(スポナビ)

高川学園は県予選では4-4-2で来ていたけれど、本大会に来てからは4-3-3をスタンダードにしていたそうで。
で、今回も4-3-3でスタート。対する藤枝東のフォーメーションは3-5-2。3バックなのでDFライン両サイドにスペースがあるってのはお約束。だから高川学園の両ウイングは当然そこを突く。先の遠野戦では「斬り込み」デフォルトで突いていたけれど、今回はゴールラインまで飛んでいってそこから折り返すか斬り込むか判断する、という格好。
これで試合序盤は高川学園が何度かチャンス一歩前くらいまで到達していたけれど、時間が経過するにつれて徐々に中盤を藤枝東が制圧していく。
高川学園にしてみれば、藤枝東のテクニカルMF5人を3人でどうこうするつもりもなかったとは思うけれど、制圧されぶりは監督の予想を超えていたようで、高川学園のMFはほぼDFラインと同一化。結局、途中から4-4-2に戻して、相手の流れをある程度遅らせる事には成功したが、制圧されている最中に先制点を決められてしまった。

後半は逆に高川学園が相手を圧倒する。
出足鋭く相手のパスを次々と寸断し、奪ったボールは素早く前へ。中盤は基本的に「奪うところ」と位置付けた縦に速いサッカーが功を奏し、次から次へとチャンスを生み出す。
しかし、ここで「ラストワンプレーの精度」の差が勝負を分けた。
追い込まれながらも落ち着いて対応する藤枝東守備陣とは対照的に、高川学園の攻撃陣は焦ってしまったのかクロスやコーナーキックがゴールラインを直接割ったり、シュートをミートできなかったりと、「うわ〜、ダメっすか」と思わず口に出るプレーを続けてしまう。

結局、高川学園は藤枝東の開き直ったようなカウンター戦術の前に、とうとうゴールを本当に脅かすことなく終わってしまった。
全体的に見ると、応用編プレーまでは到達していた高川学園が実践編プレーに踏み込んでいた藤枝東に追いつけなかった感じか。
妥当といえば妥当なのかな。

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2008/01/05

遠野vs高川学園(TV観戦)

藤枝東、流通経済大柏など4強進出=高校サッカー(スポナビ)

実況で
「高川学園は連続出場、、、」
なんて言っていたので、はて? あんまり聞いた事無い学校だけどなあ、と思ったら、旧称が多々良学園(Wikipedia)だったんですな。
1年遅れで知った。色々紆余曲折があったようで。

サカダイの受け売りそのまんまだと、この学校の基本フォーメーションは4-4-2。
ところが今回は3トップの4-3-3。1トップの2ウイングで、ウイングは折り返しよりも斬り込みを狙う。原則ライン低めのカテナチオな遠野は斬り込まれるとすぐにゴール前にされてしまうので、かなり有効。特に試合開始しばらくは斬り込んできたウイングを誰が止めるのか混乱していたようで、高川が次々とチャンスを作り出す。
そのチャンスのうちの1つが高川の先制点に繋がり、元々攻撃に関しては厳しいところのある遠野は一気にピンチに。
カウンター以外の「波状攻撃」が苦手な遠野の弱点が出てしまう展開の中、後半になると高川は基本フォーメーション4-4-2に戻して、中盤で繋いでいく事で試合全体を落ち着かせてしまう。
攻めるしかない遠野は前掛かりになるが、こういう際の守備は慣れていないのか、逆に高川のチャンスが増えてしまった感じで、とどめにカウンターを流し込まれ万事休す。

結局、応用編にステップアップしていた高川学園が、基本から抜けられなかった遠野を下した印象。
ただ、高川学園も前へのパスが3本以上繋がっていたような記憶がないので、ハイライトシーンを見る限りではテクニシャン揃いの藤枝東相手だと厳しいかも知れない。

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2008/01/03

遠野vs近大和歌山(TV観戦)

三鷹、藤枝東が8強入り 全国高校サッカー第4日(スポナビ)

前橋育英の「ボールを動かすサッカー」を「人が動くサッカー」で打ち破った近大和歌山。
育英戦では前後半のそれぞれ出だしで速度のある攻撃を仕掛けて相手の出鼻をくじき、且つ育英CBのミス(ヘディング空振り)で先制点まで奪った近大和歌山だったが、最初から守備重視で試合に入る遠野相手では実らず。
その後、80分中60分くらいはひたすら攻め続けるが、こういう展開にはあまり慣れていないのか守備陣の集中力が切れてしまうようで、遠野のカウンターに何度となく脅かされた。
そんなカウンターとセットプレーでそれぞれ得点を奪った遠野は、残すところ10分くらいで1人退場となり、数的不利に陥ったことで逆にチームとしての戦い方が明確になったようで、ひたすら試合を「切る」ことに終始。
結局、5バックで粘り強く相手のサイド攻撃を潰し続けた遠野に軍配が上がった。

近大和歌山の監督は育英戦前に「向こうはスター軍団でこっちは雑草軍団」と言い放ったらしいが、インターハイにも出ていて天皇杯でも善戦したチームが雑草軍団というのはある意味詭弁。
そんな訳で、もっと雑草っぽいサッカーをする遠野に敗北したのはサッカーの神のちょっとした皮肉かも知れない。

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2008/01/02

近大和歌山vs前橋育英(TV観戦)

流通経大柏、作陽など16強 全国高校サッカー第3日(スポナビ)

近大和歌山の運動量に前橋育英が翻弄されっぱなしの80分。

奈良育英を翻弄した青木のスルーパスは出す側も受ける側もマンマークで封じ込まれ、しかも周囲は運動量で負けている。そのうえ相手守備にはほとんどミスが無いときた。
正直言ってよほどの個力の持ち主でなければ打開できない状況。
攻撃面だけでなく守備の面でも「飛び込んでくる3人目」を止められず、それほど多くなかった相手の「ゴール前のチャンス」を「決定機」に移行されてしまう。
結局、前橋は相手GKのミスから1得点したけれど、流れの中からのビッグチャンスは2回くらいだったか。
しかし、あれだけ「オレ攻撃ね」「オレ守備ね」とプレーがほぼ専業状態になってしまっていたら、和歌山も守りやすかったかもなあ。

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2008/01/01

広島vs鹿島(TV観戦)

鹿島が7大会ぶり3度目の優勝 今季2冠達成(スポナビ)

また引き立て役になってしまいましたな、広島。(スポナビ)
鹿島と準決で当たった川崎とは、攻撃手順や攻撃に関わる選手のキャラが違うせいもあったろうし、柏木不在が影響もしたんだろうけど、鹿島守備陣を相手にした広島のプレーは90分通して「猛攻」という文字が似合わないものだった。
順当な結果でしょうな。

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新年のご挨拶

新年のご挨拶

壁が汚れてるなあ。

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2007/12/31

前橋育英vs奈良育英(TV観戦)

野洲、帝京など2回戦へ 全国高校サッカー第2日(スポナビ)

埼スタに向かう予定だったけれど、やむを得ない事情(寝坊)によりテレビ観戦。

前半は相手がDFラインを高く採ってくることを見越した前橋育英攻撃陣が、ひたすら前へ前へ前へ、オフサイドの網に引っかかっても前へ前へと繰り返す事で、奈良育英DF陣はラインコントロールに手こずる事になってしまい、結果的に2失点。

もちろんFWの動きばかりでなく、中盤で交わされるパス、前線に送り出される勝負球、繋ぐ事を前提としたクリアといった数々のプレーの質は明らかに前橋が奈良を上回っていて、奈良守備陣の漠然としたラインコントロールで間延びした中盤は前橋のプレーエリアと化してしまう。前評判の高い青木拓矢(J's GOAL)がスルーパス出し放題。
前橋のパス回しに翻弄された奈良の中盤守備は「後方からのアタック」がボール奪取の基本になってしまい、クリアしても繋げない。

後半、奈良はエース田仲を投入して攻撃の単純化を図ることで、巻き返しを狙って攻め込むも、これを交わされカウンターで失点。
これは前橋の楽勝か、と思われたが、ここで奈良の精神力と前橋の悪癖「後半に失速する」が噛み合ってしまい、イスタンブールの奇跡(Wikipedia)なみのスピードで奈良が3得点。

結果、前橋の守備陣は冷静さを失ったのか、ボールの行方ばかりに目がいって相手選手を見ていられなくなったようで、スペースに出されると簡単に裏を取られ、いつ失点してもおかしくないような状態に陥ってしまう。
奈良は前半の課題だった「間延びした中盤」を前線にキープできる選手がいる事で修正でき、また前橋のミスにも助けられて流れを完全に引き寄せる。

ところが、そうなるとテンパッた側に運命が微笑んでしまうのがサッカーの不思議。
2度追いつかれた前橋がその度に少ないチャンスをカウンターで活かして突き放すという離れ業を演じて、昨年に続いての初戦敗退を逃れた。

しかし後半の前橋育英の崩れっぷりは洒落にならなかった。
次の近大和歌山は地区予選で大量得点しているチームだけに、また打ち合いになるんだろうか。

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2007/01/01

遅ればせながら年始のご挨拶

明けましておめでとうございます。
このような拙文を貴重な時間を割いてご高覧頂いている旨、大変に感謝いたします。
旧年は上半期末と下半期末で仕事が立て込んでいたり、いろんな意味で燃え尽きかけていたりと色々あって更新が滞った時期がありましたが、このように続いているのもひとえに「見てくれている人がいる」というだけで、モチベーションを新たにする事が出来たからです。
これからもよろしくお願いします。

さて、年始の挨拶というと思い出すのが赤瀬川原平の「外骨という人がいた!」(Amazon.co.jp)で引用されている宮武外骨の言葉。
年始の挨拶の葉書版・年賀状という物はかつて年始の回礼が終わった後に書くのが通例だったそうで、要するに「年賀に書くから“年賀”状」というのが正統だったらしい。
「官が『年賀状は何日までに』なんて言うな」なんて事を書いているところをみると、年賀に着くから、という考え方は郵便制度が確立してからなのかも知れない。
つまり、年末の繁忙期を更に込み入らせる「年末に年賀状を書く」という行為は単に郵政側の都合に乗せられただけという見方も出来る。

という事は元日になってから年賀状を電子メールで送る、という行為は全くもって日本の伝統に則った正しい行為であって、むしろ「伝統」と「電脳」の幸福な融合とすら言える。

てな訳で、個人的には郵政公社が
「年賀状を出すと電子メールで年始の挨拶を送るよりこれだけ省資源化に繋がります」
という具体例を挙げてくるまで年賀状を書く気には全くならない。
え? 電子メールを使えないおじいちゃん、おばあちゃんへは礼を失してしまうって?
会いに行きなさい、会いに。年賀状を書かない分、身体が空くでしょう。

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2006/03/12

C大阪vsG大阪(TV観戦)

2006 J1 第2節 結果(J's GOAL)

C大阪 vs G大阪:西野朗監督(G大阪)記者会見コメント(J's GOAL)

C大阪 vs G大阪:小林伸二監督(C大阪)記者会見コメント(J's GOAL)

C大阪 vs G大阪:試合終了後の各選手コメント(J's GOAL)

全体的にG大阪が試合をコントロール。
小林監督の言うとおり、見た目は前半20分過ぎくらいから徐々にC大阪がペースを握ったが、前半2分に先制してその後も様々な形で攻め込んでいたG大阪がペースダウンしたのに乗じただけもの。
今のところG大阪が4バックにした場合「穴」になりがちな家長サイドを河村が崩して得点したが、G大阪のゴールがマジでヤバかったのはこの時と後半32分くらいの徳重のドリブル突破から古橋がPA内でシュートしたシーンくらいだったと思う。

さて、ちょっと書いたとおりにG大阪は4バック。
新戦力はマグノ・アウベス、加地、明神が先発メンバー。
ジーコ・ジャパンにとって宮本がまたもベンチだった事が悩ましいところ。
西野監督に依れば
「宮本は3バックの真ん中が向いている」
ということで、自分的にもそんな気がする。
そんな監督経験という点では自らを上回る人の言葉に逆らって、宮本を合わないはずの4バックの真ん中に起用して世界に挑むとは流石神。何らかの深い考えが、あるいは虎穴に入らずんば虎児を得ずという諺を実践して入るんだろう。
「たまたま上手くいったから使ってる」
という訳では決してない、と思う、多分、きっと、そうだといいな。

そんな加地と明神が予想以上にチームに溶け込んでいて驚いた。
他チームより公式戦を余計に消化しているのは伊達ではない。
マグノは相変わらず好き勝手に動いていたが、開幕戦の時と違って周りも「やらせとけ」モードが板に付いてきた。というか「やらせとけ」はマグノだけでなく、フェルナンジーニョや遠藤、二川といった攻撃的人材がみんなポジション無しで動き回っていたので、攻撃に関しては個人のアイデアを中心に据える、ということで共通認識が出来たんだと思う。汗かきと花形に明確な線引きをした訳か。
実際にはFWにも関わらず敵DFにはあんまり絡みつこうとしないマグノの代わりに二川が突っかかっていくなど多少の補完関係はあったけど。
加地と明神という守備的人材が短時間でフィットしたのは仕事が明確だったから、という事もあるんだろうな。

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2006/03/05

広島vs鹿島(TV観戦)

凄いジャケットを着ていた解説の木村和司が
「寄せが甘い!」
と叱っていたように広島の守備は、小笠原や本山、深井といった攻撃的な選手が突っかかっていく鹿島の守備と比べると、インターセプト狙いって感じでアタックが少ない。そのせいか、相手がボールを持つとずるずると下がっていってしまう。
ファイター戸田を獲得した訳が分かるが1人だけじゃなあ。
前半途中で幾分改善されたが、最後まで鹿島の速いボール回しを止められなかった。

もっとも広島はテクニシャンが揃っているせいか、相手のミスとかで奪ったボールは中長距離のパスで何とかチャンスを作ってしまう。
ウェズレイが相手の虚を突いたリスタートで得点してしまった1点目は
「鹿島も若手が増えたなあ」
という感じだったが、小村の縦バス1本で決まった佐藤寿の得点が象徴的。
逆に言うと駒野、服部(呼んでくれジーコ)が突破してくると鹿島守備陣も
「ヤバいぞ〜」
ってな感じでゴール前を固めてくるので、こういう得点の仕方しかなかったかも。
こんな佐藤の動きは周りを活かし活かされながらハットトリックを決めた柳沢とは対照的でなかなか面白かった。

復帰した柳沢はやはり本山、小笠原といった盟友達とはよほど手が合うのか絶好調。代表戦が丁度いいウォーミングアップになったんだろうが、鹿島じゃなければ出来ない得点だったと思う。

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2006/03/04

G大阪vs浦和(TV観戦)

2006 J1 第1節 結果(J's GOAL)

全体的な印象としては、浦和の猛攻をG大阪が凌ぎきった感じの試合。
とりあえず新戦力に注目しつつ観戦。

まずG大阪。
マグノ・アウベスは動きがまだ周りと噛み合っていない。
先代の2人と比べると、アラウージョのように自分で持ち込むことはせず、チャンスボールと判断すれば無駄走りでも最後まで追っかける大黒と比べると諦めが早い。その上、フェルナンジーニョのドリブルからごっつぁんゴールを狙うにはお互いの呼吸が合わない。
ボールを欲しがってどんどん下がって来てしまうのは、なんだかんだ言ってとりあえず預けてもらえる王様だった大分時代の名残だろう。お陰で肝心なときにゴール前にいなかったりする。
また、王様らしく守備を全くしないので、トップ下の二川がわざわざ前線に出てDFを追っかけたり、GKへプレッシャーをかける場面が頻発。
後半も20分を過ぎた辺りかららしいプレーが散発的に出たけれど、回数は2回くらいだったか。
もちろん、浦和は大分に敗戦して優勝を逃したという痛い思い出から、彼の怖さを十分に分かっていてゴール前で自由にさせる事がなかった、という事もあったろうが。

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2006/03/01

日本vsボスニア・ヘルツェゴビナ(TV観戦)

試合終了 日本、終了間際に中田英のゴールで追いつく(スポナビ)

相馬直樹が朝日新聞で連載コラムを開始していて、第1回となる今日は
「サイドバックは本業の守備でどんなに頑張っても目立たない。最後には『今日は1回しか上がらなかったね』と言われる」
という上がる方の身になってみろ的な心情を吐露していたが、もちろんサイドバックが守備で目立つ事もある。今日の三都主のように。
後半途中辺りから抜かれてクロスを飛ばされる、寄せが甘くてクロスを飛ばされる、相手を引き倒してイエローカードをゲットした挙げ句にこれで与えたフリーキックで得点されてしまうなど大車輪の目立ちっぷり。

しかし皮肉にも三都主の活躍は日本の中盤守備というか組織守備が機能しているかどうかのバロメーターになっているのも確かで、解説の北澤が「ディレイ出来てますよ」としきりに誉めていた前半は選手同士の距離も付かず離れずで綺麗にスペースが埋まった状態。三都主もパスの引き出し役になるなどそれなりの活躍。
が、高くて強くて速くて上手いその上狡猾なバルバレスに手を焼いていた中澤がとうとうPKを与えてしまって、全体的に守備がとっ散らかり始めると、三都主の暗黒面が顔を出す。
まさか、その辺の判断基準として最後までピッチに置いてた訳じゃないよな。

というわけで、三都主バロメーターでも好調だった前半は緊迫感に満ちた大変に面白い試合。

仮想クロアチアとされていたボスニア・ヘルツェゴビナだが、朝の通勤途中に聴いていたFMでは、東欧のサッカー事情に詳しいジャーナリスト(名前失念)が
「非常にテクニカルなチーム。どっちかというと仮想ブラジルと言っていいかも」
と言っていた。
ブラジル代表にあんな屈強なのが揃っているかどうかはともかく止める、蹴るという足下のテクニックがしっかりした、要するにボールの収まりがいい選手が揃った好チームで、セルビア・モンテネグロやスペインと互角に戦った訳が分かる。
流石「元・東欧のブラジル」の一角。
ゴール前でも細かいパス回しで相手を振り回すなど、「ガタイがごつくてパワープレイ得意」というイメージを完全に裏切ってくれた。
ただ、基本的な戦い方は、バルバレスが相手バックラインに文字通り楔を打ち込んで、ここへFWやサイドハーフから正確なクロスが飛んでいき、そこへ阿吽の呼吸でセンターハーフが飛び込んで来る、という組織だったもの。

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2006/02/22

日本vsインド戦のごくごく短評

日本、大量6ゴールを奪ってインドに快勝!(スポナビ)

仕事からの帰路につく前にカーナビのテレビでラスト10分だけ鑑賞。
なので、佐藤寿の代表初ゴールと久保の2ゴール目は目撃する事ができた。
しかし、あそこまで点が入るとまさに観戦でも応援でもなく試合“鑑賞”って感じだな。

ところで久保が2点目を決めたときに実況で
「これでジーコ・ジャパンの得点王は中村俊輔から久保になりました」
なんて意味の事を言っていた。
ず〜っと休んでいた選手が、復帰後に3得点を追加したら得点王になってしまった。
小野の代表通算100得点みたいな公式記録ではないけれど、改めて「得点力不足」という課題を突きつけてくれる数字。
確かに久保は絶対外せない人材だなあ。

ところで試合を見終わった帰り道、久々に飲酒検問に出くわした。
単なる残業帰りなので関係はなかったけど。
そういえば歓送迎会のシーズンだなあ。
皆様も道を踏み外しませんよう、ご注意を。

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2006/02/19

日本vsフィンランド(TV観戦)

日本、フィンランドを2−0で下してW杯イヤー初勝利(スポナビ)

ジーコ・ジャパンは後発組には圧倒的に不利な仕組みになっているが、結果を出せばチャンスに繋がるという部分がちょっとある。そんなわけで今回は巻が先発。

フィンランドは元々そういうサッカーをするのか、飛行機での長旅で疲れていたのか知らないが、立ち上がりから動きが鈍く、自陣から討って出る事がほとんど無い。

その守備の仕方も敵がボールを持ったら素早く寄せる、のではなく、相手が動くのを待ち受けている、という感じで、アグレッシブな部分が見られない、まさにアウェーの戦い方。

対する日本は1戦消化したのが少なくともコンディション向上には貢献したようで、チーム全体の動きが格段に良くなっていた。
初っ端から加地が一気に右サイドを破ったのがその象徴。
しかし、他はダメでもゴール前では粘りを発揮するのが欧州の代表達。抑えるところは抑えてくる。巻がやたら削られていたし、加地や村井も2タッチ以上したらDFに絡まれてクロスを阻まれるし、それではとドリブル突破を仕掛ければ体格を利されて止められる。
偶然だろうが、コネたがる三都主がいなかったのは幸いだったかも。

結局、時間が経つに連れ、スペースをがっちり埋められてしまい、日本のDFもどこに出していいのか判らずにボール回しを始めてしまう。(スポナビの試合速報も書く事がなかったのか前半部分はとても短い)
相手が受けて立ってくれない試合というのは退屈なものだなあ、そういえばフィンランド監督のロイ・ホジソンってつまんないサッカーをするので有名だった気も、、、と薄れゆく意識の中で思っているうちにハーフタイム。

負けはしたもののアメリカ戦の方が面白かったぞ、と自分でも矛盾する感想を抱いていたら、後半開始直後に眠気を吹っ飛ばすシーンが訪れた。
ご存じ、久保久々の得点。

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2006/02/11

アメリカvs日本(TV観戦)

日本、2006年初戦は黒星 終盤に反撃見せるも1点及ばず(スポナビ)

フットボールをサッカーと呼び、欧州からは未だに先入観で「フットボール後進国」と呼ばれる国同士の対戦。
中継のテレビ東京はピッチリポーターとして前園を起用するという、相変わらずのソリッドさを見せてくれた。
しかも、この前園のリポーターぶりがなかなか堂に入った出来。全盛期、マスコミに騒がれまくっていた経歴は伊達ではない。

一足遅く引退した同期・小倉(スポナビ)も口は達者な方だから関西方面のレポーターとしてイケるだろうな。彼の場合はバラエティも出来ると思うが。

試合展開は前半はアメリカ、後半は日本。
9年目になるブルース・アリーナ体制下で熟成の極みにあるアメリカは、連携の面で不安がないためか、最大の特徴「瞬発力」を存分に活かし、日本の自慢であるはずの中盤を蹂躙。
そんな感じで初っ端から飛ばしまくるアメリカに対し、時間が経つに連れて久々のフォーメーション故か初期ジーコジャパンの悪癖
「連携がまずいのでボールを貰うと一旦周囲を確認しなけりゃならない」
が復活してしまった日本は寄せ、攻守の切り替えといったプレーのスピード面で勝負にならず、まさにボコボコ。
肝心の1トップ久保がまだ長い時間保たない、という点も痛かった。
アメリカ自慢のサイド攻撃に対して三都主が相変わらずの守備しかみせられなかった点も。
そんなこんなで全くリズムに乗れないままハーフタイム。

久保の1トップを諦め、巻、佐藤寿の2トップにした後半も似たようなものだったが、田中誠、福西に替わって長谷部、阿部を投入したあたりから徐々に日本がペースを奪い出す。

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2005/12/03

川崎vsG大阪(TV観戦)

2005 J1 第34節 結果(J'sGOAL)

大混戦の最終節、対戦相手から判断した場合一番有利だったのが鹿島。一番不利だったのがG大阪。
鹿島に対する柏は、ストレート降格を逃れるという目標を達成してしまって、もはや目指すものが無くなっているだけに、ラモス瑠偉がどんなに頑張ってもモチベーションを上げるのは不可能。そもそも、普段からモチベーションを高く保っているチームなら降格争いなんかしないだろうし。
G大阪に対する川崎は最近まで優勝争いに加わっていたチーム。試合前の段階で6位であることからも、座して死を待つような真似は期待出来ない。

ついでに言えば、C大阪に対するFC東京も、千葉を破ってオシム監督に「我々は駅に着くのが遅すぎた。電車はもう行ってしまったのだ」と名言を吐かせているだけに、「もう一丁大物喰い」というモチベーションは高かった事だろう。

浦和に対する新潟は対戦成績では分が悪い。
今年はナビスコで1回だけ勝っているが、決勝Tには進めなかったし。

千葉に対する名古屋は、普段見ているチームじゃないので復調気配なんだか判断が付かない。雲の上の敵、G大阪に勝ってはいるが、目下の敵ともいえる大宮とか新潟には負けるなんて真似を繰り返してるし。

結局、首位と2位が不利な組み合わせとなったという点も、観戦のスパイスになってくれた。
その証拠に鹿島も浦和も4点叩き込んで相手を完封。
「優勝争いをするチームは強いんだよ」と言わんばかりに格の違いを見せつけてくれた。

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2005/11/27

G大阪vs千葉(TV観戦)

2005 J1 第33節 結果(J's GOAL)

千葉は中盤に阿部、佐藤、坂本を並べた対フェルナンジーニョ&遠藤シフト。
ただし大宮と違って勝負を捨てた訳ではなく、4バックにして両SBに山岸と水野という前目で勝負する攻撃重視の選手を起用。
守備専業のDFは斎藤&ストヤノフの2人だけ。相手の攻撃はゴール正面で止めれば良しとする布陣。
対するG大阪は、FW以外大体いつもどおり。

G大阪vs千葉というと、去年のセカンドステージ優勝争いをしていたときにG大阪が慣れない4バックに挑戦したら自陣を蹂躙され、後半いつもの布陣に戻したら千葉陣内を蹂躙できるようになったものの前半の失点が響いてドロー、という試合を繰り広げた事があったが、今回はその逆。

千葉は布陣を変えた影響からか、ボールを持った選手が周りに味方がいるのかいないのか確認しないと判らない感じで、明らかに動きが鈍い。
フォーメーション上は2バックだったが、阿部、坂本の2人のうちどちらかがDFラインまで下がって3バックを作り出していた。
しかしG大阪は三木の後ろにフェルナンジーニョと寺田を並べた事実上の3トップのため、下手すると3対3という危険な状態に。
フェルナンジーニョはマンツーマン守備主体の千葉相手の方が、誰彼問わずにわらわらとのし掛かってこられた大宮と比べて明らかにやりやすそうで、しばしば中盤を破っていた。
また、Jリーグ初先発の寺田も思い切りのいいドリブルで千葉守備陣を翻弄。阿部やストヤノフを何度か抜いていたんだから大したものだ。前半27分くらいには、ストヤノフを抜いてゴール真ん前の三木にパスを出すという大チャンスを作り出していた。
坂本にぎりぎりで弾かれてしまったが。

千葉は攻撃も冴えなかった。
阿部、坂本がDFラインに入ると羽生やハースといったチャンスメーカーへ配球するゲームメイカーが中盤にいなくなってしまうので、必然的に前線がボールを貰いに下がってきてしまい、そうなるとせっかくフェルナンジーニョを抑えても遠藤や橋本がゴールに近い位置にいるうえ、さっきも書いたとおり千葉の選手の動きが鈍いので、セカンドボールをすぐ展開される。

そんな訳で、G大阪が圧倒。
ただし、ゴール前では千葉も人数をかけて踏ん張るので、そう簡単にPA内には侵入出来ず、出来ても前を向けない。
フェルナンジーニョがわざと狭いところに突っ込んでDFを引きつける、宮本から三木へロングボールを飛ばすなど、色々試行したが、結局、初シュートと呼べるのは19分を過ぎた辺りでCKから生まれた宮本のヘッド。如何にPA内で苦労していたかが判る。
だから先制点もセットプレーから。
遠藤のFKが直接決まるが、これはGK櫛野が後ろに倒れながらじゃないと抑えられないボールを蹴った技術の勝利。もうちょっと弱いボールだったら、前に倒れ込みながら抑えていたろう。
ところが直後に渡辺が阿部をPA内で倒してPK。
解説の宮沢ミシェルは「渡辺が気の毒」と言っていたが、それ以前にゴール直後にここまで阿部の侵入を許してしまった事の方が問題だと思う。
久々の先制で油断しすぎたか。
当然の事ながら阿部がこれを決め、千葉の動きがちょっと良くなる。
これをG大阪が押し戻したところで、ストヤノフがボールを奪い、いつものとおりにドリブルで上がっていってハースとワンツー。直後に左サイドを駆け上がってきた山岸へパス。これを山岸がノートラップで決めてしまい千葉が逆転。
これで千葉の動きが更に良くなり、お得意の左右へ大きな展開が見られるようになる。すぐにハーフタイムに入ってしまったのが恨めしいところか。

ハーフタイム直後のオシム語録。

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2005/11/23

大宮vsG大阪(TV観戦)

2005 J1 第32節 結果(J's GOAL)

テレビのダイジェストで試合を伝える場合、ゴールおよびゴールチャンスの全てを伝える事はまず無理だが、この試合に関しては可能だと思う。
それくらい大宮の守備は徹底していた。そしてそれ故に大宮自身もG大阪ゴールを脅かすシーンは少なかった。

大宮のフォーメーションは基本的に4-4-2のスリーラインで構成されるが、今日はインサイドハーフの斎藤をアンカーとしていたので、パッと見4-1-3-2。
このフォーメーションが表すとおり、この試合の大宮の「ピッチ中央」とは「相手を潰す場所」とイコール。
とにかくアラウージョ、フェルナンジーニョ、遠藤といった怖い選手にボールが渡ればDF、MF、FWという仕事の分け隔て無く、わらわらと取り囲んで潰してしまう。

そうやってボールを奪えばピッチ中央でのガチンコ勝負は避けてすぐサイドに展開。
またはポストの若林めがけて放り込み。
一度など、若林がわざわざ遠目の右サイドバック西村を選んで楔のパスを返すという合わせ技もあった。
そしてボールを受けたサイドバックのドリブルは、自陣では内へ切れ込むことなく、タッチライン際でボールを運ぶことでゴール前で敵に奪われる事を防ぐという、リスクマネジメント感覚満載のもの。しかも片方のサイドが上がれば、ほぼ100%反対サイドバックは残っている。

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2005/11/12

G大阪vs浦和(TV観戦)

2005 J1 第30節 結果(J's GOAL)

ナビスコ杯決勝で「日本一大一番に弱いチーム決定戦」を制し、天皇杯でもJ2下位の横浜FC相手に大苦戦したG大阪だけに、今回の試合前の諸々は浦和有利で進められ、実際試合もそのとおりになった。
違ったのは結果だけ。

大一番はお互いに様子を伺いすぎて退屈な展開になったりするが、今回はそんな事はなかった。
ひたすら浦和がこれでもか、これでもかと攻め倒す展開。(笑)

G大阪に良いところが無い訳ではなかったが、彼等の時間帯と呼べたのは前半30分から40分くらいまでの間。
それも斬れに斬れていたフェルナンジーニョにボールが渡った時だけ、突如として青黒のユニフォームが輝いて見える、といった具合。
他に印象に残った選手は、カウンターに抜群の冴えを見せた一番鉢巻のアラウージョ、そして神懸かりセーブを連発した藤ヶ谷。
試合を通じて一番安定していたのは藤ヶ谷だろう。

しかしフェルナンジーニョは素晴らしかった。
チーム全体が守備で手一杯になってしまった試合終盤では何もする事がなかったようで入江と替えられてしまったが、そうなるまではDFをワンフェイントで交わすだけで、自分でシュートするなり、アラウージョに任せるなり、といったよりどりみどりの選択肢を手に入れて、そのうち1つを直接ゴールに繋げてみせた。

フェルナンジーニョ1人に敗北したと言える浦和だが、主力選手の離脱も影を落としていた感じはある。

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2005/11/06

草津vs京都(TV観戦)

2005 J2 第39節 結果(J's GOAL)

柱谷監督も試合後のコメントで語っているが、昇格も決まり、優勝もほぼ決まり、その上相手は圧倒的に最下位のチーム、という状況で選手のモチベーションを上げるのは相当に難易度の高い仕事だったろう。
結局、その仕事には失敗したようで、全体的に草津ペースの前半になった。

草津はベテランを軒並み片付けてしまったことで、J'sGOALでは「パンドラの匣を開けた」とかなりおどろおどろしい書かれ方をしていたが、フォーメーションを見て山口を外した事には何となく納得。
3ラインの4-4-2。
以前の4-4-2ではワンボランチでダイヤモンド型の中盤を形成していたが、あれはトップ下山口を生かすためのもので、大げさに言えば山口を無理矢理はめ込むための布陣。
ミランが似たような布陣を敷いているが、中盤にはサイド攻撃要員を置かない3インサイドハーフを採用している。
それは中盤中央を守るのが1人だけでは無理だから、というもっともな理由からだが、草津はサイド攻撃要員を置いてしまった。
必要に応じてアウトサイドハーフがインサイド守備に参加する、という形式を採ってはいたものの、それで奪ってサイドに戻って、、、ではやはり効率が悪い。
山口をサイドに置くなり、あるいは中盤より前にウインガー、または中盤より後ろに攻撃的サイドバックを置いて中盤サイド攻撃は捨てるなりすればいいような気もするが。
山口が中田英のように「サイドは嫌だ」と言ったのかどうかまでは、ロッカールームに立ち入れない部外者としてはわからないが、ウインガーなら樹森で、サイドバックならチカがいるんだけど。

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2005/10/30

大分vs千葉(TV観戦)

千葉が暫定4位に浮上/J1(日刊スポーツ)

後味にいろんな味が混入してしまって、面白いのかどうか良く分からなくなってしまった浦和vs川崎の口直しとして、結果は分かっていたものの観戦。

こちらでもハースと梅田のファイト一歩手前シーンがあっりしたが、ジャッジは普通、、、と言うより流す事が多いな、今度は。
27分くらいに、わざわざ主審が梅田とハースを呼び止めて「落ち着け」と注意していた。まあ、仕事は真面目にやってくれ2人とも。

流し気味のジャッジだったが、双方共にマンマーク&走れ走れサッカーなので、細かくファールを取っていたらロスタイムがいくらあっても足りなかったかも。主審の好判断、という事にしておこう。

シャムスカ監督就任以後の大分の試合は初めて見たが、攻撃するためにボールを奪う意識が徹底された「走るサッカー」。
だから「走るサッカー」の元祖、千葉とは手が合うのか、ボールが落ち着く事がほとんど無い、ダイナミックな試合となった。
特にみんなが元気な前半は、悠長にボールキープでもしようものならすぐ手詰まりになって奪われてしまうので、お互いに人もボールも良く動く。

ただ組織的プレーがほぼ同レベルだった場合、やはり個人能力がちょっとだけ大分を上回る千葉が有利。

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2005/10/29

浦和vs川崎(TV観戦)

浦和闘莉王決勝点「神様のおかげ」/J1(日刊スポーツ)

え〜っと、結局カード何枚出たんだ?
イエロー8枚くらいまでは数えたが、途中でわからなくなってしまった。(J'sGOALで確認したら10枚)
レッドは1枚だけだけど、イエローの数だけなら新記録じゃないの?

ただ、後半30分過ぎくらいに原田が長谷部に見舞ったバックチャージを除けば、試合自体は削り合いってほどでもなかった。
都築に入ってしまった都倉のキックは判断ミス(ちゃんと前を見ろ)が招いた感じで、多少同情の余地があったし。
結局、主審が荒れてただけ。
ファールを取りまくるように見えて、マリッチが蟹挟みを喰らっても見逃すなど、前半始めの方でファールの基準が崩壊。
そのうえ選手交替を告げるボードは見逃すし、アドバンテージは取らないし、ゴールキックを「間違えた」からコーナーキックに変更してしまうし。

「ファールの基準がよく分からない」試合を見るのは結構疲れる。
「あ、ファールだ、試合切れるな」「これくらい流すだろ、試合続くな」ということの判断が全く付かないため、集中観戦モードオンオフの切り替えが出来ないから。
前半ロスタイム、川崎にFKが与えられた直後に、スタンドで観戦中の鈴木啓の大あくびが大写しになってしまったが、彼も見ていて疲れたんだろう。
昨夜遊びすぎた、とか、しょっぱい試合だなあと思っていたからではないと思う、多分。

さてジャッジを除いた試合内容だが、性善説に基づいて書けば「ポゼッションの浦和とカウンターの川崎」、意地悪に書けば「カウンターの出来ない浦和とポゼッションの出来ない川崎のせめぎ合い」。

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2005/10/16

千葉vs横浜(TV観戦)

2005 J1 第27節 結果(J's GOAL)

後半30分過ぎまで千葉の試合。

今年、横浜FMは千葉に勝っているが、奥、大橋(山瀬)を除くと比較的役割が限定されている彼等のサッカーは「マンマークで相手のスピードを落とし、局面優位に持ち込むためにポジションレスで走り回る」千葉のサッカーを苦手としているので、これはある程度予想された展開。

しかし山岸相手にドゥトラが手を焼くとは思わなかった。
怪物・ドゥトラに抜かれたりボールを奪われたりするのは仕方がない、ならば徹底して邪魔してやれ、という開き直った意識が感じられる守備により、真っ直ぐ上がっていけないドゥトラが仕方なく内に切れ込んでいくシーンが何度も見られた。
ドゥトラが切れ込んでいくと、トップ下の大橋が生きてこない、大橋が生きてこないと逆サイドの田中隼が上がりが生きない。
ってな具合に1つ1つの歯車が狂わされて、有機的な攻撃が出来ない横浜FM。
実際には、大橋と対峙した阿部の守備、相変わらずポジションレスで走る羽生の動きが良かったためもあるが。
しかし、田中隼、CB・結城にドリブルで抜かれたらいかんよ。不調なのか?

お陰で前半は千葉のパス回しが楽しめた。
ゴール前で1分近くもパス回しを許してしまう横浜FMもどうかと思うが。

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2005/10/15

神戸vsG大阪(TV観戦)

2005 J1 第27節 結果(J's GOAL)

ひたすらG大阪主導の試合。
神戸はひたすら守備的。
相手ボールになって、全員が守備に戻るのは大変に素早い。
でも1人1人が勝手に頑張っている感じで、組織的に守って奪って繋いで、という動きは全然無い。
だから、いざ自分のボールになったとき、攻撃に移るのは遅い。
パクやホルヴィがサイドを上がっていくが、ゴール前に向かうのは平瀬だけなのでどうしようもない。
ついでに言うと、せっかく横浜FMから呼んだ遠藤兄を見殺しにするかのように、神戸の攻撃はサイドからだけ。G大阪は3バックなのでサイドの守備が弱点だから付いた、というよりもその弱点以外から攻め込む事が出来ないから、という色が濃厚。
前半、大黒のシュートを2度にまで渡って防いだ北本の活躍は自身のヘアスタイルと同じく光っていたが、そこに至るまで他の誰かが何もしない、という証明でもあったりする。
結局、自分の色を出せなかった遠藤兄は後半に引っ込んだ。

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2005/10/13

日本vsウクライナ

日本、10人で健闘するもPKの一発に泣く 0−1で敗戦(スポナビ)

そんなにちゃんと見ていた訳でもないので雑感。

中田浩のレッドは微妙といえば微妙だったが、彼は1試合に1回は激ヤバなミスを犯す事が多いので、可哀想だが妙に納得もしてしまった。

トルシエが彼をマルセイユに呼んだとき、
「左サイドならどこでも出来る」
と語り、一部ファンから
「また左サイドかよ、奴はボランチだろ」
と嘲笑や憤慨を買ったが、上記の特質を踏まえて
「真ん中は危ない」
と考え左サイドに置いた、という事だったのかも知れない。
勿論、欠点に目を瞑っても使いたい選手であることも事実なんだが。

試合に関しては、縦方向にも横方向にもボールが空を飛んでいる時間が長いウクライナの攻めには少々笑った。単調さに変化が加わるのはチャンスメーカーらしいリクンが絡んだときくらい。それも後半には引っ込んじゃったし。

アイデア勝負のパスの数だったら、正直日本の中盤の方が数多く出していた。
ヨーロッパでW杯予選を突破した国との試合でもそう感じるんだから、色々腐されはするものの、やはり日本は中盤王国なんだな。
そのアイデアを結果に繋げられないのが痛いんだが。

CBを務めた茂庭と坪井のコンビは良かったと思う。
中澤&宮本に負けないレベルというんじゃなくて、コンビワークが出来ていた、という意味で。
ストッパーの茂庭とカバーリングの坪井という、お互いの特質がちゃんと生きていた。

宮本と組ませるなら坪井よりも茂庭だな。
中澤と田中誠はどっちも出来るからいいけど。

個人的にこれは凄い、と感じたのは後半の選手交替。
左利きのドリブラー・三都主に替えて左利きのドリブラー・村井を投入した事。
凡人なら、バックアッパーのテスト起用だからいつも使っている三都主じゃなくて村井をスタメン、とするところだが、そうしないところがやはり神。何か深い考えがあるに違いない。
「あ、忘れてた、テストしないと」
といううっかりが原因では決してない、多分。

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2005/09/25

G大阪vs鹿島(TV観戦)

2005 J1 第25節 結果(J'sGOAL)

毒気に当てられた試合。

これまでは大一番で奇策を労した挙げ句、自ら墓穴を掘っていた西野監督だが、今回はちゃんとベストメンバー&いつものフォーメーションで勝負してきた。変われば変わるなあ。

そのためもあってか試合開始直後からガチンコのぶつかり合い。
戦術、戦略知った事かと、相手ボールになれば手近の敵をとっ捕まえ、味方ボールともなるとCB以外はそれっと上がっていくトータルフットボール状態。
攻撃時に残るのはお互いCBくらい。鹿島の攻撃時間帯がいくらか長い気がしたのは、CBが1枚少ないからか。

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2005/09/24

浦和vs横浜FM(TV観戦)

2005 J1 第25節 結果(J'sGOAL)

気が付けば後ろから数えた方が早いような順位にいる横浜だが、たまに見る試合ではチーム自体が大きく崩れている訳でもなく、点が入らないだけ。
こういうときに特効薬は無いんだよなあ。

新戦力マグロンは奪って預けて上がっていく、というパターンを律儀に繰り返していたかと思うと、一転して攻撃の起点になるという視野の広さも見せる良い選手だが、なんでこの期に及んでボランチを補強したのかは不明。こんな状況ならFW探してくるだろ。
たまたま大島が当たったのがフロントの動きを鈍くしたのかな。

そして序盤の躓きがそのまま首位との差になっている浦和。
エメルソンに振り回され、チャンスメーカーが見つからずに一進一退を繰り返し、やっとポンテを手に入れたものの、手を打つのが少し遅れた。

この試合、見ている間は結構面白かったが、この後に見たG大阪vs鹿島戦の毒気に当てられて、なんか最初に見たほど面白くなくなってしまった。(笑)

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2005/09/03

鹿島vs浦和(TV観戦)

2005 J1 第22節 結果(J'sGOAL)

三都主が大活躍、なんて冗談みたいだが本当なんだから仕方がない。

前半はほとんど鹿島のモノ。
浦和には攻撃の采配役がそんなにいない(ポンテ、長谷部だけ)という弱点を巧みについて、この2人+完調でない田中達を徹底して潰してしまう。
得点した後は本山、鈴木を走らせてロングボールで中盤を迂回。時たま青木が前線に顔を出して数的優位を作るなど、試合を支配。
青木が名良橋にいったん預け、サイド深くまで上がっていって低くクロス、これをアレックスが流しフェルナンドがPA内に侵入していた青木へ。これはオフサイドで終わったが、流れるようなプレーが続く。
対する浦和はボールの配球役が抑えられてしまったため、中盤で2本以上のパスが繋がらず、遠目のミドルシュートかドリブルで遮二無二突進といった確実性の低い攻撃ばかり。
これは厳しいなあ、浦和、と思ったが、こんな状況なのに鹿島の得点は小笠原のPKと浦和ゴール付近のロングスローから始まったアレックスによるドリブルシュートのみ。
このドリブルシュートも坪井の足に当たった不条理なバウンドを都築が処理しきれなかったというもので、あれだけ流れるような攻撃を見せながら、セットプレーと相手のミス絡みでないと得点できない。これが今の鹿島の痛いところか。
シーズン序盤のアレックス→ポスト、本山→斬り込み、野沢or深井→飛び出し、青木orフェルナンド→二の矢三の矢、で相手ゴールを次々と陥れていた布陣は復活させないのかな。鈴木だとボールキープできないからなあ。

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2005/08/22

東京Vvs大宮(TV観戦)

2005 J1 第19節 結果(J's GOAL)

東京Vの新戦力ジウは、足下巧みなチャンスメーカーっぽい選手。
全くの無名って訳でもないが、それほど知られた名前って訳でもない、しかしチームカラーにはぴったり合う選手を探してくるスカウティング能力は、さすが腐ってもヴェルディの名を名乗るだけはある。

で、前半はそのワシントン、ジウ、平本の3人が1トップ2シャドーってな感じで、大宮のDF陣を翻弄。

大宮のフォーメーションは綺麗に3ラインを築くので、MFのラインとDFのラインの間には当然一定の間隔が空く。
その間隔にこの3人が陣取って、そこへ相馬か小林悟がボールを配給。

3トップの中で汗かき役は平本。
左に流れやすいジウとは位置取りが重なる事が多いそうで、意識的にセンターへ。
またワシントンがボールを貰いに下がってくると、替わりに相手DFラインの高さまで上がる。
この平本の献身が実るのは前半9分。
ワシントンからの折り返しが平本→ジウと渡って、ジウが左からクロス。これを折り返した後にゴール前へ侵入していったワシントンが決めて東京V先制。

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2005/07/23

清水vs浦和(TV観戦)

2005 J1 第18節 結果(J'sGOAL)

今更言っても始まらないが、今回のエメルソン退団騒動に関して浦和フロントは「家族の病気が、、、」なんて言っていた段階で既に「今回はダメらしい」と観念していたらしく、エメルソンの媒体露出を極力避ける方向で動いていたそうな。
エメ丼が出てしまったのは、単に間に合わなかっただけだとか。

浦和にしてみれば大怪我。
しかしその怪我の功名として、変に気を遣わなくて良くなった田中達が生き生きしてきた。
広島戦でも今回の清水戦でも、スーパーサブ時代にこちらの目を見張らせてくれた思い切りの良い抜け出しが復活。

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2005/07/18

浦和vs広島(TV観戦)

2005 J1 第17節 結果(J's GOAL)

浦和はエメが2度と帰ってこないという事がはっきりしてからの初試合。
田中達、三都主、永井の動きが非常に良くなっていた。
特に田中達があれだけ好き勝手に気持ちよさそうにラインを破りまくったのは久しぶりじゃないだろうか。

実際にそんな指令は出ていなかったと思うけど、浦和攻撃陣の間には心情的に「エメ優先」というヒラエルキーが出来ていた気がする。
田中達や三都主と動きやポジションが重なるときは、その2人が譲ったり犠牲になる事でエメルソンを生かしている部分が多々あった。
当然、エメは点を決めまくる男なので実効を考えればそれで良いわけだが、それでもどこかすっきりしないものを試合ごとに彼等は感じていたんじゃないだろうか。
去年後半の田中達は点を決めても暗い顔が晴れなかったりしていたが、原因はそんなところにあったのかも知れない。

これで今回、田中達が点を決められなかったら、のびのびやっても実効には繋がらない、という勝負の不条理を感じるところだが、後半に酒井から出た「とりあえず前に蹴ってみました」風情の難しいパスをきっちり得点に繋げて見せたし、田中達としては最高の形で前半戦を終えたと思う。

試合展開は、前半はロングボール合戦、体力が尽きた後半はカウンター合戦、と非常に分かりやすいもの。
で、基本的に浦和が圧倒。
特に前半の浦和は原点回帰という感じ。
3バックと2人のボランチががっちり守って相手攻撃陣を潰して、前方の3人にボールを飛ばすカウンター。ベテランサポには田中達が福田に見えたかも知れない。
エメルソンが抜けても個人能力に優れた人材が多い浦和攻撃陣を相手にするには、広島守備陣の個々の能力がちょっと足りなかったかな。
逆に浦和守備陣が、駒野や森崎兄弟発のクロスやパス行き着く先・佐藤、大木を潰すのはそんなに難しい仕事じゃなかったろうし。

これで1週間に2試合も消化する消耗戦はおしまい。
今日は双方共に足が止まってる方が長いような試合だったが、こんな状況も少しは改善されるだろう。

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2005/07/17

横浜vsF東京(TV観戦)

2005 J1 第17節 結果(J's GOAL)

守備が良かった、カウンターが鋭かった、怪我(?)の石川の替わりに途中出場した鈴木規が良すぎた、戸田の裏取りが素晴らしかった等々、F東京の側にあったポジティブな要因が、山瀬と周囲が連動していない、セットプレーでの守備に明らかに集中力を欠く、久保を投入して大島とのツインタワー体制というパワープレイにもってこいの状態になったのにわざわざ繋ごうとして取られてピンチを招く、GKがセーブとパンチの判断をよく間違える(これはいつもか)、という横浜FMのネガティブな要因とぴったりマッチングしてしまった試合。

両方とも似たような特徴を持つチームだけに、片方がダメだとこういう一方的な試合になるのかな。
ただ今日の横浜FMは選手同士の共通認識が微妙にずれていた感じがした。ただでさえ浮き気味の山瀬がよく孤立したし。

全体的な試合展開としては、横浜FMが中盤でもたもたと足下へ繋ぎ、これが攻守の切り替えの速いF東京のペースに全くついて行けず、あっさり取られてカウンターを喰らうという90分間。
F東京の攻撃はほとんどシュートで終わるのに横浜FMはそこまで行かないんだもんなあ。

再開前と再開後のFC東京の違いって今野がいる場所か?
続けて見てる訳じゃないからはっきり分からないけれど、最初の頃はトップ下にいたような。今日は低めに陣取っていたような。
この和製バラハは今日も見事なインターセプトを次々と見せてくれたが、横浜FMが足下へ足下へとのんびり繋いでいたんだから当然といえば当然。

特に前半10分過ぎくらいから中盤での横浜FM中距離パスが全く繋がらなくなった。
サイドの攻防戦では田中隼が戸田に負けっ放し。

36分にドゥトラがやっと素早いドリブルを見せ、これでF東京が下がってくれたお陰で田中隼も前線に顔を出せるようになり、しばらく横浜FMの時間帯が続くが、決め切れず。そのままハーフタイムへ。
ハーフタイム後に裏取り屋・坂田が登場。後半開始直後の1分には早速仕事を見せるが点にはならず、そしてこの後再びF東京の時間帯になってしまう。
つまり「横浜の時間帯」は前後半合わせて10分程度。

結局、今回の横浜FMの見所は個人。
山瀬が周りとの連携が駄目ではあったもののキープ力は見事だったり、久保が復調の兆しを見せたり、とそれくらい。久保のファーストタッチはハンドだったが。
横浜FMサポが暴動を起こしても同情の余地はあった。

今日はG大阪と清水の試合を中継してくれた方が退屈せずに済んだろうなあ。

ところで代表の左サイドバックに一度金沢を使ってみる気はジーコに無いんだろうか。

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2005/07/10

G大阪vs柏(TV観戦)

2005 J1 第15節 結果(J's GOAL)

波戸が真ん中かあ、リベロってことなのかなあ。
フェルナンジーニョいないなあ。二川が替わりなのかなあ。
と、思うヒマがあるくらいに前半10分くらいまでは両チームとも様子見状態。
柏はカウンターにこだわりすぎてドン引き。
玉田は低い位置でボールを持っても、前ががら空きならともかく、そこから何かが期待できるような選手でもないので、期待は平山によるサイド突破だけ。
対するG大阪も人で埋まった相手陣地内をどうやって攻略しようかと、DFラインでボール回し。

10分くらいから、このまま様子見していてもしようがないし、とG大阪が仕掛ける。
家長が突破して、大黒がヘディング。
これは得点ならなかったが、大黒の突破を止めた波戸がイエローカードを貰ってしまいG大阪がフリーキック。
これを受けたアラウージョがペナルティエリア内で粘って今度はコーナーキック。
完全フリーだった宮本がこれをゴールに撃ち込んでG大阪先制。

この後は、遠藤から二川、大黒、アラウージョ、または家長からこの3人というというパターンでG大阪の攻撃タイムがひたすら続き、柏は思い出したような平山の突破からチャンスを得ていた。

しかしアラウージョって面白いな。
土屋もほとんど止められないようなドリブルを誇りながら、変なヒールや独りよがりのスルーでチャンスを潰したりして、5年前の西野監督ならとてもじゃないが使用不可能だったろう。

機能性という点ではやや似たようなフェルナンジーニョは後半に登場して得点。
この2人に関しては、柏DF陣はなすがまま。
ところがこの直後、3人がかりくらいのドリブルで柏がサイドを突破。
何だか分からないうちに小林がゴール。

後半も進んでくると、雨が上がってしまったので蒸し暑くなったのか、だんだんと両軍の足が止まってくる。これに滑りやすいピッチが相まって不確実性の高いゲームが展開される。
G大阪の誰かがサイドで滑ってボールを奪われ、それがそのまま柏のチャンスになり、でもクレーベルが転けてチャンスを潰す。

こうなると自分で持ち込める選手がいくらか有利。
というわけで、お互いにドリブル斬り込み合戦。前半とはうってかわった入れ替わりの激しい展開で、GKの仕事が増えてくる。

そんな訳でドリブラー玉田も生き返ったようにチャンスメイクを行うが、松代が足1本でシュートを防ぐなど、相変わらずの鉄壁ぶりを発揮して、追加点を許さない。

ところがここで疲れて集中力を失った両軍を象徴するような得点シーンが立て続けに訪れる。
まずG大阪。CKで誰も明神の面倒を見ておらず、あっさりシュート。これを松代が見事な反応で弾くが、慌ててゴールに突入してきた二川に当たってしまい得点を許す。
次に柏。これもCKからで、ファーの山口がヘッドであっさり得点。

その後も突き抜けようとした大黒を倒した土屋がイエローカードを貰ったり、それから得たフリーキックを遠藤がポストぎりぎりで外したり、カウンターからフェルナンジーニョ→アラウージョと繋がりかかるもアラウージョが間に合わなかったり、突き抜けた矢澤からのクロスをクレーベルが外したりと、がら空きの中盤での突き抜け合戦が決まらないまま終了。

しかしこのキツいスケジュールだと、こんな試合がしばらく続くような。
代表組が多い鹿島に他チームがつけいる隙があるとすればそれくらいか。

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2005/07/04

浦和vs新潟(TV観戦)

2005 J1 第13節 結果(J's GOAL)

アンデルソン・リマのポジションってサイドバックだったんだ。
テレビではよく分からなかったが、イエロー2発で退場になるなど愛すべきネタ系の香りが漂ってくるが、どんなもんだろう。

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2005/07/03

神戸vs千葉(TV観戦)

2005 J1 第13節結果(J's GOAL)

1点先制しただけで神戸は露骨な穴熊戦法。自陣から出てこない。
これが鹿島だと、残り時間が45分間どころか80分くらいあってもこの手のミッションを完遂してしまったりするので他クラブから一目置かれるわけだが、あんまり一目置かれない神戸ではさすがに無理だった。
それに10人守備モードになっても掛川のスーパーセービングばっかり印象に残るのはどういう訳か。
大当たりだった掛川だが、あれだけシュートを雨あられと浴びせられれば集中力が途切れないのはある意味当然。
その10倍はヒマだったろうに、気を散らすことなくおかしなポカをしなかった櫛野の方を誉めてやりたい気がする。
そんな風に集中し続けるGKに比べると、両軍ともスコンと気の抜ける瞬間が多かったようで、あれよあれよという間にゴール前への到達を許すシーンが何度も見受けられた。
交替直後の和多田に千葉があっさりミドルシュートをかまされた場面なんかその象徴。
神戸が引き分けたのは、相変わらずシュート一歩手前までは見事に繋がる千葉独特のツキのなさに助けられたに過ぎない。
しかし、こういう戦い方で勝ったとして選手に自信って付くものなんだろうか。
個人的には「俺らはここまで守り倒さないと勝てないのか」なんて余計に意気消沈するんじゃないかと心配になるが。

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2005/07/02

コンフェデ-ブラジウvsアルヘン(TV観戦)

FIFA CONFEDERATIONS CUP GERMANY 2005 - MATCHES AND RESULTS(FIFA公式サイト)

ドイツ人以外は、ひょっとしたらドイツ人も望んでいた魅力的なカードが決勝戦という理想的な状況で実現。

アルゼンチンはメキシコ戦でレッドカードを喰らったサヴィオラの替わりにデルガドを起用。恥ずかしながら本人を見るまでは横浜FM入りを断ったデルガド(はてなダイアリー)だとばかり思っていた。そういえば「ベンチ暮らしは嫌」って代表を引退してたっけ。
テベスを起用するとばかり思っていたが。

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コンフェデ-メヒコvsアルヘン(TV観戦)

FIFA CONFEDERATIONS CUP GERMANY 2005 - MATCHES AND RESULTS(FIFA公式サイト)

メキシコは主力のセンターバックが2人揃ってドーピング検査に引っかかって(スポナビ)帰国。
従って今回はアルゼンチンの楽勝でしょう、と思っていただけにメキシコの頑張りは意外だった。
本当に「チーム」として出来上がってるなあ。
そんなに長々と合宿期間を取ったとも思えないから、監督の手腕に加えてマルケスの復帰も大きかったんだろうけど。

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2005/06/28

コンフェデ-ブラジウvs日本(TV観戦)

試合速報/詳細|日本対ブラジル FIFAコンフェデレーションズカップ

FIFA CONFEDERATIONS CUP GERMANY 2005 - MATCHES AND RESULTS(FIFA公式サイト)

ブラジルのメンバーはそれまで不動の先発だったヂダ、エメルソンに加え、前回までは(笑)先発だったホッキ・ジュニオール、ジウベウトがベンチ。
相手が日本だから手を抜いた、というのは自虐的な見方が過ぎるというもので、単にオフシーズン無しで働くおじさん達の疲労を勘案した先発メンバーだろう。
実際、一番厳しいスケジュールできているはずのアドリアーノは若いせいか先発起用だったし。
それにピルロやランパードクラスのプレーヤーでもない限り
「あ、ボランチはエメルソンじゃなくてジウベウト・シウバか、ああ良かった」
と感じるとも思えない。

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2005/06/04

草津vs水戸(TV観戦)

2005 J2 第15節 結果(J's GOAL)

水戸はMFが5人、DFが4人でサイドバックはさほど攻撃参加しない。
そういうチームを相手にした場合、判断が遅れる事の多い草津の攻撃が停滞してしまうのも仕方ない。
ここが相手の弱点、と今回は2トップの一角として先発した樹森が潜り込んでは行くものの、数の多い相手MFに阻まれて押し上げの遅れる草津の他の選手は見殺しにしてしまう事が続く。

後半になって水戸のFW・デルリスが一発レッドで退場となるが、大勢に変化無し。
ただ、チャンスと見たのか草津は攻撃的選手を次々投入。
水戸が自分から攻撃に出て行くことなく、完全にカウンター狙いに徹したからこそ出来た采配だが、とにかく相手は元チームメイトの樹森を集中的に潰してしまうので、なかなか効果的な攻撃ができない。
やっとクロスからPA近くで2度ほどボコられた酒井が怒りの同点弾を叩き込むが、この辺が限界だった。

草津は相変わらずキーマンが1人しかいないため、攻撃に関しては単調さが目立つが、前回の対戦では決められまくっていたカウンターへの対処が出来ているだけでも、チームとして進化していると言える。
あとは樹森と今回は不在だった山口のコンビワークが熟成されれば、結構楽しめるかも。
前回、手塚監督は「山口と樹森はトップ下としてタイプが違うので」云々と、この2人を揃って先発させそうもないような不吉な事を言っていたが、相手守備陣に潰すポイントを絞らせる事もないと思うが。

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バーレーンvs日本(TV観戦)

【2006FIFAワールドカップドイツ大会 アジア地区最終予選】本日の試合結果(J's GOAL)

日本、バーレーンに勝利! W杯出場に王手(スポナビ)

今回の主審は真面目な人らしく、大変律儀に「ホームアドバンテージ」ファールをとり続けていた。
それだけでなく、ハーフウェイラインではわざわざ日本のパスワークの邪魔になるような場所に立ったり、三都主、中村、中田、柳沢がそれぞれPAで明らかにヤバい倒され方をしても、問答無用で流してた。

こんな不可解なジャッジと会場内に流れるユルいアラブ音楽が「ああ西アジアだなあ」という雰囲気をテレビから醸し出すのに一役買っていた。行った事無いけど。

試合の展開は、完全に日本のやりたい放題だった前半と、完全に審判のやりたい放題だった後半に別れる。
後半15分以降から何があっても日本のファールということにされてしまい、日本の守備のリズムが崩れてしまう。
もっとも、バーレーンの選手はセットプレーでもない限りボールを持ってPA内に辿り着く事が出来ないので、PAラインとハーフウェイラインの間というとても狭いフィールドでミスしたボールの奪い合い。
そんな味気ない展開が続いた後、後半35分くらいに柳沢がゴール前でフリーになるという大チャンス。
これを外すんだからキャラに変化はない模様。

バーレーン側の決定的チャンスは1回だけ。
前半ロスタイム直前にミドルシュートが決まりかけるが、川口がはじき、更にそれがポストに当たってフィールド内に戻ってしまったため、コーナーキックにもならなかった、というもの。

この勝利、大層大きく扱われるんだろうが、日本が普通に実力を出してバーレーンが相手なら、この程度の試合は出来るはず。
次で決まりかな。中澤がいれば。

前半だけで3回ほど1人でカウンター野郎を仕留めただけでなく、カウンター返しの起点にもなった中澤が頼りになるのは相変わらずだが、中田英が周りを使い使われる「良い中田英」だったのも幸いした。
しかし、中田英って「不要論」が出ないと奮起してくれないんだろうか。
サンドニの悲劇の直前もそうだったよなあ。

得点した小笠原は、中田英と中村の2人がマーカーを引きつけてくれたためもあり、出場時間全てで良い動き。

マークされた2人は好調であればバーレーンの選手とは普通にレベルが違う。
中村なんか身体が一回り大きくなっているので、ファールでもされないと止まらない。ファール取って貰えないけど。
後半終わりの方では、死にそうな顔をしたバーレーンの選手が何人かいた。

今までのパターンどおりだったのが、両サイドと柳沢か。(笑)
それなりの動きをしながら得点に恵まれない柳沢。
役に立っているのかいないのか、微妙に判断に迷う両サイド。
PA内で倒されてPKを貰えなかったのがアタマに来たのか、直後に大げさに倒れて見せてシュミレーションでイエローカードを貰ってしまった三都主。
サイドから切り込んだはいいものの、判断に迷って攻めのリズムを緩くしてしまう加地。
しかし、柳沢はともかく、ここまで来たらこの2人と最後まで付き合うしかないんだろうな。ぶつぶつ文句をいいながら。(笑)

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2005/05/15

横浜FMvs浦和(TV観戦)

2005 J1 第12節 結果(J's GOAL)

双方共にベストメンバー一歩手前の布陣。
浦和は途中で闘莉王が負傷で引っ込んだので、一歩半手前になってしまったけど。

違いはお互いのトップ下。(笑)

前回の山瀬兄弟ボランチセットはやっぱり苦肉の策。
飛び出したり引っ込んだり流れたり勝負したりパス出ししたりが特徴の山瀬兄は、トップ下に置いてこそ。

長谷部は本来はボランチの選手なんだろうが、今回の浦和ボランチは山瀬兄つぶしという役割もあったので、DF内舘が鈴木啓のパートナー。
仕事はまさしく「山瀬兄のマーク」だったようで、山瀬兄につかず離れずで仕事を「させなかった」と言いたいところだが、そこまでは至らず、「減らした」くらいの役目を果たした。
浦和の攻撃的MFは斬り込み隊長ばっかりなので、相手に応じて長谷部のポジションは高くなったり低くなったりするんだろうな。
万能型MFの辛いところだが、藤田が来るまでの話か。

ところが今回、怪我でベストコンディションでないエメルソンがやや下がり目にプレーしてしまったので、微妙に長谷部の邪魔。
ついでに左サイドに流れていっては中澤&田中隼に潰されたりしていたので、微妙に三都主の邪魔。

対する横浜FMはドゥトラへの信頼度が非常に高いのか、左サイドからばかり攻める。
ところが肝心のドゥトラが完調でないのか、対山田暢&アルパイ戦を1人で制するのはさすがに厳しいのか、なかなか危険な位置までたどり着けない。
お陰で横浜FMにとっての左、浦和にとっての右サイドで試合は展開し、田中隼と三都主にとっては手持ちぶさたな前半。

そんな訳で試合展開自体は交互にお互いの時間が訪れる互角のものだったが、攻撃の噛み合わせが微妙にずれていて、膠着状態のまま前半終了。

後半も似たような感じでしばし展開。
多少エメルソンのボール離れが良くなったが、田中隼も使われるようになったので、攻撃時間帯が交互に訪れる点に変化無し。

しかしこの2チームのDFって、どうしようもなく崩される、って事がほとんど無いな。優れた個人で意思疎通の出来た組織を構成しているんだから当然か。

そんな中、浦和は今ひとつ目立たなかった田中達に替えて永井を投入。
横浜FMも、これはそれなりに目立っていた大島に替えて久保を投入。

永井もそれほど印象的なプレーをしたわけではなかったが、久保にはそもそもボールが来なかった。ファーストタッチってあったかな、というくらい。でかくてごついDFが揃った浦和相手が復帰戦では厳しかったか。

2人の投入は流れをどちらかに引き寄せるという程の効果はなく、結局、得点はセットプレーから。
永井が決めた姿を見て、そういえば去年の今頃の永井はこういう使われ方だったなあ、ということを思い出した。

その後、雨が厳しくなり、とにかく放り込めば何とかなるだろうという考えからか、横浜は那須を引っ込めて坂田を投入し、更に松田を前線に上げる。
しかし、パワープレーを潰すにはこれ以上ないくらい適任者の並んだ浦和DF(含内舘)を崩しきれず、また、都築の好セーブにも阻まれて得点できないまま、試合終了。

「因縁のトップ下対決」(笑)を眺めた結論としては、やっぱり長谷部はゲームメーカー。
ピッチの中央部でボールを持ってこそ生きる選手だけに、山瀬兄みたいな神出鬼没な動きってのがあまり出ない。
山瀬兄はやっぱりトップ下だな。奥が帰ってきたらどうするのか知らないけど。奥はボランチも出来たよなあ。

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2005/05/08

広島vs横浜FM(TV観戦)

2005 J1 第11節 結果(J's GOAL)

広島の大木はかつて久保の代役として雇われたと思ったが、知らないうちにトップ下へとコンバートされていた。
もっとも、「トップ下」という言葉の響きから想像されるような華麗なプレーはもちろんせず(笑)、ちょっと下がったポスト兼当たられながら粘るボールの運び屋という役割。
後ろの動きを引き出すポスト役としては役不足ではあるものの、身体能力は高いので削られ役や前からの守備には向いている、という点を生かした起用方法といえる。

横浜は中澤が復活して久保もベンチ入りしていたが、トピックは山瀬兄弟によるダブルボランチ。
対抗上、広島も森崎兄弟を出してくるかと思ったが、上手くいってるメンバーをいじる事はない、というごく普通の判断により森崎浩はベンチへ。

試合のペースは広島が握る。
大木に限らず1人1人の役割がはっきりと指定されていて、特に攻撃局面で3人以上の選手を経由せずにゴール前まで持って行くというシンプルさを厳守しているためか、奪われても多くの選手がすぐに守備に戻れていた。

また「助っ人」が効いている。
基本的には助っ人外国人がフィジカル担当で、大木を除いた日本人がテクニック担当。
例えばDFはジニーニョが当たりに行って小村がカバー。
中盤の底では森崎和が捌き役であまり動かず、前線から最後尾へと縦に走るのはベットの役目。
前線のポスト兼削られ削り役はガウボンが行い、佐藤はゴール前へ走り込む。
当たった、というよりも「弱い部分を補うために呼んだ」という本来の意味での「助っ人」外国人になっており、現場とフロントの意思疎通がきちんと出来てる事を感じさせてくれた。

横浜FMはメンバーのほとんどが初先発か初出場という顔触れのせいか、任された仕事を確認しながらプレーしているような感じで、特に攻撃に移った際の連動性に乏しい。
象徴的な場面として
「山瀬兄が右サイドを向いてボールを受ける際、背後の左サイドを何度も確認しながら受けて、素早く振り向いて左サイドを駆け上がった選手(塩川?)にパス」
というシーンがあった。
山瀬兄の視野の広さや判断力の速さを確認できるような場面ではあったものの、確認したスペースに走り込んでいく味方がいるのかどうかに不安を持っている、ということを感じられる場面でもあった。

広島が攻撃をシンプルにできるのは「奴はこの辺に行くはずだ」という事をお互いが分かった上で次へのアクションを起こせるからで、今日の横浜FMのメンツではそこまでは望めない。
ボールを受けてから辺りを見回し、有利な体勢で前いる味方がいないから横パス、という悪いときのジーコジャパンみたいなプレーが多く、こね回したくないけれどこね回さざるを得ない、ということになっていた。
攻守の切り替えが素早い広島相手にこね回していれば、ゴール前を固められてしまうのは自明の理。
やっとゴール前に辿り着いた横浜FM攻撃陣はシュートを撃つ事もままならないままに潰されていた。

ただし、守備に関しては不安視されたサイドの攻防で左の服部、右の駒野がサイド深くまで上がる事をほとんど許さなかった。
これは真ん中、とくに山瀬兄弟が意外に守備で貢献していた事と、クレバーな肉体派・中澤のタイミングのいいフォアチェックが効いて、サイドの2人が真ん中を気にせず自分の持ち場の攻守に専念できたことが大きい。
また、広島の攻撃起点の1つであるFWガウボンも中澤、中西といった2人の肉体派を向こうに回しては厳しかったようで、結局、広島はシュート数こそ多いものの、本当に危険な場面は1度くらいしか作れなかった。

後半、横浜FMの攻撃が縦に速くなる。
前半攻め込まれながらも無失点ということが各選手に自信を与えたのか、前線からちゃんと守備をするように、と活を入れられたのか分からないが、ややぎこちなくはあったがこね回すことなくボールを前に運ぶ動きが出始める。
広島にも疲労が出たのか、ボールホルダーを素早くチェック、という動きが鈍くなったのも横浜FMに幸いした。
ゴールシーンは前半の横浜FMによく見られた「ゴール前にもう1人いればなあ」の「もう1人」として塩川がどんぴしゃりの飛び込みを見せたもの。

直後、横浜FMはJ初出場の後藤に替えて奥を投入。
対して広島は運動量の落ちた佐藤寿に替えて前田を投入。
広島は更にゴール前FKを得た時点で森崎浩と茂木をそれぞれ大木、茂原に替えて投入。
普通であれば森崎浩をスタメンで、点が欲しいときにパワープレイ要員として大木を投入ってな采配になると思うが、点が欲しいときは逆に「危険なボールの配球役」を投入する、というのが理詰めの小野監督っぽい。

この時のFKは工夫無く終わったが、その後得たCKを切っ掛けに広島がペースを引き寄せる。
監督の采配が的中した、という感じだが、久々の勝利が目の前にぶら下がった横浜FM守備陣、特に中西が懸命な守備を見せて何とか逃げ切った。

負けはしたものの、広島はいいチームだ。
後半になって前半飛ばしたツケが運動量の低下として回ってくるのも若いチームらしくていい。
ただ、この思い切りの良さを無くして「賢い走り」を目指そうとすると、停滞期の千葉か今年の東京Vみたいになるので要注意。
横浜FMは前半は山瀬兄と中澤しか目立たなかったが、後半になると塩川、熊林、山瀬弟が結構な働きを見せ始めた。ただ、山瀬兄が能力の全貌を見せるには、ちょっと条件が悪かったかな。

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2005/05/01

東京Vvs横浜FM(TV観戦)

2005 J1 第9節 結果(J's GOAL)

前半、ほんの少しだけ訪れた東京Vの時間帯。
ここで得点できたのは大きかった。

あとは東京Vお得意のポゼッションサッカーは影を潜め、横浜の肉体派サッカーがピッチを支配。
まあ、東京V自身、パスを相手に当てるようなミスをしているんだから、やむを得まい。

東京の攻撃のよりどころはワシントン。
セットプレーで得点したシーンも、後半18分頃の唯一とも言える決定的なシーンの演出も見事なもの。
でも、ワシントンにボールが渡らないと何も起こらない。

逆に横浜は最後の詰めが噛み合わない。
そんな感じで退屈な前半が終了。

坂田がなあ。
後半12分、坂田が安に替えられたのは得点を期待できなかったため、と思ったが、その後大橋と替わった久々登場の山瀬のプレーを見て、多分坂田に期待されていたプレーはこれなんだろうな、と思わされた。

チャンスと見るや中央からきりもみ状態で突っ込んでくる山瀬は、それまでサイドの面倒を見ていれば何とかなった東京VDF陣を混乱に陥れる。
相手DFの注意力を分散して貰えたお陰で、ドゥトラ、田中隼の上がりが生きる。

坂田は裏をとるのに十分なスピードはあるが、サイドに流れたり、大島辺りと一緒に中央で待っていたりするので、この手の効果が期待できない。

ただこのプレー、いわゆる忍者シュート、「明らかにヤバいボールが飛んでくるのと同時に人も飛んでくる」から相手も焦るので、ヤバいボールを嗅ぎ分ける嗅覚も必要。
センスの差、といったら残酷に過ぎるか。

しかし、浦和の復調と山瀬の復活が同じ日というのも因縁めいているな。

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鹿島vsC大阪(TV観戦)

2005 J1 第9節 結果(J'sGOAL)

前半開始直後、ちょっとだけC大阪が押すも、鹿島FW野沢辺りがコンビネーションプレーでゴール前に抜け出して惜しいシュート。その後ゲームは鹿島のものとなる。
これは予想された展開。

が、西澤に通った1本のパスでいきなり展開が変わる。
右サイドの深いところで貰ったボールを西澤は1人でペナルティエリアまで持ち込んで、鹿島DF陣に冷や汗をかかせた。
これでC大阪はある事実に気が付いたようだ。
「鹿島DF陣は鉄壁というほどのレベルにはない」という事実に。

鹿島はC大阪で左サイドを勤めるゼ・カルロス対策として上がりたがりのアリではなく内田を起用していたが、これが裏目。
視野が広く、判断の速いこのサイドハーフはシンプルな捌きもドリブル勝負も出来、本山(だったかな)からスライディングでボールをかっさらうなど、守備への貢献度も高い。
内田1人で何とかするには、少々スペックが高すぎた。

そんなハイスペックのゼ・カルロスを抱えていれば、C大阪の選手がやる事はボールを奪って彼に繋げる事。
実際、C大阪はどこで奪っても、たとえ届きそうになくても、とりあえず左サイドにボールを飛ばす。
横方向のロングボール攻撃ってのも珍しい。

ちなみに両チーム通じて唯一の得点も、ゼ・カルロスのスライディングアタックから始まったもの。
いい選手を手に入れたなあ。

C大阪の「ボールの奪い方」も、相手ボールホルダーが起点にならないように各選手は手近の相手選手を捕まえて、当のボールホルダーは人数をかけて潰すという基本に忠実なもの。
どうしようもない守備を繰り返していた去年と同じチームとは思えないな。
小林監督はいい仕事をしてるなあ。
ただ、これは鹿島ボランチ、捌きのフェルナンド、上下動の青木の2人が攻撃活性化コンビとしては当を得ているが守備力という点で難があるからでもあり、この2人の近所に飛び出しを得意とするMFを多く生息させるC大阪にしてみれば、むしろやりやすい相手だったのかも知れない。

気が付けばC大阪が圧倒。
鹿島のアレックス・ミネイロは保持力の高いFWだが、高い位置で頑張るタイプではないようで、ボールが来ないと左右に流れたり下がったりと細かくポジションを変えてボールを引き出そうとし、結果的にゴールから離れてしまう。
この動きはもちろんよかれと思っての事だろうが、彼が低い位置にいる事で小笠原や野沢のライン裏潜り込みが難しくなってしまった。

更にこういうときに威力を発揮しそうなボールの運び屋・本山はかなり意識されているようで、ボールを持って何歩もドリブルできないうちに潰される。

結局、鹿島は自分のサッカーが出来ないままに前半を過ごしてしまった。

後半、双方共にメンバーを変えなかったが、やはりC大阪ペースの展開。
結局鹿島は内田を諦めて、アリへ、、、という交替の矢先にフェルナンドが怪我をしてピッチを離れてしまう。
圧倒されてなかなかマイボールにならないため、しばらく鹿島は10人で戦うハメになり、やっとの事でボールを切って、アリ、久々の鈴木を一気に投入。

鈴木は前で頑張り、アリはゼ・カルロスを高い位置に進出させない、という仕事ははっきりしているはずだが、鈴木は左右に流れ出してしまい、アリはわざわざ真ん中に切れ込むドリブルを見せたりする。
あの曽ヶ端がはっきりと動揺を見せて、西澤の後頭部にパントキックをぶち当てるんだから、鹿島はかなりの混乱に陥っていたんだろう。

混乱する鹿島を尻目に、ゼ・カルロスは笑顔を浮かべながらクロスを上げ、C大阪CBブルーノ・クアドロスがど真ん中を前線まで駆け上がってくるなど、余裕を持ったC大阪からのプレッシャーが続く。

これで何でC大阪に追加点が入らなかったのか不思議だが、鹿島守備陣が焦りながらもミスは犯さなかったからで、この辺の精神力が鹿島の伝統か。

左右に流れてしまう鈴木だが、それでも削られ役として高い位置で頑張る事でC大阪のDF陣を段々と低い位置に持って行く事には成功。
これがロスタイム直前からの猛攻を生むが、C大阪も森島に替えて米山、久藤に替えて広山と「守備固めではない交替」を行う事で選手を鼓舞し、逃げ切りに成功した。
まあ、後半44分の西澤OUT、黒部INは時間稼ぎだろうけど。
ついでに言うと、小笠原の最後のFK、ちょっと投げやりに蹴ってないか?
もう足がふらふらだったのかな。

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2005/04/28

磐田vs浦和(TV観戦)

2005 J1 第8節 結果(J's GOAL)

浦和MF長谷部が突っかけてくる磐田MF太田と味方ゴールライン際まで競り合ってボールを奪い、倒れ込みながらパスを出して味方のチャンスに繋げた。
結果的にこれが磐田ゴール前での浦和セットプレーを生み出し、これまた長谷部がゴール前で粘りを見せて、永井のゴールに繋げて見せた。

試合展開は前半15分くらいから完全に磐田のもの。
どうやら浦和DFネネが負傷したのか、動きが鈍くなり始めた辺り。
これが原因となって浦和DF陣はラインを素早く押し上げる事が出来なくなったようで、フォーメーションはひたすら間延びして広大なスペースを生み、それを磐田にいいように使われるようになってしまう。
ゴール前には人数がいるので侵入は許さないが、中盤から余裕を持ってミドルシュートを撃たれる事は止められなかったようで、結局前田の先制ゴールを許してしまう。

浦和攻撃陣はエメルソン、田中達、永井の3人だけでなんとかできないか、とひたすらドリブル。
もっとも後方から助っ人が飛んでくる事がほとんどない(含・三都主)ので、やけくそ気味にシュートを撃つか、囲まれて潰されるかのどちらか。

そんな完全な磐田ペースの中、ネネが自ら申し出て内舘と交替。
これでDF陣がもたつくことなく動けるようになり、フォーメーションが引き締まって徐々にペースを取り戻す。
あとは気合いだなあ、というところで冒頭の長谷部の泥臭いプレーが出た。

後半は浦和が長谷部の気合いをそのまま持ち込み、開始直後からペースを握る。
磐田は後半アタマから村井が準備していたので、太田を引っ込めて西を右に回すのかと思っていたが、なぜかトップ下の藤田と交代。
西がトップ下で、村井は左サイド。
確かに太田はよいプレーをしていたがなあ。

特に効果的な交替でもなく、浦和はそのまま普通に圧倒。
ただエメルソン、田中達、永井の3人が微妙に噛み合わず、ボールが枠に飛んでくれない。
特に永井のプレーが今ひとつシンプルでなく、多分任されているはずのチャンスメーカーとして機能していなかった。
結局、堀之内が投入されて長谷部が永井のポジションに収まり、永井は引っ込んだ。
これで浦和の攻撃は更にスムーズに動き、、、といっても時間帯が時間帯(後半33分)なので、すでに中盤はがら空きの叩き合い。

前田と交替していた中山による前線プレスが微妙に浦和DF陣に影響を与えたのか、裏に抜け出した磐田FWカレンロバートを内舘が倒してしまいPK。
浦和がペースを握る要因の1つがネネと内舘の交替だったのに、皮肉な話。

これを中山が決め、苦しみながらも磐田が突き放す。
ところがその1分後、エメルソンが強引な突破で得点。

あとはひたすら浦和が攻めるが、結局ドローで終了した。

ところで西が通算4枚目のイエローカード。
どうも最近プレーが荒れてるような。ラフプレーってだけじゃなくてプレー1つ1つが前より雑になってる気がする。
便利に使われてアタマに来ているんだろうか。
藤田は本当に浦和に行くんだろうか。せっかく本来のポジションで定着し始めたのに。
浦和はあとは得点だけかな。
ただブッフバルト&エンゲルスは上手くいったメンバーやフォーメーションでも、次戦でいじって来たりするからなあ。

(4/29:藤田の想定移籍先の誤りを指摘して頂いたので訂正。どうも最近間違いが多いな。)

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2005/04/24

磐田vs鹿島(TV観戦)

2005 J1 第7節 結果(J's GOAL)

3年前ならセレーゾ監督の言うとおりに「日本ダービー」。
去年だったら浦和vs横浜FMだろうが。
ただ、それまでヘタレていたチームがダービー系の試合で息を吹き返すのは良くある話。
今回は切なくなるようなメンバーしか残っていなかった磐田だが、意地は見せた。

試合開始直後に鹿島・深井が得点。
得点された磐田はその後、高い位置からのプレッシャーで主導権を握っているように見えたが、実際には懐深いアレックス・ミネイロ、ドリブラーの本山、シャドーストライカーの深井というそれぞれ特色の違う3人が織りなす攻撃への対応に苦慮。
この3人の対応に苦慮している隙に、ゴール前へは小笠原、PA付近までなら青木やフェルナンドといった面々に侵入されるという「カウンターを喰らいやすい前進守備」。
結局、小笠原に追加点を許してしまうという、完全に鹿島モードの試合展開。

全盛期の対戦カードでも、磐田が圧倒しているように見えて鹿島がえげつない速攻をズバッと決める、なんてシーンが相次いだから、この辺はダービーの伝統といえなくもない。

しかし、当時の磐田なら圧倒する中で何度も訪れるチャンスのうち何割かを決めていたが、守備も攻撃も微妙に精度の落ちた現在ではそこまで至らない。
この辺は先に雌伏期を味わった鹿島が、低迷からの脱出に関して一歩先を行っているということか。

ところが、深井が負傷退場。
これで、ベンチに関しては磐田よりも切なくなるような面々しか取り揃えていない鹿島の弱点「薄い選手層」が露呈してしまう。
代わりに入ったルーキー・増田はプレーは落ち着いて見えたが、深井とは明らかにタイプが違う。
磐田守備陣の嫌がるような侵入を繰り返していた深井を失ったことで、鹿島の攻撃から切れ味が失われてしまった。
後半途中で増田が引っ込められてしまったところを見ても、監督のミス、、、といっても「他にいないんだ」と言われてしまえばそれまでか。

磐田のジョーカーは太田。
西が左サイドで太田が右サイドに入ったのは、西は左サイドをこなせるが、太田は出来ないから、という理由からだと思われる。
先輩に負担をかけて申し訳ないと思ったのか、えらい勢いで守備へ攻撃へと右サイドを奔走。
しかし、残念ながらチームは鹿島の速攻への対応に苦慮していただけでなく、藤田の使い方を忘れてしまっていたようで、攻撃の形を作る事が出来ず、この時点では無駄走り。
この太田の奔走が報われるのは後半になる。

後半開始直後、ストライドは大きいがスピードの無いアリのドリブルからボールをかっさらった磐田が鹿島のお株を奪うカウンター。

するするとゴール前に忍び込んできた藤田に鹿島守備陣が目を奪われている隙に、西が折り返したボールを走り込んできた太田がゴール。

この藤田の動きで磐田は彼の使い方を思い出したらしく、執拗にサイドを攻める事で鹿島CBを釣り出し、そこへ藤田が侵入、というパターンを繰り返し、ハーフコートマッチを開始。
鹿島はアレックス・ミネイロにボールが収まらず、収まっても周囲に誰もいない、という状況が続き、前半の磐田よりも攻撃の形が作れない。
前半、4本しかシュートを撃てなかった磐田が後半には10本撃ち、対して前半9本のシュートを放っていた鹿島が後半は4本、というデータだけ見ても完全に試合展開は逆転していた事が分かる。

なんでこれで同点に出来なかったのかといわれれば返答に詰まるが、名波に替えて中山、前田に替えて川口というローテーション交替を行ってしまったからかも知れない。
あとはゴール前で磐田攻撃陣がコケると必ずシュミレーションになってしまうという微妙な判定もあったかな。

左サイドに入った川口はあんまり役に立っているとは言えず、中山も以前ほどのオーラがなくなって、、、というか名波と一緒に使わなかったのは何でだろう。

これで一息付けてしまった鹿島は守備固めの交替を行い、なんとか逃げ切ってしまった。

しかし深井が帰ってこないと、次戦の鹿島は厳しいだろうな。

磐田は後半の姿が本来の姿だと思う。
ただ、移籍組が、具体的に言うと崔と村井が戻ってくるとまた戦い方が変わってしまうんだろう。
山本監督の求める方向はどっちなのか。
名波と藤田というキーマン2人がいるだけでもかなりイケる、ということが証明できてしまった今回は、そういう意味で山本監督にとってはやや複雑な結果といえるのかも知れない。
この2人が動けなくなる前に「本来の姿」をはっきりさせないと、来期以降はどんどん厳しくなるだろうな。

(4/25:太田のゴールシーンの描写を一部修正)

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2005/04/17

新潟vs磐田(TV観戦)

速報・結果J1 第6節:4/16-17(スポナビ)

新潟の中盤はやや攻撃に振っているので、はっきり言って守備は弱い。
失点がJリーグ一多いという事実が中盤のフィルターがかかっていない事の証明になっていると思う。

その辺をエジミウソン、フェルナンジーニョ、海本弟、鈴木慎といった人材を取り揃える事で黒字転換を目指しているのかも知れないし、試合によっては黒字になる事もある。
しかし、そのキーマン4人のうち2人がいない今回は、不調の磐田相手とはいえ得点は厳しい。
エジミウソン、鈴木慎、寺川が前半のうちは何となく前までボールを運んでいたが、後半運動量が落ちてくると、エジミウソン1人が思い出したようにドリブルで仕掛けるくらい。
FWは上野も替わって入った船越も飛び出すタイミングが全然周囲と合わず、得点できる気がしなかった。

そんなプレスをかけない新潟の中盤のお陰で、名波が居心地良さそうにプレー。
とはいうものの磐田の攻撃ははっきり言って無法状態。
中へ勝負する事が無く「クロス職人」ぶりが際だち始めた村井はボールを貰ってもやる事が無く、逆に太田は切り込んでばかりで、FW勢はサイドに開くが中に飛び出すMFがいない。

ってな感じのしょっぱい試合。
珍しくゴールラインまで上がった太田のクロスで試合が決まったが、エジミウソンのドリブル以外見るものがなかった。
まあ、新潟のレギュラーと控えの差が大きいので仕方ないか。
磐田はまだ山本監督の目指すサッカーが浸透していないだけだろう。結構試合数は重ねてると思うんだが。

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横浜FMvsG大阪(TV観戦)

速報・結果J1 第6節:4/16-17(スポナビ)

選手を自分の机上の論理に当てはめることからチーム作りを開始していた西野監督が、フェルナンジーニョとアラウージョという「独りよがり系」の選手をスタメン固定している事自体が意外だが、それでちゃんと機能しているんだからやはり監督自身が変わったんだろう。
ハーフタイムコメントでも「ゴール前でのアイデアがちょっと足りない」と、これまた意外な言葉を使っているし。

試合は前半、G大阪の激しいプレスサッカーとタイトスケジュールで中心選手を取り揃えられず出場選手にも疲れが残る動きの鈍い横浜FMの緩いサッカーが上手く噛み合い(笑)、ガンバが圧倒。ハーフウェーラインを越えるや否や一気にボールに襲いかかるG大阪のプレスの前に横浜FMはロングボールくらいしか攻め手を見いだせない。
さらに横浜FMの中盤には、怪我から復帰の上野が久々にスタメンを張っていたが、まだ本調子ではないようでミスが多く、明らかに中盤の「穴」。
横浜両サイドは元気に上下を繰り返していたが、かなり低い位置でボールを持たされてしまうため、クロスを上げるのも一苦労。
業を煮やしたのか、中澤がドリブルでハーフウェーラインを越えるところまでボールを持って行こうとするんだから、中盤が如何に機能していなかったか分かる。
というわけで、試合はガンバのものだったのに得点は實好のJ1人生初めての得点、それもセットプレーからというんだから面白い。
横浜FMDF陣による「危険人物」へのフォローが、中盤プレスが緩いながらもちゃんとしていた、ということか。
その上、G大阪GK・日野のミスで横浜FMが前半終了間際に同点にしてしまうのだからサッカーの神の気まぐれってのは始末に困る。

後半開始後しばらくしてから、「90分は無理」と岡田監督自身の言葉を証明するかのように上野が引っ込み奥が登場。さらに安とのコンビが今ひとつだった坂田を引っ込めて大島を投入。
「ヘソ」が戻った横浜FMは、前半のプレス三昧でくたびれたのかG大阪中盤の動きが鈍ったこともあり、ゴールへの打開策が一気に増えた。
気が付くと田中隼のクロス精度まで上がっていた。まあ、これはゴールに近い位置でボールを貰えるようになったから、ということだろう。

しかし前半とは逆に、ペースは横浜FMのものなのに得点したのはG大阪。
アラウージョが素晴らしいドリブルで決めてしまった。
これで息を吹き返したG大阪は再びペースを取り戻し、、、といきたいところだが、さすがにお互いガス欠なのか、間延びした中盤組み立て省略サッカー。
ただ焦りからか横浜FMの方がミスが多く、G大阪がやや押し気味。

こういうときに動くのが岡田監督、松田を前目に上げてパワープレーを開始。
この松田対策か守備固めかG大阪はフェルナンジーニョに替えてDF青木を投入。
横浜FMの積極策に対するこのちょっと早い消極策が裏目に出たのか、セットプレーで松田の折り返しを大島がG大阪ゴールに押し込んでしまい同点。

ロスタイム中も何度か横浜FMがゴールを脅かすものの、得点には至らず結局ドローに終わった。

ところで宮本はずっとベンチ。
これは「CBじゃないと嫌だ」といった宮本への報復措置なら西野監督はさほど変わっていない、というのは勘ぐりすぎか。3バックならシジクレイと宮本を併用してもいい気がするが、この2人が合わないので個人能力に優れたシジクレイを採用、っていうある意味妥当な判断からかも知れないな。

(4/17・交替選手の誤りがコメントにより指摘されたので慌てて修正)

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2005/04/10

東京Vvs川崎(TV観戦)

2005 J1 第4節結果 Detail(J's Goal)

東京Vのサッカーが、去年とはやや変わった気がする。

今日は相馬がいないし、ワシントンと周囲の連携がいまいちだったので、余計にそう感じたのかも知れないが。

相馬の代わりとして登場した平野の「攻撃的」は最初から高い位置にいることになるので、相馬のようなボールの運び屋になってくれず、これだけでも結構チーム全体の印象が変わってくる。

ワシントンは今のところ平本とは合わないようで、なんかお互いが勝手にプレーしてる感じ。ワシントン自身にミスも多かったけれど。

去年までは「若さ」も武器の1つだっただけに、ワシントンというハイスペックなベテランを部品の1つとして扱えていない、ということか。

しかし、繋ぐサッカーを特徴とするチームで肝心のFWが繋ぎに加われないのは痛い。
「とりあえずワシントン」なのか、「ワシントンも部品の1つ」なのかがはっきりしていないんじゃないかな。

お陰でボールを支配しながら試合を支配できない状態がず〜っと続き、去年とは変わっていない部分、「後半の後半(ややこしいな)部分で足が止まる」を付かれて、川崎の大ベテラン、アウグストに決められてしまった。

全体的には「奪ってとりあえず3トップの誰か」ということははっきりしていた川崎にしてやられた感じ。

アルディレスは「去年とは違うサッカー」を指向して、ワシントンを呼んだんだろうか?
だとすると、去年の「目に楽しいサッカー」が復活するまでしばらくかかるかな。
「違うサッカー」も目に楽しいサッカーだとすれば、だけど。

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2005/03/26

イラン戦雑感

試合速報・詳細 イラン対日本(スポナビ)

イラン戦後 ジーコ監督会見(スポナビ)

試合後 イラン代表イバンコビッチ監督会見(スポナビ)

仕事の都合でいつも帰りは午後9時を過ぎる自分としては、ホームよりも西アジア地区で行われるアウェーの方がちゃんと代表戦を見られたりする。
とはいうものの、今回ちゃんと見られたのは前半だけで、後半は疲れが出てうたた寝状態。
なので、前半だけの雑感。

・ダエイは完全に削られ役。本人がその役目に納得した上でそうなっているのか、力の衰えから結果的にそうなっているのかは分からないが。

・前評判の高かったカミリだが、ブンデスリーガにいるハシェミアン、マハダビキアと比べると格は落ちる。カミリなら1人で止められるが、この2人だと難しい、みたいな。

・同じく話題になっていたドイツ生まれドイツ育ちのザンディだが、やや孤立していた感じ。

・点を獲ったからだけでなく、バイエルン・ミュンヘンにいるハシェミアンは凄かった。こんなのが控えにごろごろしてるのがビッグクラブというものなのか。干されている分、疲れてなかったということもあるだろうが。

・そんなハシェミアンに同じサイドで対峙したのが三浦。攻撃参加が持ち味の彼は守備局面では明らかに役不足。イランのサイド攻撃を抑えるために4バックを導入したのなら、開き直ってもっと守備的な人材を起用しても良かったと思う。

・中村が中田英と比べて目立たなかったのは、後ろに控えるそんな三浦を信用しきれなかったからか?

・とはいうものの、稲本は欠いたが久々復活の「黄金の中盤」は花試合モードだった初期と比べると明らかに進化していた。誰が何をしているのかよく分からないので中田英がボール持ちすぎ、なんてこともなかったし。

・センターハーフは小野と福西のコンビ。守備専業だが機を見て前戦まで駆け上がる汗かき役の福西と攻守のバランスをとる小野。小野のバランサーぶりはかなりのもので、フェイエノールトの成績が小野の体調に左右されてしまう理由が分かる。

・高原は不調という事だったが、確かに「点を獲るには良い場所」に潜り込んでいる確率は玉田の方が高かった。高原はそれに対してサポートも何もしてない。

この敗戦でジーコは色々腐されるだろうが、W杯出場が夢の世界でないチーム同士の試合にふさわしい内容だったとは思う。インド戦で印象的だった「試合中なのにサイン責めに遭うジーコ」の再現もなかったし。

そう考えると「W杯出場は絶望的」な本気度の薄いチームとの一次予選から出発するアジア予選ってのは、監督を育てるのにちょうど良い構成になっているのかも知れない。

今の日本代表に望まれるのは久保の復帰と、4バック要員としてドゥトラの帰化かな。(笑)
ちなみに、うたた寝状態から目を覚ました瞬間にイランが追加点を入れやがった。
もしかしたら「お前は代表戦を見るな」っていうアラーの神からの思し召しなのかも知れない。

(3月28日訂正・三浦と対峙していたのはマハダビキアでしたな。)

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2005/03/19

草津vs札幌(TV観戦)

2005 J2 第3節 結果(J's GOAL)

草津はジャイアントキリングを果たした横浜FM戦でレッドカードを喰らった山口が復帰。
彼がいなかった開幕戦では奪ったボールを前戦に運ぶ方法がサイドのドリブル突破かロングパスくらいしか選択肢が無いという単調さで、これで得点するには幸運と結構な力量のセンターフォワードがいないと無理、という戦い方しかできていなかった。

それに比べて今回は「次の一手」を探しながらボールを保持することが出来るゲームメーカーが存在する事で、草津の攻め手は急に増えていた。

迷わずに、あるいは迷ったら彼、という頼れる選手の存在は中盤守備にとっても大きかった。ボールの行き先が決まっているわけだからか、吹っ切れた感じで相手にどんどんプレッシャーをかけに行く。そして奪ったボールは山口へ。
基本的には山口から左サイドへ展開する事が多く、前回は後方のスペースを明け渡しているだけだったサイドバックの攻撃参加が、3戦目にして(つっても京都戦は見ていないが)初めてまともに機能し始めていた。

だから点差ほど圧倒されていたわけでは無いどころか、札幌の選手とのレベル差がそれほど大きくないことにも助けられ、先制点奪取までは草津が有利に試合を進めていたくらいなんだけれど、山口と良いコンビワークを見せていた左サイドバック・高須の負傷退場から徐々に草津の攻撃が失速。

高須の代わりに入った寺田、逆サイドで攻撃に参加していた堺は残念ながら札幌の選手と比べても「ボールをしっかり止める」ことが出来ない選手で、Jレベルの選手なら一発でスッと止めるボールを大きくバウンドさせてしまう。
これでゴール前へのボール配球が一瞬遅れ、その一瞬が札幌の守備陣を助けていた。

さらに中盤守備は立て直してきていたが、肝心の後方守備が上手くいっていない。
札幌の守備は特に強いわけではないが、ラインの押し上げやマーキング相手の確保をきちんと行っているのに対し、草津の守備はその場その場の対応に追われている感じで、選手同士が連動していない。
同点にされた池内の得点はDFとGKの交錯から、堀井の2点は誰も彼を捕まえようとしていなかったからで、ゴールすぐ前まで進入を許してしまってはどんなGKでも止めようがない。守備陣同士で声をかけていないんじゃないか?
ただ、砂川のバイシクルシュートはさすがだった。なんでJ1から声がかからないかな。

守備に関してはまだあって、相手の早いリスタートに虚を突かれる事があった。
相手に得点されたあとに気落ちして中盤の出足が止まってしまうのも、アマチュア時代の癖が抜けていない感じ。
また、FK、CKを貰ってもセカンドボールは拾われて逆襲を招く等々。。。

ゲームメーカーとしての山口がJ2でなら通用する事は収穫だったし、高須の復帰が心配されるところだが、少なくとも山口→高須というホットラインは攻撃の軸として活かせそうなので、「こりゃ先は長いなあ」とため息をつくだけだった開幕戦よりは遙かにポジティブな試合ではあった。
ただ、守備の組織化が全然出来ていない。
監督は「3点獲られても4点獲るサッカーを目指す」とクライフみたいな事を言っているけれど、本当にそれでいいのなら、山口が展開に困らないような質の高いウイングが必要かな。
少なくとも今の攻撃パターンをレベルアップさせたいなら。
砂川なんてぴったりなんだけどな。(笑)

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2005/03/13

磐田vs名古屋(TV観戦)

名古屋、磐田に圧勝 新潟は初勝利(スポナビ)

リーグ2戦目にして崔(ヒザ痛)、村井(忌引)と新加入のキープレイヤーをいきなり欠いてしまった磐田。
さらにFWは、ゴンが試合前の練習で太ももに違和感を感じたということで、急遽カレンロバートが先発。
名古屋はウェズレイが欠場で、新人杉本がデビュー。他は第1戦と一緒(多分)。

磐田の試合をいつも見ているわけではないので断言できないが、左サイドに藤田、トップ下に前田という中盤構成って初めての気がする。
藤田に村井の代わり、グラウに崔の代わりを要求出来るわけもないので、攻撃方法が大きく変化するのは間違いないところだったが、どうしたいのかはいまいち見えない。変えるつもりはなかったんだろうか。

藤田と前田の噛み合わせはあまり良くなかった。お互いにどっちがどう動くのか理解していない感じ。

カレンロバートはゴツいのが揃った名古屋の選手相手には線が細すぎた。決して肉体派とは言えない角田に軽くあしらわれてしまうんだから、他のDFには更に簡単に潰されるのでボール保持は期待できない。

本人もそのことに気づいたのか、途中から前線で頑張る事は止めてしまい、ラインの裏に潜り込むか、ペナルティボックスの外から味方にボールを配給する事に専念していた。
となると、前線で頑張るのはグラウだけになってしまうので、名古屋は2〜3人掛かりで潰してしまい、やっぱりボールが収まらない。

カレンロバートがライン裏への飛び込みプレーを選択してしまった事により、藤田、前田とライン裏取り屋が3人開店。お陰でサイドからのボール配給は西だけに。しかも、西がボールを持つと3人の裏取り屋はさっさとゴール前に集まってしまうので、西はあっさり孤立。
結局左サイドの藤田はサイドをえぐるプレーは45分間に渡って拒否。
名波もボールをどこに展開していいのか分からず困っていた。

磐田左サイドのこの煮え切らない動きが名古屋にとって有利に働く。
お陰で角田の上がりが楽になり、かなりの頻度で前戦に顔を見せていた。
とはいうものの、安とクライトンのコンビが今ひとつで、クライトンが上がってもフォローが無い。逆はもっと無い。お陰で2人どちらかのパスミスからあっさりピンチが訪れるという感じで、見た目上は互角の戦い。

試合が動いたのは後半から。
さすがに裏取り屋3人は多いと思ったのか、磐田はカレンロバートに替えて服部を投入。これで角田の上がりを抑える狙いか。
さらに藤田をトップ下にコンバートし前田をFWへ。
これが最初の10分くらいまでは効果を生む。
西の右サイドでの動きに前田が積極的に絡めるようになり、1度は決定的なチャンスを作った。
しかし、先制点は名古屋。
それまでは「足は速いがシュート精度は低くドリブラーとしては並」という、岡野かデビュー当時の田中達のような雰囲気を漂わせていた杉本が、俊足を生かしてマルケス(だと思った)からのパスに追いつきGKとの1対1に。
これは外したが、吹っ切れたのかこれ以後ひたすらDFラインへの裏を狙うようになる。
新造DFラインだけにただでさえその動きに不安定なものがあった磐田DF陣は、茶野1人では杉本を止めきれず、対応に苦慮。
そんな風に視野の狭くなってしまった磐田DF陣の弱点を突いたような、角田のクレバーな配球によって、杉本が先制点を奪取する。

これでDFラインはキレてしまったのか、名古屋攻撃陣が上がってくるとずるずると下がってゴール前のスペースを空けてしまうようになり、マルケス、中村直が決定的なパスを配球する手助けをするようになってしまう。

結局、CKから古賀が、ゴール前の混戦からクライトンが追加点をそれぞれ決めると、磐田はどうやら目指せACLモードに突入してしまったのか、2点目をとられたあとは名波に替えて川口、3点目のあとは福西に替えて菊池と若手育成型選手交代を開始。
パワープレーの時間帯で磐田では数少ない高さを持った福西を替えてしまっては、逆転の望みが芽生えるわけもなく、残り10分は名古屋が適当にボールをはじき返しているうちに終わってしまった。

今日の戦い方を見る限りでは磐田は村井と崔がいないときの戦い方を想定していないように見える。
使える、あるいは監督が使い道を知っている選手がいないんだとすると、大枚叩いて補強したけれど選手層は薄いということだから、これでアジアで戦えるのか?

名古屋は「堅い守備ではじき返してあとはウェズレイとマルケスが何とかする」から幾分変化は見られる。
角田という頭脳派DFをサイドバックとして生かし始めているからそう思ったんだが。
ウェズレイが復帰したら杉本はスーパーサブ扱いだろうか。ちょっともったいない。

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2005/03/12

今日のJ(TV観戦)

速報&結果 J1(スポナビ)

鹿島vsG大阪

第1戦では浦和にリードしてからあからさまなマリーシアモードに入ってしまって、不評を買った鹿島だったが、今回はリードされた事もあってそんなシーンはなかった。
それよりも驚いたのはG大阪。
西野サッカーが明らかに変化。
大黒、フェルナンジーニョ、アラウージョの3人に二川が絡むという攻撃ユニットが有機的に動いて鹿島を圧倒。
渡辺光あたりが電柱めがけてアーリークロスを放り込むという大味な攻撃を指導していた人物が同じ頭で考えたとは思えない。
これは進化と呼んでいいのか。
ただ、それが勝利に繋がるとは限らないのが、勝負事の辛いところなんだけど。
負けが混んで元に戻らない事を祈る。

千葉vs柏

攻める柏に守る千葉。
柏はクレーベル、玉田、山下の連携が上手い事いってない感じで、玉田はやや持ちすぎ、山下は飛び出しが半歩遅れる。
新加入の土屋はなぜかMFで登場。
マンマークでは頼りになっていた。
千葉の新加入ハースは視野の広いチャンスメーカー。
元シュトルム・グラーツということはオシムが育てたんだろうけど、かなり後ろまで下がって守備にも加わったりするので、確かに弟子って感じがする。
それよりも去年、マルキーニョスが怪我で泣かされただけに、コンスタントな活躍が望まれてると思う。
もう1人の新加入、ストヤノフはブルガリア代表DFなんだそうだが、個人的にはユーロ2004でスウェーデン相手に5失点くらった現場を見ているだけに、ちょっと不安。
ミリノビッチとは明らかにタイプが違うが、今のところ他のDFやGKとの連携が取れていない感じで、危なっかしい。
ポスペクはまだベンチ入りしていないそうだが、ゲオルゲ・ポスペクじゃあなかったんだな。

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2005/03/05

F東京vs新潟(TV観戦)

サッカーJ1結果 F東京4−0新潟(スポナビ)

攻撃サッカーを指向しながら、皮肉にもねばり強い守備でタイトルを勝ち取ってしまったF東京。
それでも「スペイン風攻撃サッカー」を目指す原監督は、ウイングを置いた4−3−3を採用してきた。

しかしピッチに立つ人員を見る限り、石川と宮沢が去年より前目に出ただけ、と言えるので単に「前にいるんだから攻撃しろ」という意識付けをしただけ、という気もする。
とはいうものの、4点も獲ったんだからとりあえず意識付けは成功か。

ただ対する新潟は中盤守備が脆弱だから、過信は禁物。

ファビーニョとエジミウソンはボールを失わない。
何をされても敵には渡さない。
でも、敵からボールを奪う事はない。

もしかすると反町監督は「ファビーニョ、エジミウソンはボールを失わない、ボールを奪われなければ点は獲られない、それが即ちウチの守備だ」とかクライフみたいな事を考えているのかも知れない。

それを実現するには、あと何人のファビーニョとエジミウソンを呼んで来なきゃいけないんだろう。
ついでに言うと、オゼアスがいなくなっちゃったから、左サイドの海本幸は宝の持ち腐れかもなあ。

ついでに全然関係ない事まで言うと、スポナビのJリーグコーナーは、Safariで見ても文字化けしなくなったなあ。

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横浜vs磐田(TV観戦)

サッカーJ1結果 磐田1−0横浜M(スポナビ)

柔の磐田と剛の横浜が良く出た試合。
磐田が小気味よく繋いで運んでいるボールを横浜が奪い取り(まさに“奪う”ってな感じ)、ドゥトラ、田中隼が一気に前へ。
しかしこの2人が、特に田中隼がちょっとでも切り返しなんぞを始めると、あっという間に磐田守備陣の餌食になるという、誠に目が離せないハイレベルなやり合い。

ゲームプランどおりの運び方が出来ていたのは、多分横浜の方。
崔、村井という新加入の飛び道具を注意深く潰し、西は絶好調で大暴れするドゥトラの前に存在感を失う。
しかし、ロベカルもカフーもそうだけど、ブラジル人のサイドバックは30過ぎてから本格化するものなんだろうか?

ただ横浜には点を取れる選手がいなかった。

磐田は福西が守って名波がゲームを作るという、割とオーソドックスな試合運び。「さすが名波」ってな感じの名波は久々に見た。ちょっと悲しかったのは、対中澤戦となるとゴンには全く勝算が無くなっちゃったことか。

大変に面白い試合だっただけに、「神の手ゴール」で決着が付いたのは残念。

その後のロスタイム。
対ドゥトラ戦で完敗していた西が倒れて時間稼ぎを開始。
これでキレて西を罵倒し始める中西の姿を見る事が出来た。

よっぽど聞くに堪えない事を言ったのか、神の手を見逃した岡田主審からイエローカードを頂戴していたが、キレる中西ってのは初めて見た。
市原在籍時とキャラが変わったんだろうか?

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草津vs山形(TV観戦)

サッカーJ2結果 山形3−0草津(スポナビ)

地元にこれといったクラブを持たないサッカー愛好者は、JFLはおろかJ2のリーグ戦も見る機会ってのはほとんど無いわけで、JFL3位のチームとJ2で4位だったチームの差がどの程度なのかは計りがたい。
そういう意味では興味深い機会になったが、草津サポーターやシンデレラストーリーを書き立てたがるマスコミにとっては残念な結果ではあるものの、全ての面で山形が上だった。

特に自陣、敵陣問わないゴール前でのプレー精度、または落ち着き。

草津守備陣は自ゴール前では単純に人数が足りない。
これは、試合終盤まで律儀に攻撃参加していたサイドバックの戻りが遅いため。
そんな敢闘精神は大いに誉められて然るべきだし、実際前半20分くらいまでは、サイドの攻防で草津が圧倒していた。
去年は出来ていなかった「速いクロス」も上げていたし。
しかし、草津のフォーメーションは4−3−3で中盤が薄いため、山形が真ん中から速いパスを繋いでくると、あっという間にゴール前。
だから人数の少ないセンターバックは下手に突っ込めず、遅れて戻ってきたサイドバックは状況を把握するのに一瞬時間が必要なので、結果としてどちらもボールの行方を見守るしかなくなる。
そんなわけで草津のDFは「ピンチの芽を摘む」という仕事までは出来ず、シュートやクロスをはじき返すのが精一杯。
藤川GKコーチに育てられた草津・GK岩丸は、磐田で佐藤洋平が負傷休場をしている間に割といい仕事をしていたので獲得は正解。彼がいなかったらあと3点くらいは取られていた。

一方、草津の攻撃陣はゴール前で慌ててしまうのか、力が入りすぎてしまうのか、自分の足下のボールしか見なくなってしまい、結果としてシュートを打つタイミングが遅れる。その間に山形の守備陣がきちっとコースを塞いでしまう。
更に良く上がっていたサイドバックだったけれども、途中から「とりあえず上がる」というような感じの上がり方になってしまっていた。
本来後方にいる選手が前線に進出する時は「味方のパスコースを増やす」「相手のマークを外す」などの意図がなければ上がる意味がないんだが、サイドバックが前に行っても、草津の中盤は手詰まりでバックパスなんてシーンが頻発。つまりポジショニングもタイミングも良くないわけで、これでは守備を危なくしているだけ。

山形は前半20分くらいまでは、昇格初戦で気合いの入った草津の攻撃に気圧されていただけでなく、選手同士の意思疎通が上手くいっていなかった感じ。
マーキングを外されるとフォローが無いとか、ルーズボールを拾えなかったりとか、チームとしての動きが鈍く、この時間帯に草津が先制点を決めていればあるいは、と思わせたものの、オウンゴールに近い佐々木の先制点が決まったあとは徐々に主導権を取り戻し、後半は完全に試合をコントロールし始める。
特に草津が薄い中盤ではやりたい放題に近く、短いパスも長いパスも通し放題。相手のパスは奪いたい放題。サッカーをするだけでメシを食ってきた選手とそうでない選手の違いを見せつけられた感じの45分にしてしまった。

草津のDFは中盤にパスを渡すのが怖くなってしまったらしく、負けているのにDF同士でパス回しを始めてしまう悪循環。相手がスペースを空けてくれるのを待っていたんだろうが、味方も動いてくれないんじゃあ、無理な注文。

開幕前に草津の手塚監督は「組織的な攻撃サッカー」「ウイングを置いた4−3−2−1フォーメーション」を目指すと、ズデネク・ゼーマンか杉山茂樹を思わせる不吉な発言を行っていたが、私見ではカネのないチームが攻撃サッカーを行うのはまず無理。
ゼーマン自身も人的、資金的な余裕のないセリエBのクラブを率いて降格させたりしている。

やはりカネのないチームは「部活サッカー」。
同じ日に試合を行った大宮がG大阪相手に守り倒して勝利してしまった事を思えば、やっぱり集団が力を発揮するのは守備。
たとえスポンサーが雪崩を打って逃げ出しても、草津はこの方針のままであと3年は続ける、というなら尊敬するけれど。

なぜか元読売巨人軍の吉村がいた。
群馬テレビが「ザスパ草津昇格おめでとう」中継ということで、特別ゲストとして呼んだのだという。

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2005/02/26

横浜vs東京V(観戦記未満)

東京Vが横浜MにPK勝ち ゼロックス・スーパー杯(スポナビ)

PK勝ちだが自信に 東京V・アルディレス監督(スポナビ)

内容は非常に満足 横浜M・岡田監督(スポナビ)

東京V復活に強力な武器 実力披露のワシントン(スポナビ)

岡田監督は前向き 勝利逃した横浜M(スポナビ)

いよいよ来週から開幕のJリーグ。
その露払いとして行われるゼロックス・スーパーカップ。
ところがウチのテレビの調子が悪くて砂の嵐状態。
なので、何が映っているのかもよく分からない状態で観戦。
ワシントンは「一人でゴールまで持って行ける」使える人材らしい、という事は辛うじて分かった。
あとは、よく分かりません。なんか東京Vは中盤でボールを結構獲られてたかなあ。
まあ、横浜の中盤はDF兼用か本職はDFみたいな人材が揃ってるから仕方ないか。

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2005/01/29

日本vsカザフスタン

日本、カザフスタンに快勝! 05年の初戦を勝利で飾る(スポナビ)

自分が漠然と考える「日本代表サッカースタイル」というと、「ショートパス主体のつなぎでボールを前に運び、奪われたら人数をかけて奪い返す。そのためDFラインはある程度高くする」てなもんか。
この辺は「ワーワーサッカー」の一言で言い尽くされている。

「サッカーの伝道師」を名乗ったトルシエも、日本の実情に合わせて自分のサッカーに変更を加えていったら、結局上記条件を満たすチームを作り上げて本番に臨むことになった。

結局、トルシエが、ジーコが、という問題じゃなく、日本サッカーの特色を追求するとこういうサッカーに収まってしまうということであれば、これが「日本代表のサッカースタイル」なんだと思う。

で、今回のカザフスタン戦。
これまでずっと「急造」の香りを漂わせ、一部の選手が入れ替わるとサッカースタイルが変わってしまう、ということを繰り返していたジーコジャバンがやっと「チーム」としての動きを見せ始めた。
ショートパス、人数をかけたプレス、高めのDFラインで。

具体的に言うと、ボールを持った選手が「味方はどこかな?」と立ち止まって周りを見回すことなく、ワンタッチでボールを運んでいく事が出来るようになっていた。
中盤ではボールを奪われると「それっ」と、躊躇無く人数をかけてボールを持った敵を取り囲んでいた。

長期集中合宿の成果もあるだろうが、ジーコの中で「自分の理想とするサッカー」と「このチームに実行させるサッカー」との間で摺り合わせ済んだ、あるいはこの2つを分けて考えられるようになった、という事かも知れない。
要するにチームの方向性が明確になった訳で、そうなれば合宿の成果も挙がるというもの。
その方向性が「日本代表のサッカースタイル」に帰結しているということであれば、一部でよく言われた「日本サッカーにスタイルはない」という結論は誤っていることになる。

この根幹を変えずに、ジーコ自身が理想とする部分を少しずつ調味料として加えていけば「ジーコジャパン」というチームができあがるんだと思う。
実現は来年のオフシーズンの長期合宿明けかも知れないけれど。

フリーキックの精度一つとってもレベルが高いとは言えない相手、という条件があったから「チーム」としての動きを実現できていた、という考えもあるだろうが、去年はその程度の相手でも「個人能力で何とか打開」ばっかりだったからなあ。

ところで「トルシエの理想とするサッカー」が何かということは、今後のマルセイユを見ていけば分かると思う。予算の制約はあるけれど、国籍の制約はなく、チームとしては「大きな変革」を求めている、という条件があるだけにトルシエが理想とするサッカーを追求できるだろうから。

元相方の山本監督は予算の制約さえもない、というのは日本に生まれて良かった、という事なのか、人生やっぱり人間関係、という事なのか。
「理想のサッカー」を追求するには恵まれた環境に置かれている山本監督。ただ、この人が理想とするサッカーはU-23の指導を見てきた今もよく分からない。
備忘録」には「トルシエはこうだけど、自分はこう思う」という記述ばかりで「理想のチームはこれ」という具体的な全体像までは言及がなかった。「個人の能力を生かしたい」ということは漠然と漂っているけれど、そのわりには代表にも磐田にも犠牲になっている選手が結構いるし。

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2005/01/01

V東京vs磐田(TV観戦)

天皇杯サッカー結果 東京V2─1磐田(スポナビ)

去年の王座決定戦はナビスコもチャンピオンシップも、人数で不利になったチームが王座を勝ち取るという面白いジンクスがあったが、これが天皇杯まで続いてしまった。

山本監督になってから左サイドに回った西。
どう見ても好き勝手に動いているようにしか見えないのは面白い。
秩序の中の無秩序という事なのか。
単に切れ込んでシュートしてくれという指令が出ているのか。

後半に川口が本来の仕事場とは反対側の左サイドに入れられて、西が右に回った。
明らかに仕事のやりにくそうな川口と、のびのびと右サイドから切れ込んでくる西。
選手の扱われ方の差が大きすぎないか?

さて、ベテランの磐田vsフレッシュなV東京、という扱いをされた今回の決勝。
V東京のスタメンが現在のようになって以降の試合はG大阪戦くらいしか見ていないが、前半からぶんぶん飛ばし、後半残り15分くらいでバテる、という実に若々しい展開だった。
だから先取点が勝負の分け目と思っていたが、そこは中盤王国磐田。
同じポゼッション指向のチームを相手にすればまず負けない。
V東京も厳しく入っているものの、軽くいなされている感じで、「繋ぐ磐田を削るV東京」という図式が前半は続く。
となると、V東京の武器は平本、飯尾、相馬の足。
後ろで回してポンと縦に1本。そのボールめがけて俊足攻撃陣がすっ飛んでいく。
これが夕日に相対する形になった磐田守備陣には効いたようで、何回目かのファールから与えたセットプレーでV東京には絶対必要だった先取点を与えてしまう。

待望の先制点を得たV東京だったが、「これは勝負所」と判断した百戦錬磨の磐田イレブンが攻めのスピードを一気に上げる。
これで防戦一方となったV東京。
磐田の選手を削り倒してしまった結果、そこここでカードが乱れ飛び、前半残りわずかというところで、とうとう福西を倒した小林慶行が退場。
ただ、磐田の攻撃が今ひとつ怖くならない。
どうも西が自分の役目をどう判断していいのか分からないようで、サイドに流れたり内に切れ込んだりの動きが、前戦の前田やグラウと上手く噛み合わず、圧倒しているのに決定的チャンスはグラウ一人が頑張って作っているようにしか見えない。
そんなわけで点は取れなかった磐田だが、とりあえず「有利な状況に立つ」という成果は得た感じで前半が終了。

後半、「ゴンも入った事だし、さて攻め倒そうか」と相手の出方を見ようとしていた磐田DF陣に隙が出来たのか、平本お得意の「DFからかっさらう→ゴール!!!」が突如炸裂。
望外の追加点に大喜びのV東京。
ただし、当然ながらこれでキレた磐田の怒濤の反撃にさらされる羽目になる。
特に川口が左サイドを引き受けてくれた西が、前述のとおりのびのびと動いてチャンスを量産。更に、ゴンと福西の二人が頭でボールを落としまくるパワープレイ。
ここにV東京の「後半残り15分でバテる」が重なってしまい、完全に磐田の好き放題タイム。
さらに山本監督就任以後スーパーサブ扱いの藤田が投入されるが、なぜかここでグラウが引っ込む。上がるに上がれなくなった相馬のケアを律儀にしていた河本の変わりかと思ったんだけど。
結局磐田は攻めに徹しきれなかったということなのか、V東京が何とか失点を1に抑えて逃げ切った。

張り付く報道陣が草津よりも少なかった、という屈辱の準々決勝を経たV東京。
とうとう報道陣を独り占めに出来て、おめでとう。

磐田は「アジアへ出るから」崔と川口を獲得したはずなのに、どうするんだ、来年。生え抜きと外様のベテランがスーパーサブ扱いで最終的には勝負を決めるという、ゆがんだ世代交代に陥ってしまうんだろうか。

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2004/12/25

天皇杯準決勝(TV観戦)

磐田と東京V決勝へ 浦和またもタイトル逃す(スポナビ)

東京VvsG大阪
今の東京Vのサッカーは
「アルゼンチンとブラジルの融合」
なんて知ったかぶった妄想をしたくなる目に楽しいサッカー。
個人的には中盤守備に「次に繋ぐために奪う」という思想が見えるので、見ていて気持ちいい。

今日の試合展開はセカンドステージの再現テープのよう。
前戦からの波状プレスがG大阪のパス回しを寸断。
G大阪のサイド背後のスペースを相馬が使い放題。
ミスを見逃さなかった平本がDFからボールを奪う。
3点獲られてパワープレイに向かったG大阪がセットプレイから1点返す、等々。

違いは主にG大阪側にあり、宮本の登場時間(今回は後半引っ込んだ)、大黒が居なかった(だから1点止まりか?)、なんでそうなるのかよく分からないフォーメーション、といったところか。
覚えておいても役には立たないだろうけど。

浦和vs磐田
トーナメントが進むに連れて段々と主要選手が居なくなっていった浦和と、揃ってきた磐田。
そういう風に見れば、今回は磐田のメンバーの総合力が浦和のメンバーの総合力を少し上回った瞬間に当たった試合だったのかも知れない。
ただ、主要選手がいないのは分かるけれど、浦和はフォーメーションをいじりすぎると思う。
前回上手くいったように見えたフォーメーションを今回あっさり変えてたし。
あれだけの選手が居るんだから、相手に合わせることもないと思うんだけど。

まあ、今年最後のJのゴールがゴンゴールだったというのも乙なものか。役者だなあ。

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2004/12/20

鹿島vsG大阪(TV観戦)

試合速報(ガンバ大阪公式サイト)

これで1日3試合目の観戦。
我ながら何してるんだ、という気も少しする。

最近の鹿島の試合は見ていないので知らなかったが、得点力不足に苦しんでいるのだという。
確かにビルドアップの行き着く先が鈴木と深井では仕方がないのかな、という気がする。

今日の試合も中盤では鹿島が圧倒しているのに、ゴール前ではへなへなになるというパターンが繰り返され、本来なら飛び込んでいくんであろう小笠原が代表戦フル出場の疲れからなのかあんまりそういう縦の動きをしない。

疲れていることは分かっている小笠原を使うことに、鹿島の苦しい台所事情が垣間見えるが、小笠原が居なくなると得点を期待できる選手がほとんど居なくなるという事実の前にはいかんともしがたい。

対するG大阪は、数だけなら多いはずの中盤の機能を止められ、時たま出るロングボールと時たま出るドリブルからの崩しで時たまチャンスを得るだけで、正直言って結構見るのは辛い試合。
その前の浦和vsF東京が、お互いのキャラを出し合った面白い試合だっただけあって余計に退屈さが目に沁みる。

吉原がよく動いてチャンスに絡んでいたのは意外だったが、あくまで単発。
セットプレーで試合が決まったが、それも納得。
結果が逆でもセットプレーで決まったと思う。それもFWじゃなくて中田浩あたりのヘディングで。

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2004/12/19

浦和vsF東京(TV観戦)

試合速報(浦和レッズ公式ウェブサイト)

「遺恨試合」という言葉には萎えるものがある。
カネを払ってまで大人の喧嘩なんか見たくない、てなもんか。

実際にはこのカード、闘莉王以外は特に熱くなる選手もいないので、選手自身はそこまで意識していないんだろう。

浦和は守備面で多少の修正を施しており、左の平川をある程度バックラインまで下げさせることでかなり露骨に石川対策としていた。

にも関わらず、前半はほとんど予定調和の世界。
分厚く攻める浦和と分厚く守るF東京。
F東京のチャンスは石川の突破からで、平川はあんまり役に立ってるとは言えなかった。
後半に入っても図式は変わらず、しかも石川にやられるというところまで予定調和となると思わず笑いも出てしまう。

とはいうものの、浦和はエメルソンがいないからでもないだろうが、役割分担がこれまでになくはっきりしており、真ん中のプレーメーカーが長谷部で、右サイドのチャンスメーカーが永井。
大きなサイドチェンジでF東京の守備陣を振り回す、というこれまでやってそうでやってなかったプレーにしても、サイドチェンジの行き着く先は永井だったりする。

2得点はこの2人のどちらかか、どちらともかが絡んでいて、これが自然発生的に生まれた役割分担でなければまさに狙いどおりの得点。
攻め方のスタイリッシュ度ではリーグ終盤戦を上回っている感じで、上がりたがりのアルパイが永井のフォローをないがしろにしなければ、あっさり優勝してしまいそう。

しかし久々に得点を決めた田中達が試合終了時でも、妙に暗い顔をしていたのはなぜだろう。

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V東京vs草津(TV観戦)

ザスパ草津試合結果(ザスパ草津公式サイト)

ドロドロの降格争いで天皇杯どころではなかったC大阪。
大幅に入れ替わったメンバーで奥やドゥトラの思ったところに人が入ってくれなかった横浜。
といった状況を考えると、草津としてはクラブ史上初めてベストメンバーのJ1クラブと相対することとなったV東京戦。

開始前にピッチに選手が並んだシーンでは、明らかに草津の方にカメラマンが集まっていて、これがV東京側に更なる奮起を促したのではないかと思われる。

そんなわけでやる気満々のV東京。
開始直後に草津DF陣の虚を突いた感じで平本がPA内に進入。
慌てた草津DFが倒してしまいPK。
これはレベル差云々というよりも、経験の差と言うべきか。
普段からリーグ戦でV東京と対戦しているチームなら真っ先に注意する危険なポイントを抑えていなかった、ということだろう。

その後は試合は完全にV東京ペースで展開。
早い得点でV東京が落ち着いたこともあるが、前回の横浜戦で草津が見せた、開き直った中盤の削り倒しが見られなかったせいもある。
前回は、ただでさえ連携に難の見られた横浜に対し、登録上はFWの選手も実質MFとして振る舞う1トップ6MFとして徹底的に中盤でのパス回しを潰して回ったことからチャンスを生んだが、今回は3バックの1角籾谷が出場できないという理由から4バック。しかも2トップのFWが2人ともFWとして振る舞ってしまうため、フォーメーション図どおりの4MF。

ただでさえポゼッション指向の強いJ1クラブ・V東京に対して同じ人数のMFで対抗しようとするのは、選手のレベルを考えればやはり無理がある。
その上、横浜の総力戦で疲れも残っていただろう。
スピードに優れる相馬、平本を全く止められず、中盤パス回しにはついて行けず、FWは完全に孤立。
時たまロングボールが入っても、フォローが全くないままに潰される。

対するV東京は得点後明らかにスピードダウン。
両小林がゴール前に顔を出すことはほとんど無く、ひたすらボールを回すだけ。
ボールを前に運ぶのはほとんど相馬が行っていたが、「これなら無理しなくてもイケる」ということが分かったからだろう。
その後セットプレーでV東京が追加点。

完全に手詰まりのまま後半を迎えた草津。
ここで3バックに戻し、両サイドバックを中盤に上げて中盤を厚くする。
これである程度中盤プレスが効くようになり、やっと互角の試合展開になり始める。
ただ、これはV東京ががむしゃらに攻めることをしなかったためでもあり、パス回しにも無理なチャレンジは無く、草津のプレスをいなす感じで試合は進む。
草津が前掛かりの中、まさに注文どおりという感じでDFの裏を付いた平本にパスが渡りV東京が試合を決める追加点。

東京の攻めは更にスローダウンし、相馬にもたまにしかボールが渡らなくなる。
一方の草津はやはり、肝心なところでのプレー精度や、速度、ボールキープなどに差があり、攻め続けながらゴール前での危険なプレーは単発といった具合。

結局、V東京が「普通のJ1クラブのレベル」を見せつけた感じで完勝。
疲労と選手不足に悩まされた草津が普通にベストメンバーのV東京に勝てる望みは元々薄かったが、前回の横浜戦、今回の後半の戦いぶりには可能性が伺えた。

相手より厚い中盤は相手を削る場所で、攻撃はロングボールの「部活サッカー」。
来年はそれで行くしかないだろう、という可能性が。

というわけで、監督も退任することだし、来年の新監督は「フィジカル指向」、選手は「フィジカル指向の兵隊」をキーワードに集めるといいと思う。

しかし飯尾のシュートは入らんな。

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2004/12/15

草津vs横浜(TV観戦)

代表とカード累積と怪我で全滅状態の横浜。
華々しかったJリーグアウォーズ授賞式とは裏腹に、切なくなるようなメンバーしか残っていない。

今回、チャンピオンシップから引き続き出場している選手は奥、ドゥトラ、田中隼の3人。その他レギュラークラスも、最近はベンチメンバーの佐藤由がいる程度。

対する草津はベストメンバー(多分)。
リーグ戦終盤で崩壊していたDF陣にはレギュラークラスが戻っており、右足靱帯を痛めた小島伸幸も、平塚時代の恩師・植木監督兼総監督の花道を飾るべく強行出場。
ラモスが足引きずりながら引退試合に出てたなあ、ということを思い出させる痛々しい姿で、正直危なっかしい。

試合は意外にも草津ペースで開始される。
前回のC大阪戦はJ1クラブのホームで行われることもあってか、ドン引きガチガチのどっちが格下か大変分かりやすい入り方だったが、その勝利が自信になったのか今回は前線が高い位置から激しくぶつかっていく。
布陣は前回と変わらないが戦い方は変えてきていて、中盤は相手の展開を妨害する場所と割り切り、奪ったボールはすぐワントップへ。
そのボールを追ってわらわらと大勢が上がっていくキックアンドラッシュ戦法。

横浜のDFは久々の4バックだったせいか、この戦法に対応しきれない。
左からドゥトラ、那須、栗原、田中隼と並んだ4バックは、顔ぶれだけならそれなりだが、GK榎本哲也とCBの連携が明らかにまずく、不用意なバックパスやお見合いが続出。気の利いたFWがいたら前半だけで2〜3点は取られていてもおかしくないザルぶり。

しかし、草津は次々と訪れる大チャンスを生かし切れない。
結局、JFLの選手なのでゴール前でボールを貰ってから次のプレーに移るまで時間がかかってしまい、その間に横浜DF陣が何とかしてしまう。
せっかくサイドのウラを付いても、ノートラップでズドンとクロスなんてプレーは出来ないようで、チャンスの1個手前で攻撃スピードががくりと落ちてしまう。

そんなわけで前半の横浜は相手に助けられて大量失点せずに済んでいただけだった。

途中、岡田監督もたまりかねたのか、右SBの田中隼をCBの真ん中に入れ、ドゥトラを左ウイングバックに上がるよう指示。
これでやっとDFが安定した。

後半も草津の布陣は変わらず。
同人数の中盤削り合いともなると流石に草津は苦しいのか、徐々に横浜が押し込んでいく。
ところがここで小島伸幸に神が降りる。
横浜の至近距離砲がことごとく小島の正面を付いてしまい、横浜攻撃陣は足の怪我で飛び出しがまともに出来ないGKを破ることが出来ない。

やっとの思いで奥がミドルシュートを決めると、更に攻め続ける横浜。
草津は唯一のプレーメーカー山口がイエロー2枚で退場になってしまい、攻め手を失って守勢一方。さらにその守備を支えるDF籾谷もイエロー2枚で退場。まさしく絶体絶命。

しかし、今日の主審はファールは全然取らないのにカードがいきなり出る、というややわかりにくいジャッジだった。
ちょっと前に横浜GK榎本がPKもののプレーで草津FWを止めたのに流したし、草津DFが横浜の大橋をPA内で倒しても、やっぱり流していた。
山口が2枚目のイエローを貰った時に激高して主審の手からカードを叩き落としていたが、「警告としてのファール」がなかったからだろうか。

ほとんど全員が守りに回った草津が根性守備で延長に持ち込むと、なぜか横浜のプレッシャーが緩くなり、草津FWに動き回るスペースができはじめる。
さらに、ボールを競り合った小島が右足を押さえて倒れるが這うようにして立ち上がる。
これが草津の闘争心に火を付けたか、キャプテン鳥居塚をはじめとして、DF以外は全員チャンスと見るや駆け上がり、ピンチと見るや駆け戻るという感動を呼ぶワーワーサッカーを展開。

珍しく主審が取ってくれたファールによるゴール近くの草津フリーキックが、壁に当たって戻ってきたところを折り返し、これが草津の依田の足下へ。
ほとんど棒立ちになっていた横浜DFはこのボールを見送ってしまい、ジャイアントキリングが完了した。

しかしハードスケジュール、周りの動きはまずい、代表には呼ばれない、寒い、客はいないと様々な悪条件に見舞われたにも関わらず、全然腐らずに最初から最後まで走り回っていた奥はプロフェッショナルだなあ。

草津はプレーメーカーが次の試合に出られないし、小島も微妙。さらに次戦のV東京は間違いなくベストメンバーを組んでくるだろうから、かなり苦しいことは確か。
ただ、今日の一戦で腹は決まったろうから、迷うことなく走り回ってくれるだろう。

(12月19日:Vゴールを決めた選手を間違ってましたので訂正。)

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2004/12/12

トヨタカップ短評

ポルトが2度目の栄冠 欧州の13勝12敗で閉幕(スポナビ)

後半終わりくらいからしか見られなかったので、感想をちょっぴりだけ。

「攻める欧州、守る南米」の図式に変わりはなかったが、南米の攻撃型選手はちょっと芽が出た瞬間に欧州に買われてしまうのだから、南米のクラブにしてみれば他に手もないだろう。

個人的にはポルトガルで見てきた名コンビ、2ボランチのマニシェとコスティーニャを応援していたので、マニシェがPKを外してしまったときは本人の100分の1程度動揺してしまったが、その後コスティーニャが難しいシュートを決めてくれたので救われた。

PK戦では、外した2人以外は落ち着き払って決めていたオンセ・カルダスの面々が印象的ではあったものの、やはり33歳にはとても見えないジョルジュ・コスタの渋さがベテランの味。
イージーなシュートをごく当たり前のように決めた彼の背中には、黄金世代のいろんな顔が浮かんでいたような気がする。

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浦和vs横浜(TV観戦)

第1戦の浦和の反省点は、
前戦からプレスをかけよう
奥をちゃんと抑えよう
DFラインをちゃんと上げよう
てなところか。
言葉だけなく、あえて田中達を外して中盤を厚くすることでプレスをかけやすくするなどの対策も施した。

これが完全に功奏。
中盤で横浜の選手がボールを持つと一瞬にして浦和が3人で取り囲むという象徴的なシーンが見られたが、前半30分くらいまではず〜っとこんな具合で、浦和の方が2〜3人多く入っているんじゃないかと錯覚を起こしそうなくらいに中盤を制圧。

特にトップ下に入った山田が、飛び出しをあえて抑えて守備の仕事を積極的に行うことにより、後ろに控える長谷部の飛び出しを引き出す、というキャプテンらしい地味だが効果的な仕事を黙々とこなしていた。

元々「カウンターで1点」を狙う横浜ではあるものの、今回はDF陣も落ち着いてボールを持てないので、前戦で効果的だったロングボール攻撃も発動できない。

とはいうものの、ロングボール攻撃が発動しても行き着く先は、坂田&清水&奥。
奥はともかく、残りの二人は飛び出し、抜けだしは優れているものの、闘莉王&ネネ&アルパイとマッチアップしてボールをキープできるような選手ではない。
キープできなければ後ろの選手も上がれない。
この辺が前戦で分かってしまったので、浦和DF陣は怖がることなく高い位置にまで進出できたのかも知れない。

そんなわけで横浜の選手はコンパクトフィールドのなかに押し込められ、やっと抜け出しても1対1で何とかすることが難しいDFが待ち受けるという、地獄のような状況に陥ってしまった。

前半残り10分くらいになると、多少はドゥトラが上がれるようになって、横浜にもいくらかチャンスが生まれるが、これは浦和のプレスがやや甘くなったからで「横浜の時間帯」という程でもなかった。

しかし横浜の守備は崩れない。
前戦と変わることなく、落ち着いたラインコントロールとエメルソンに対する徹底マークというインポッシブル度の高いミッションを黙々と続ける。
はじき返したボールは浦和に拾われるが、すぐシュートされるという状況は作らせない。

後半、「頼りにならない兄貴」キャラを持つ中西が、エメルソンのカウンターを止めきれずにレッドカードを貰い、さらにフリーキックで先制点を取られるという、本来なら横浜が狙っていた得点方法を遂行されるが、横浜は崩れない。

浦和は「プレスが甘い時間帯があった」という反省からか、後半、延長戦とひたすら猛ダッシュ。
途中から流石に中盤プレスもなくなるが、中西退場後の横浜が中盤の叩き合いを放棄してしまったので問題なし。そんなスカスカの中盤を永井がドリブルで駆け抜ける。
それでも最後は横浜の壁が止めてしまう。

結局、横浜の優れて組織された守備が浦和攻撃陣を抑えきってしまうが、これをもって「組織は個に勝る」とはもちろん言えない。
エメルソンをマークするのは誰でも出来るが、マークしてファールせずに止めるところまでの仕事が出来たのは中澤、松田だからだろう。
実際、ラッキーボーイ河合がエメルソンを止めるときはファールが多かった。

「横浜の経験が勝った」とは言えると思う。
勝負を決めたPK戦。
試合終了直前にエメルソンが退場になるという不運もあったが、浦和の選手が力を込めて蹴っているのに対し、横浜の選手はみんな余裕を持って山岸の動きを確認しながら柔らかいシュートを決めていた。
特に勝負を決したドゥトラの緩いシュート。
この最後のチャンピオンシップを制した横浜の戦いぶりを象徴するかのようなPKだったと思う。

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2004/12/05

横浜vs浦和(TV観戦)

2004 サントリーチャンピオンシップ第1戦 結果(J's GOAL)

サッカー関連ラストシリーズ第1弾。
第2弾はもちろんトヨタカップ。

前半はのっぴきならない事情によりパス。
後半戦だけの観戦。

クルマ好きの視点から見ると「日産対三菱」。
日産が三菱を吸収してしまうかも知れない、というニュースが流れる昨今としては、本業で日産に適う可能性がほぼ無くなった三菱の、意地の一矢を見てみたい気にもさせられる1戦。
来年から胸スポンサーで無くなるわけだし、チャンピオンシップも無くなるし、これが最後のチャンス。

山瀬がいなくなってからの浦和で顕著になったのが「ボール運びはサイドから」。
だから、サイドを抑えられるとボール回しがかなりぎくしゃくする。

で、今回岡田監督は三都主と永井に、本職SBの田中隼とドゥトラをぶつけてきた。
両チームがサイドに求めるものの違いがよく現れているようで面白い。

当然ながらDFの動きも対照的な両チーム。
エメルソンの動きに合わせ、細かくラインを修正する横浜に比べると、浦和はかなりの無手勝流に見える。

田中隼には対三都主だけでなく、左に流れる癖のあるエメルソンを中澤、上野辺りと潰すという仕事も任されていたようで、実際こなしていたが、ドゥトラは基本的に永井を潰していた。
なんでか、というとリーグ後半から不調だった田中達が復調していないから。

サイドは抑えられ、パートナーが不調。
如何にエメルソンといえども好調な中澤と松田を一人で出し抜くのは難しい。

さらに浦和側の問題として、横浜の両サイド、特にドゥトラは攻撃力にも大変なものがあるということで、案の定永井は明らかに対応に苦慮。
田中隼も自分の仕事をよく心得ているようで、奥辺りがボールを持つと「それっ」という感じで躊躇無く上がっていく。
その結果、
「ドゥトラが上がる」→「浦和が2人か3人がかりで潰そうと頑張る」
「田中隼が上がる」→「同上」
というシーンが続出。
中盤守備の要、鈴木啓だけでなく、長谷部も山田もサイドのケアに引っ張られ、奥に自陣を闊歩される状況を止められない。
奥を自由にしてしまっては、横浜中盤のボール回しが洗練されてしまうのは自明の理。
闘莉王もアルパイも中盤がこれでは、苛ついても上がっていくわけにはいかないだろう。

とはいうものの、最後の最後で横浜の泣き所「FW不足」が露呈。
カルロス・ゴーンに気に入られていようとも、坂田は坂田、清水は清水。
闘莉王とアルパイが抜群の身体能力で何とか出来てしまうレベルのFWから脱していない。
あれだけチャンスを作っておきながら、実際にはセットプレーでFWではなくDFの河合が1点を叩き込むのが精一杯。
逆に言うと、久保かアンが無事であれば浦和の息の根は止まっていた可能性も高いので、まだ浦和にはツキが残っているのかも知れない。

横浜は第2戦ではユが復帰するらしいが、今日の出来の田中隼を外すくらいなら、ベンチスタートでもいいような気がする。。。あ、もしかしてFWとして使うのか?
浦和はサイドを何とかするしない以前に、田中達の復調が望まれる。
相手が田中達を抑えきれなければ、自然にサイドの自由も増すはずだから。

それと、TBSのカメラワークは全然ダメですな。
やっぱり普段から中継しているだけあって、BS1のほうが遙かに全体の戦況などを把握しやすい映像を流してくれた。

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2004/11/27

草津vs佐川急便東京SC

ザスパ草津、2位確定持ち越し=JFL(スポナビ)

JFL:2位争い 草津とホンダ、最終節で直接対決(毎日新聞)

どちらのチームもPA内、ゴール前でのチャンスは互角だったが、コーナーキックやゴール付近のセットプレーは佐川東京SCが上回った。

これは草津の守備陣に問題があったから。
怪我のために休場した小島伸幸の代わりに出てきた北というGKはキャッチングに難があって前にこぼすミスを何度かしていた。
普段DFリーダーを務める小島田がカード累積でいなかったので、ただでさえラインの統率に不安があったところに、GKがこれではラインが限りなく低くなるのも仕方ない。

そのため草津の中盤も低い最終ラインに引っ張られて全体的に低めの布陣。
ボールを奪っても前線は遙か遠くで繋げない。
草津FW佐藤は、足が速くて上背もあり、相手DFを攪乱するにはいい素材なんだが、この布陣に見殺しにされた状態。
結局、草津攻撃陣が佐川をひやりとさせるのはロングフィードがはまったときだけ。
そのロングフィードも、前半は風下にいたたために押し戻されてしまって前戦へ届かない。
従って前半は完全に佐川の独壇場。

確かに群馬独特の強風は不確定要素としては大きかっただろうが、それに苦労するのは相手方じゃなければいけないわけで、地元のチームが苦労するんじゃホームで試合する意味がない。

後半風上に回った草津だが、低いDFラインは相変わらず。
逆に佐川はロングフィードを警戒してラインを高く上げていたため、草津攻撃陣はオフサイドに引っかかりまくって形ができず。
C大阪戦でシュートを決めたマルキーニョスが出てきて、面白いドリブルをするが、周りのフォローが間に合わない。
何度か訪れた草津の時間帯は短いもので、ボールを奪われると広大なスペースがある中盤を一気に抜き去られてしまい、チャンスがすぐにピンチに変わる。

結局、佐川の決定力のなさに助けられた格好でスコアレスドロー。
今回に限ればチームとしての洗練度は佐川の方が上だった。

もっとも3位のホンダとは得失点差が大きいので、次戦の直接対決で敗れても2位は確保できるだろう。

しかし、ベストメンバーとは言えない今回の試合を見た限りでは、控え選手とスタメンのレベル差が大きいようだ。
かゆりしから来たチカというDFがいきなりスターティングメンバーになっていたくらいで、ベンチメンバーにもDFがいなかった。
DFがみんな怪我しているとも思えないから、他は試合で使うには厳しいレベルの選手達、ということだったんだろうか。
だとしたら、この辺を解消しないと、長丁場で必ず控え選手の出番があるJ2では、勝ち点の草刈り場になってしまうだろう。
あとは大谷(鹿島の大谷の双子の弟)の復活待ちかな。

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2004/11/23

柏vs浦和(TV観戦)

柏は前回リカルジーニョがちょっと登場していたというので期待していたが、ベンチにも入っていなかった。まだダメか。

柏はそのリカルジーニョを除けばベストメンバーだが、なぜか市原、横浜FMを苦しめた中盤プレスが明らかに甘くなっていた。

対する浦和はフレッシュな控えメンバー中心の構成が逆に功を奏して、最近影を潜めていた前線からのプレスが復活。優勝のプレッシャーが消えたのも良かったんだろう。しかしスタメンに岡野の名前を見るなんて久々。

その岡野に相対する柏の左サイドが中央から左遷された大野。守備なんて考えていない彼のお陰で岡野はサイドバックの位置から前線まで走り回る大活躍。

岡野が右サイドに入った代わりに、永井は3トップの真ん中へ。
普通の3トップの真ん中はトップに張り続けるのが仕事だと思うが、永井の場合はFWが3人並んでいるところにボールが来た場合、わざわざ下がってボールを受けていたから事実上のトップ下だったんだと思う。
ただやっぱり右に流れて岡野からのボールを受けることの方が多かったけど。
もちろん柏左サイドの守備が事実上崩壊していたから、というのもある。

前半はそれでも浦和FWの不調に助けられ1点に抑えてはいたものの、これじゃ柏が勝てるわけないなあ、と思っていた後半、エメルソンが右サイドへ抜け出して、角度のないところから見事なシュートで追加点。
まさに「ゴールの愉悦」とでも表したくなる見事なシュートだった。

これで突如復調したエメルソンが柏の緩いマークのお陰もあって敵陣内を蹂躙し始める。
下がってボールを受けると見事なつなぎを見せ、前戦でボールを受ければ躊躇無く抜けだし、相手DFが隙を見せればミドルシュートを狙う。
そして柏のDFリーダー永田がそのエメルソンから出たボールを手で止めてしまい退場。これで柏の守備は崩壊。
パラシオス、波戸、近藤は局面局面では頑張るものの、それをフォローしたり奪ったボールを次に繋げたりが出来ない。

早野監督は「せめて1点」と選手を鼓舞していたらしいが、逆にこれでエメルソンが好き勝手に動けるスペースを与えることになってしまい、まさしくシュート練習状態。

3点目を決めて以降は浦和も鈴木OUT、岡野OUTと「若手育成モード」に突入してしまい、見るべきものはほとんど無くなってしまった。

やっぱり今の柏は大野という王様プレーヤーを使える余裕はないんだなあ。
永田が退場したら交替させられてたし。
柏の攻撃は大野は関係なくて主に玉田と山下のコンビネーションによるもの。
これが結構怖いんだけど、あの中盤守備はどこ行っちゃったんだろう。
せっかく攻撃がそれなりになったのに。

しかし山下の降格争いはこれで3チーム連続。
評価は高いが運がない。今日も「ああ、そのループが逆に曲がっていれば」というシーンがいくつかあった。
ということはつまり、玉田、山下だけでも充分相手チームに怖い思いをさせられるだけのポテンシャルを秘めている、ということ。
柏が降格しちゃったら、安が壊れた横浜FMあたりが買ってやらないか、この2人。
で、久保の控えとしてチョ・ジェジンを清水から、あるいはチェ・ヨンスを昇格に失敗した京都からぶんどる、と。

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2004/11/20

浦和vs名古屋(TV観戦)

開始5分後、ネネから三都主へ1本のロングパスが通り、怒濤のハーフコートマッチ開始。

トップ下に入った山田の仕事は、山瀬に習えばチャンスメイクと裏への飛び出しの筈だが、苦節10年の感情が爆発してしまったのか、あんまり周りが見えていないようで、ゴール前の人口が多かろうと少なかろうと前へ前へと突撃。

両サイドは「俺が決める」という気合い満々で、クロスをほとんど飛ばさない。

従って、浦和は前掛かり故に有利に見えるが、ゴール前に味方が密集してしまったため、逆にゴール前のスペースが無くなって最後の局面で攻めあぐねるという、典型的な攻め急ぎの症状を呈し始める。

これを打開するにはセットプレーが定番だが、前半全てのフリーキックを任されていた三都主が、代表の疲れか力が入りすぎたのか、あまり工夫のないキックを蹴るばかりで点に繋がらない。
そういえばセカンドステージ前半、「浦和はセットプレーが苦手」と言われていたことを思い出した。

さらに名古屋のマリーシア系プレイのお陰で
「ファール」→「浦和側のセットプレイ」→「名古屋抗議」
と続くぶつ切り展開。
民放なら絶好のCMタイムだったろうが、残念ながらCMの入らないNHKではこの場面をず〜っと見せられるわけで、現場と違って「緊張感」や「熱気」をそれほど感じられないテレビ観戦には辛い試合になってしまった。

しかし浦和の選手は何をそんなに焦っていたのか。
これが経験値というものなんだろうなあ。

そんな中、清水戦のリプレイを見るかのような攻撃によって、名古屋が先制点を奪ってしまう。
(11月23日:柏じゃなくて清水でしたな、訂正しておきました)
気が付けば誰もいなくなっていた浦和左サイドに開いた中村直が内へ切り込んで、走り込んできたマルケスへパス。
闘莉王、アルパイのフォローもむなしくマルケスのシュートは山岸の手をすり抜けてゴールに収まってしまった。

これでさらに名古屋の時間稼ぎモードに熱が入る。
しかし前半終了直前のマルケスの交替は露骨すぎるな。
交替を告げられたマルケスの激怒が演技だったら、サッカー選手よりもふさわしい職業があると思うが、いくら何でもそれはなさそう。
この采配でネルシーニョの求心力が失われていれば今期限りか。

これで焦らされた浦和は後半になって「とにかく攻撃」とばかりにバランサー長谷部を下げて岡野を投入。

残念ながらこれは悪手。
前回は永井の代わりに投入されてジョーカーとなった岡野だが、今回は似たようなキャラクターの選手がピッチ上に溢れているために、ほとんど目立てないまま。

その後、エメルソンが自分をマンマークしていた大森をイエロー2枚で退場に追い込む。
これで数的優位を得た浦和は中盤どころか最後尾までも省略したパワープレイを開始。

ところが、これで中盤にこぼれたボールを拾えなくなり、名古屋のチャンスが逆に増えてしまった。それを決められなかったウェズレイはまだ本調子でない、ということだろう。

結局、角田に追加点を決められた辺りで緊張感の糸が切れたのか、浦和選手の足が完全に止まってしまう。

現場にいないので雰囲気は分からないが、途中でG大阪が負けている、という情報がサポーター席にも流れたのか、会場の異様な熱気も冷めていったように見えた。

この中で奮闘していたのがエメルソンとアルパイ。
アルパイはボールを持つと最後尾から一気にドリブル。ゴール前まで到達すると自分でシュート。これは入らなかったが、数的優位を生かすには効果的なプレイ。
ただ、途中でブッフバルトに何か言われていたので、そのとき「どんどん上がってくれ」と指示を受けていたのかも知れない。
エメルソンもボールを受ければ、切り込んで切り込んで切り込んで、ついにPKをゲット。ついでにPKに抗議したクレベルソンを退場に追い込み、さらに自分で得点。

これで息を吹き返した浦和は、やっと前線に大勢いるという状態を生かし始めて近くから遠くから次々とシュートを放つが、こんな状況でも一人平常心を失わなかった楢崎が、GKの教育ビデオにでも使えそうな的確なプレーを次々に繰り出して得点を許さなかった。

今回のMOMは間違いなく楢崎だろう。

しかし、ウェズレイに股抜きを喰らったりしていたネネは明らかに3バックの「弱点」と認識されてしまったようで、後半の追加点もネネが止めなきゃいけない角田の抜け出しを許したもの。
チャンピオンシップの浦和左サイドは佐藤由を相手にする可能性もあるので、ブッフバルトにしてみれば坪井の復帰が待ち遠しいところだろう。

それとトップ下。
ミドルシュートを打つタイミングとか、裏に潜り込むセンスを比べると、山田よりも永井の方がトップ下に向いている気がする。
チャンピオンシップではドゥトラが戻ってくる可能性も高いので、山田のスタミナや守備力を考えると、右サイドに戻した方がアルパイも安心なんじゃないだろうか。

ところで今日の浦和優勝に関しては、

「勝負にこだわる」わりに肝心なところでコケる、あるいは骨っぽい相手には空っきしの西野采配。
元々、勝負弱さがチームカラーの一つとも言えるG大阪。

という両者の結婚から、達観したG大阪サポーターなら「今日負けて浦和の優勝決定」というシナリオが見えていたかも知れない。
サポーターでないJファンはみんなそう思っていたろうけど。

と、ここまで書いてきてふと思ったのは、西野サッカーってドイツサッカーなんだろうなということ。
3バックで攻撃はサイドから、ってのが黄金期のドイツサッカーの定番だし、代表選手時代に西野監督は1FCケルンに留学しているから、そんな的はずれな推論でもないと思う。
だから「本物のドイツサッカー人が率いるチーム」が「ドイツ風味のチーム」を撃破したのが今年のセカンドステージ、ということになるのか。
まあ、それを言い出せば一番おいしい「和風ドイツサッカー」は奥寺GM、リトバルスキー監督率いる横浜FCが実現してくれないとおかしいんだけど。
ただ、西野監督にエメルソン、アルパイは操縦できないだろうな。

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2004/11/14

C大阪vs草津(TV観戦)

アップセット続きの天皇杯。
まあ、昔と違ってJFLに元Jリーガー、あるいはJクラブのユース出身選手がいて普通だから、一発勝負なら何とかなってしまうのかも知れない。
Jクラブよりもスケジュールは緩いしね。

んで、「今回も多分アップセットがあるのでは」と思えた組み合わせが、このセレッソ大阪vsザスパ草津。

試合が始まってみると草津はベタ引き。
ゲームメーカーを務める山口貴之とFWの2人以外は完全に自陣に引きこもり、ひたすら西澤と森島を潰す。
山口からは元V東京というキャリアを彷彿とさせるようなテクニカルなパスが出るものの、前に1人いればいい方、という状況ではいかんともしがたい。

てなわけで、完全にC大阪ペース。
しかし、C大阪も先の磐田戦で見せたような激しい中盤チェックが無い。
無いけれども草津のパスは方向は合っているが速度がないので何となく間に合ってしまう。
まあ、引きまくりの草津にしてみれば、後ろから上がってくる選手を待たなければいけない、ということもあったろうけれど。

従って、全般的に一昔前のJを彷彿とさせるようなユルい展開となってしまった。

苔口が素晴らしいスピードで突き抜けていく。
でもPA内に誰もいない。
西澤がキープする。
誰も上がってこない。
森島が裏を狙う。
あまり関係のない方向にパスが飛んでいく。

攻めてはいるが、38歳のGK・小島伸幸を慌てさせることの無いまま前半が終了。

後半、西澤を誰も助けてくれないので、彼の頭を狙って放り込んでも状況は打開できない、と判断したか替えて大久保を投入。
これがすぐに実を結んだように見えた。
大久保を中心にゲームが回り始め、DFの裏へ裏へのパスがやや正確性は欠くものの次々出るようになり始める。
そして大久保のトラップからサイド深くにボールが出てクロスから森島が得点。
このチームはやはり大久保中心にできあがっているんだなあ。
どうするんだろう、来年。

ところが、この得点が予想外の展開を呼んでしまう。
引きこもってもいられなくなった草津は、守備的MFの小久保(だと思った)を引っ込めて攻撃的MFマルキーニョスを投入。
。。。ブラジル人サッカー選手の名前と顔を完全に一致させることができる人は、それだけでも世界のメガクラブにスカウトとして入団する資格があると思う。

キープ力があって、キックも正確なこのブラジル人はヘタするとオナニードリブラーになるところだろうが、今回は効果的な動きを見せる。
意表を突くミドルシュートもちゃんと枠内に収まっていた。
結局この選手がCKから得点。

同点にされて慌てたC大阪は完全に前掛かりで中盤ががら空きになり、どちらがJ1チームなのか分からないパス回しを草津に許すようになってしまう。
やはり山口から良いパスが出ていたが、今のC大阪にいないのはこのタイプの選手なんだよな。

勢いに乗った草津はさらにDFのギャップを突いたFWの佐藤が素晴らしいシュートで逆転に成功。

あとはマルキーニョスが全てを心得たかのような「相手コーナーポスト付近のキープ」なんぞを始めてしまい、試合の主導権は10分程度を残して完全に草津が握ってしまう。

C大阪にもチャンスは何度かあったが、GK小島のナイスセービングでチャンスを潰されたあとに焦りの色が濃くなって、相手陣内で得たせっかくのセットプレーも相手の壁に当てるわ、ゴールの向こうへ飛んでいくわでいいところ無し。

審判の判定にやや危なっかしい部分はあったものの、後半20分以降に限れば草津が圧倒。

ただ、草津の植木監督はマルキーニョスを最初から投入していないところを見ると、J1相手にこの布陣を90分間続けられるとは思っていないようだから、次戦も前半は退屈な展開になってしまうかも知れない。

C大阪にしてみればJFL相手に負けるのはプライドが許さないだろうが、リーグ戦に最大限集中したいのも確か。痛し痒しの結果なのかも知れないな。

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2004/11/07

浦和vs清水(TV観戦)

今の浦和の弱点、なんて言うと無理矢理穴馬を探す競馬予想みたいでぞっとしないが、現時点では左サイドの守備、ってことになるんだろう。

三都主に守備が期待できないのは当然として、ネネも足が遅いので相手右サイドにそれなりの人材がいるとよく破られているし、更に「二の矢」が飛んでくると明らかに対応に苦慮している。
象徴的なのが石川、加地に何度もえぐられていたナビスコ決勝だろう。

これを強調しすぎると3バックより4バックの方が上、という杉山茂樹的結論になりかねないが、実際はこれもナビスコ決勝で証明していたように、真ん中の守りが堅ければ相手にゴールを許すことはない。

んで、今回。
チョ・ジェジンがいない清水は玉田がいない柏よりも攻め手が無い気もするが、右サイド太田の突破から北嶋が得点してしまった。
三都主は明らかに守備に移ったときに何もせず、ネネは全く追いつけなかったところを見る限り、まさに「弱点を突かれた」失点。

今日はアルパイがおらず、山田が上がり目で、バックラインには内舘、という面々なのでゴール前での連携が上手くいかなかったのかも知れない。

柏時代の絶好調時にも骨っぽい相手からはゴールを奪うことが出来なかった北嶋が、今の浦和からゴールを奪い取るなんて、あの日の埼玉スタジアムの観客は大変珍しいものを見ることが出来たと言えるかも。

とはいうものの、これ以外の清水はほぼノーチャンス。
特に先取点を挙げたあとは前掛かりになった浦和相手にひたすら守備に忙殺される。
闘莉王がFC東京相手に「守ってばかりじゃねえか」と文句を言ったらしいが、この攻撃陣相手に他にどうしろと言うんだ。
しかし、永井、田中、エメルソン、三都主と攻撃陣が揃いも揃ってドリブル得意ってのも珍しい。エメルソンはたまにベルカンプ並みのパスを出したりするが。

だから、エメルソンを抑えられるととにかくドリブルで突撃ってことが多いので、相手は目の前の選手を抑えれば何とか攻撃を切ることが出来たりする。
さらに清水守備陣は「サイドをいくらえぐられてもゴールは真ん中からしか奪えない」ということをよく分かっていて、突っかかってくる選手の相手ばかりでなく、ちゃんとゴール前をがら空きにしないようにしている。
山田のミドルシュートがなかなか決まらなかったのはそのためだろう。
このミッションを完遂したのがナビスコのF東京といえるかも知れない。
これが山瀬がいないことの弊害か。

そこでブッフバルトが動く。
永井OUT、いつもよりちょっと早めに岡野IN。
永井のモダンな右サイドハーフぶりよりも、ここは岡野の「無頼」が欲しかったのかも知れない。
これが効果を上げる。
相変わらずの速度で右サイドを上下する岡野。
白眉は清水の高木が浦和右サイドをえぐって、「さてクロスでも」と前を見た瞬間に前線からすっ飛んできてボールを奪い取ってしまったシーン。
これをやられると相手は怖くて上がれなくなる。
酒井のゴールに繋がったセットプレーも、闘莉王のゴールに繋がったCKも元はといえば岡野の俊足について行けない清水が犯したエラーからだったので、まさに大ハマりの采配。
だからといって岡野がスタメンに復帰できるとは思わないけれど。

酒井のゴールはあれだけ注意深く守っていた清水が「ゴール前をがら空きにしてしまった」虚を突いたもの。狙ったものだとしたら「これしかない」瞬間を狙った頭脳プレー。
力一杯打ったシュートがちゃんと枠に飛んでいることを考えれば、そうなのかも知れない。酒井がそういうプレーを見せた、ということ自体が意外だけど。

清水は懸命の抵抗を見せるべく、澤登とアラウージョを投入するが、効果無し。
今の浦和が怖いとすれば、この二人よりもむしろスピードのある裏取り屋だろうから、あんまり意味がなかった気がする。他にいなかったんだ、といえばそれまでだけど。

さて、いよいよ優勝が確定となった浦和。
あとはチャンピオンシップに向けての準備試合だろう。

個人的には、2ndではけが人だらけでベストメンバーを組めた試しのない横浜がベストメンバーで臨めたら面白い試合になると思う。
そうでなければ岡田監督のえげつない守備采配が炸裂してしまうだろうな。

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磐田vsC大阪(TV観戦)

C大阪の守備はそんなに悪くないと思う。
少なくとも復調なった磐田に蹂躙されるんではないか、と思っていた観戦者にとっては。

前線から出足鋭くプレッシャーをかけていく守備は、浦和や市原といった上位争いをしているチームもしていることなので、特にC大阪ならではということはないし、ちゃんとこれが出来ている、という時点でとやかく言うほど守備のレベルが低いとも思えない。

ただ、「一人でも相手の攻撃を何とか切ることが出来る」という高質な選手がセレッソ守備陣にはいない。
こういうチームが一番危ないのはセットプレーなんだけど、その通りになってしまった。

実際、勝ってもおかしくないゲームだったと思う。
苔口のクロスがゴールに入ってしまうなど、運にも恵まれた。

磐田のサイドは鈴木監督曰く「攻撃に振り向けている、その代わり真ん中をしっかり守る」ということなので太田が苔口に振り回されるのは仕方がない。

その真ん中をしっかり守る、という仕事が出来てなおかつ攻撃にも参加することが出来るので、服部、福西のボランチコンビは凄いわけだが、今回は山西がいないので河村がボランチ。服部は左DF。
河村に服部の代わりを務めることはまだ難しいようで、「真ん中をしっかり守」らなければいけないんだけど、危なっかしい。

これが太田の思い切りのいい上がりを封じてしまったようで、はっきり言うと太田の武器は今のところこれだけだから、磐田右サイドが死んでしまった。
たまに上がる右からのクロスは前田辺りが挙げることが多く、それはつまり真ん中でシュートする人間が一人減ることを意味する。
後半、磐田がしばらく攻勢に出たのは開き直った太田がどんどん上がり始めたためともいえるが、途中でスペースを探しながら真ん中に切り込むという真似ばかり繰り返すようになってしまい、交替させられてしまった。

C大阪の献身的な全員守備は感動を呼ぶものの、大久保がいないせいなのか、ゴール前に駆け込む人間が一枚足りなかった感じ。
この辺は体力の関係があるとしても、嗅覚というものが必要になることだから仕方ないか。西澤はジャストミートしないシュートばっかりだったし。
掘り出し物岩丸のファインセーブもあったが。

ただC大阪がこの順位にいるってことは、この全員守備が出来たり出来なかったりしているからかも知れないな。要するにDF陣の統率者ってのがいないんだと思う。
だから一度崩れるととんでもない大量失点を喰らうんじゃないだろうか。
磐田は、やっぱりレギュラーと控えの差はまだ大きいんだなあ。

しかし、ここまでチームを復調させてしまった鈴木監督を、クラブレベルでは何の実績もない人と交替させる磐田ってある意味凄い。
自分がフロントだったら「今期終了まで何とかなりませんか」と土下座して頼むけどな。

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2004/11/03

ナビスコ杯:F東京vs浦和(TV観戦)

ジャーンの涙に始まり、土肥の涙で終わったナビスコ決勝。
おめでとうFC東京。

浦和はリーグ戦でF東京に負けてはいるが、そのときはベストメンバーでなかっただけでなく、ウイングとしての役割を期待されていた永井と三都主がウイングバックとして振る舞ってしまい、孤立したエメルソンをジャーンと茂庭が潰しているうちにルーカスの狙ったとは思えないヘディングが決まってしまった、というものだった。

浦和後半の怒濤の反撃を考えれば、ほぼベストメンバーの浦和が今回はF東京をタコ殴りにしてもおかしくないと考えながら観戦。

前半20分過ぎ、号泣するジャーンが大写しになる。
2枚目イエローで退場を喰らったためだが、これでますます浦和の優勝は堅いな、と思わされた。
ところが試合は意外な方向に展開し始める。

エンゲルスが構築するフォーメーションは両サイドに攻撃的な選手を置くため、中盤の密度が下がるが、そこはDFが高くラインを保つことでフォローする、というもので、京都では意識的にこれを行っていたし、怪我や代表でこのライン取りを行う人員がいなくなると同時に守備が崩壊してしまった。

浦和では、アルパイ、闘莉王、ネネという攻撃指向の強いDFが揃ったためにたまたまラインが高くなるが、基本的に京都時代ほど意識的にラインを上げているわけではないように見える。
確かに、京都よりも格段に強力なDF陣は、裏を取られても中盤を破られて1対1になっても、高い身体能力と技術で何とかしてしまうので、薄い中盤が「弱点」となることは無いように思えた。ブッフバルトがそこまで選手に求めてはいないだけかも知れないけれど。

ところが、この大一番でその薄い中盤守備が初めて「弱点」となってしまう。

ルーカス、戸田、石川の「ウチらこれでメシ食ってます」と言わんばかりの裏取りが浦和DF陣を自然に低い位置まで下げてしまい、これで本格的にスカスカになってしまった中盤真ん中では長谷部、山田が守備に追われて上がれず繋げられず、ロングボールを放り込んでもこぼれ球を拾いに行けず、更に浦和左サイドの三都主は、ボールが絡めば石川、加地に突っかかるくらいはするが、この2人のオーバーラップを抑えるまではしてくれないので、三都主サイドから破られ放題。

ハーフタイムで原監督は「相手はカウンターしかないぞ! それだけ注意しろ!」と選手を鼓舞したそうだが、確かに浦和中盤はパスでボールを前に運ぶ、という仕事が出来ていなかったから、相手を見くびったと言うよりも現状を把握したコメントといえるだろう。

とはいうものの、東京が席巻したのはゴール近辺まで。
何度かゴール前を恐慌に陥れたことはあったものの、いずれもセットプレーがらみで、流れの中からゴール前ともなると浦和DF陣には適わない。
多分、今のレアル・マドリーより強いよな、この3人に限れば。

後半、延長戦と時間が進むにつれてルーカス、戸田の足も止まってしまう。
「ライン破り」という武器がなくなれば、他に際だった攻め手の無いF東京。
あとは浦和の天下。ところがこれが決まらない。

茂庭、藤山、金沢、今野が繰り出すクレバーな守備の功績は当然として、特に土肥。
どうやらレフ・ヤシン(サッカー名選手館)ゴードン・バンクス(サッカー名選手館)級のGK神が本人だけでなくゴールポストにまで舞い降りてしまったようで、どフリーになってもGKとの1対1になっても、浦和のシュートがゴールに向かって飛んでくれない。

永井は割とゴール前で失敗することが多いので分からなくもないが、エメルソンや田中のシュートまでが外れてしまうというのはどういうことか。

こうなってしまうと戦術がどうのこうの言うよりも、単純に浦和にツキが巡ってこなかった、としか言い様がない。
こういう場合、PK戦はツキがないチームにとって悲しい結果に終わることが多いが、浦和もその例に漏れなかった。

ところで原監督は意識的に相手の弱点を見つけて、そこを突いたんだろうか?
それともF東京のサッカーが浦和とは相性の良いサッカーなんだろうか?
他のチームを相手にしても特にF東京のサッカーが変わることはないので、後者のような気がする。
浦和はリーグでのF東京戦で後半、山田をDFラインに入れた4バックのフォーメーションに変えたらF東京が手も足も出なくなっていた。
その方向で試合を進めるかと思ったんだけど、あれはたまたま、という結論だったんだろうか。

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2004/10/31

市原vsG大阪(TV観戦)

浦和への追撃権を奪い合う大一番。。。なんだけど両チームともすでに浦和には負けているので、あんまりそんな気がしない。

天皇賞秋を横目に見ながらの観戦だったので、羽生のゴールを見逃してしまった。そのうえ馬券も外れた。二兎追うものは。。。

前半のG大阪は市原の両サイド対応のためか4バック。
試合が始まってみると、密度の低い中盤では遠藤が守備に追われ、フェルナンジーニョが早めに潰されるなどいいところなし。
4バック守備時の約束事も選手間には浸透していなかったようで、羽生にかき回され、佐藤、阿部の前線進出を許してしまい、市原両サイドを止めることも出来ない。
明らかにショット・オン・ゴールではなかった巻のシュートを、慌てた宮本が自ゴールに蹴りこんでしまったのも、守備陣の連携が上手くいっていなかったからだろう。

守備はホントに練習してきたのか、と聞きたくなるような出来ばえではあったものの、大黒と二川の単発抜けだしで市原守備陣に充分怖い思いをさせていた攻撃陣は流石。

後半、G大阪がいつものフォーメーションに戻したら遠藤とフェルナンジーニョが躍動し始め、市原を圧倒。最初からこうすれば良かったのに。

この小手先対応、何か既視感があるな。あ、アテネ五輪か。

G大阪左サイドからの攻撃に対し、若手の水本、水野では対応しきれず、まさしく蹂躙。そうすると市原左サイドの村井も上がるに上がれなくなって、完全にハーフコートマッチ。
同点に追いつかれるのも納得。それどころかG大阪が逆転して当然の流れだったが、ミリノビッチと櫛野が踏ん張りぎりぎりのところではじき返す。

ここで市原サポーターが涙したであろうポイントが訪れる。
選手交替。
G大阪は宮本に替えて攻撃を強化するべく松波。さらに右サイドを活性化するべく大黒に替えて森岡。さらに電柱が松波1本では足りないと見えて中山を投入。
対して市原は、水野に替えて楽山、まあこれはいい。しかし羽生に替えて要田が登場したときは流石に同情の涙を禁じ得なかった。加入して1週間も経っていない選手を大一番で使わざるを得ないとは。
来年「もう貧乏は嫌だ」とオシムが逃げても文句は言えないな。

しかし最後には「サイドから放り込むが、真ん中からの突破はない」西野采配(パワープレー編)が逆効果。
スカスカになった中盤では市原MFを止める人間がいなくなり、市原怒濤の反撃を許すことになってしまう。。。。控えに代表候補を置いていながら、どうしてこうなるんだろうなあ。

結局お互いに「大一番に弱い」という体質がそのまま出てしまったのか「あとは触るだけ」というボールに触る人間がおらず、揃って討ち死。
浦和の優勝はこれで確定と見ていいだろう。
本当は新潟に優勝して欲しいが。

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東京Vvs磐田(TV観戦)

東京Vのサッカーはハマると面白い。
プレスをかけて相手のパスワークを寸断。
奪ったボールは中央で細かく繋いで、特に山田辺りに渡るとアイデア満載の一発パスが出てくる。
平野、相馬とスピードのあるサイドハーフを擁しているので、中央だけでなくサイドに振ってもグラウンダーのクロスやドリブルでの斬り込みがあり、攻撃パターンが多彩。

ただし、全員プレスの代償として後半になると運動量ががくりと落ちて、そうなると山田が消えてしまい、サイドの突破以外は手詰まりになる、という欠点があるので、先制点が命。

今回もその流れどおりの試合展開。

磐田はセカンドステージから選手の顔ぶれが大幅に変わってしまったので、全盛期にみられた全員が細胞のように連動するチームワークは望むべくもない。

前半は完全に東京Vのもの。
細かいパスワークとスピーディなサイドアタックを絡めた目に楽しい攻撃サッカーを堪能させてくれた。

ところがゴール前ではなぜか安全策を採って強引なシュートというのが無い。
楽しいサッカーへの報酬を受け取らないうちに、「全員プレス」のもう一つの代償として現れる自陣の広大なスペースを使われてしまい失点。

ここでアシストした太田は、スピードはあるがボール保持力と守備力ってのはあまり無いようで、典型的な「使われる」選手。
そのためサイド攻防戦では相馬に手を焼いていたが、そういう選手を見事に使ってみせるのが磐田選手の老獪さ。背骨となるベテランが残っているだけはある。12位のチームとはとても思えないな。

2点目も再生ビデオを見ているようだったが、これは東京Vのサッカーにはどうしても出てくる欠点を使われているということで、東京Vがこのサッカーを続ける以上、この手の失点は仕方がないと割り切るしかないだろう。

その分点を取ればいいんだが、「あとは押し込むだけ」という決定的な場面ですらボールがゴールに飛んでくれない。
最近のパターンで平本に変えて森本、平野に変えてウーゴが投入されたが、森本は疲れたチームを活性化するタイプの選手じゃないし、ウーゴにはそこはかとなくそんな香りがするが、周りとの連携が悪く、反応が半歩遅いか早い。

結局森本が1点返しただけで終わったが、東京Vが面白いサッカーを展開していることに間違いはない。
1度や2度の敗戦で方向転換して欲しくないな。

磐田は2点取った後は店じまいとばかりに、ひたすら相手の横パスを寸断していたが、この老獪さも一つの武器。願わくば若手選手が「老獪さ」だけを学ばなければいいんだけど。

さて、磐田の監督交代。
現監督の鈴木一政さんはハーフタイムコメントで「磐田のサッカー」を理路整然と語り、ピッチで実践もできるというかなりハイレベルな監督。
監督としては若手しか指導したことのない山本監督だけに、磐田の財産「サッカーをよく知るベテラン」の活用が鍵となるんだろう。
ただ、変な小手先技を使ってしまうと、前監督のすばらしさも知っている選手達が一気に離れていきそうな不安は残る。

ところで磐田フロントは「結果」と「世代交代」のどちらに重点を置いているのかな。
まあ、「結果」だから山本監督が記者会見で「世界を目指す」なんて発言をするのを認めたんだろうけど。
それとも「世界を目指すのはもう少し先」ってちゃんと釘を刺してあるんだろうか。

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2004/10/03

横浜vs柏(TV観戦)

羽地のワントップってのはどうなんだろう。
ボール保持力があるようには見えないが。

名古屋で復活した(しつこいな)と言われる大野にまた注目。
対する横浜の同じ14番で似たようなポジションの奥がゆらりと前線に顔を出したり、ふらりとサイドの深いところに登場しているのに比べて、大野はあまり前へ行かない。行くときは大抵ゴール前でクロスを待っている。
ただ、前線には行かないけれど、低い位置ではよくボールを貰っているので、イメージとしては清水の伊東とか市原の阿部といったところなんだろうか。しかし、この2人と比べると守備をしていないな。

だから、大野から出るパスはチャンスメイクというよりも、チャンスの2つ前くらいメイク。PA付近で危ないパスを出すのは玉田か明神だったりする。
明神が何気にこんな高い場所に進出できるのは、中盤守備がしっかりしていることの表れではあるものの、それなら大野はもっと高いところにどんどん顔を出さないと。ホントに最後のチャンスメイクは玉田の仕事、と思っているのだろうか。
後半、横浜に押し込まれてしまったら交替させられたが「局面打開のパスは滅多に出ない上、守備もしないんじゃ、このままいさせてもしようがない」ってことだったんだろうな。

横浜は中澤、松田、中西というマッチョマンを並べた3バックの守備力を担保に地味なゲームを展開。
あれだけ金をかけて選手を集めたのに、攻撃のキーマンの替えは効かないようで、これは岡田監督の限界? それともあれだけキーマンを欠きながらこの順位にいるってことを褒めるべきか。
前半は前戦の市原がやられた柏中盤鬼プレスの前にミス連発で全くパスが繋がらなかったが、柏の動きが落ちた後半あたりから一気に攻勢。
しかし、どうしても点が欲しい時に岡田監督がたまにやる「絢爛豪華な攻撃采配」が炸裂してしまい、一気にバランスが崩れて玉田にゴールを決められた。

しかし柏。大野と玉田の絡みが相変わらず無いのがもったいない。
中盤守備が生きてきているので、今のままでも何とかなるけれど、玉田が怪我でもしたら相手ゴールを脅かす回数が半分以下になるだろうな。

ちなみに横浜、次節の浦和戦では松田と那須が出場停止。
エメルソン、田中達vs栗原じゃあなあ。
浦和にはツキも回ってきたようだ。

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2004/10/02

清水vs磐田(TV観戦)

「ウチのサイドはある程度攻撃に向いているから裏を取られたりするのは仕方がない。その代わりゴール前のチェックを厳しくする。その厳しいチェックが出来なきゃウチのサッカーじゃない。」
鈴木監督のハーフタイムコメントはこんな感じだったか。
対する石崎監督は試合前に
「サイドの攻防では負けない」
と語っていて、実際そのとおりになったんだけど、それは折り込み済みという点で鈴木監督の方が一枚上手か。ここまで明確に「ウチのサッカー」を規定できる人が、多分今年一杯で山本昌邦あたりにバトンタッチしてしまうのなんて勿体なさ過ぎると思うんだけど。

試合内容は、前線からのチェック厳しい清水が磐田にボールの落ち着きどころを与えずに、優位に立つものの、いったん奪ったボールをよっこらしょとわざわざサイドに展開するためか、チェ・ジェジン、アラウージョ、澤登の3人がユニットとしての連携が今ひとつのためか、ゴール前ではあまり怖くない。対照的に、磐田はサイドはある程度捨てて、回数は少ないものの真ん中からスルスルと抜けていくことで、決定的場面を何度か作っていた。

後半、磐田はオシム言うところの「相手のミスをエレガントに利用」したゴールをグラウが決めたものの、怪我で服部を欠いてしまい、元々福西がいなかったため、中盤の競り合いで圧倒的不利に陥ってしまう。
清水はアラウージョ、澤登を引っ込め、サイドからのボールをチェに集めるように攻撃を単純化したのが功を奏したのか磐田を圧倒。
結局、ほとんど自陣で試合が展開されてしまった磐田が逆転されるのもやむを得なかった。

しかしチェはボールを失わないしヘディングも強いので1トップにはぴったりの人材だね。
来年あたりはガンバかマリノスにいるかも知れない。
磐田の復活は成岡、前田、河村あたりが本格化するのを待つしかないかな。

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2004/09/27

柏vs市原(訂正)

サンドロが後半交替したのは、役に立ってなかったからじゃなくて、怪我したからだそうな。

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2004/09/26

柏vs市原(TV観戦)

前半は4人の守備専業DFとボランチが出足鋭くひたすら守る柏がやや有利ながら、名古屋で復活を遂げたとされる大野ー玉田のホットラインが思ったより機能せず、レイソルの攻撃は結局玉田一人にお任せ状態。
玉田は独力で局面を打開できるから、彼にボールさえ渡ればそれなりに怖いシーンを作り出せるので理に適ってはいる。でも、ゴールから遠いところからたった一人で何とかするのはさすがに難易度が高すぎた。

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2004/09/23

F東京vs浦和(TV観戦)

ルーカスのルックスには既視感があるな。
あ、ライオネル・リッチーか。
ってなネタは「今更」だろう。

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G大阪vs東京V(TV観戦)

ガンバが好調なのだという。
マグロンという高い完成度を誇る電柱が倒れたことで、西野監督の中の「(サイドから仕掛けもしないしサイドチェンジもしないでサイドから電柱めがけてひたすら放り込む)西野式サッカー」回路がショートして確変でも起こしたんだろうか。
同じく好調の浦和は明らかに変わっているし。
と考えつつテレビ観戦。

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2004/09/19

C大阪vs市原(TV観戦)

札幌から獲得して合流したばかりの大森が即スタメン、というところにセレッソの台所事情が垣間見えるが、対するジェフもミリノビッチが使えないと阿部がリベロになってしまうので、苦しさに関しては大差ないようだ。

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2004/09/18

浦和vs新潟(TV観戦)

アリーゴ・サッキがイタリア代表監督だったとき、ロベルト・バッジオに
「君のような優秀な選手が20mしか走らないのはもったいない。40m走れば、もっとチームに貢献できる」
と言ったと自分で言っていた。
バッジオがなんと答えたかはその記事には載っていなかったので、どのような反応があったのかは分からないけれど、組織の鬼のように言われるサッキが「ファンタジスタは言うことを聞かないから嫌いだ」という単純な組織優先型監督じゃないことが分かるエピソードだ。

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2004/09/12

今日のJ(実は結構面白かった)

浦和レッズvs大分トリニータ

今のレッズみたいなチームを相手に勝利を模索しなきゃいけないんだからプロの監督ってのは因果な商売だ。

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2004/09/11

今日のJ(TV観戦)

テレビ観戦なので気になったことだけ。(鹿島アントラーズvsセレッソ大阪、FC東京vsヴィッセル神戸)

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2004/08/29

アルゼンチンvsパラグアイ(TV観戦)

テベスってウイングじゃなくてセンターフォワード扱いだったのか。
ビエルサ監督のサッカーって真ん中に電柱を置くもんだとばかり思っていたので、勘違いしていたけど。
左に流れる癖があるみたいだから、右利きなのかな。

「インテルで居場所が無くなっちゃったベテラン」コンビが対峙することになった決勝戦。
試合は前半20分過ぎくらいまでが一番面白かった。
とにかく展開が速い。
双方ともに「点を取るにはボールを取らなきゃ」という攻撃的守備が徹底しているうえ、「ボールを前に持ち込まなきゃ点にはならん」とごく当たり前だけど、やるには勇気がいるプレーをとぎれることなく繰り出す。
特に前半20分から30分くらいの中盤叩き合いは目の離せない激しさで、選手の脚からボールが離れるとあっという間に相手選手に奪われて、奪った選手がパスを出すとまた相手に奪われる、という敵味方でパス回ししてるのか、と言いたくなるようなめまぐるしい展開。

とはいうものの、これだけお互いがパスを奪い合っている、ということはパラグアイの「老獪な一撃必殺」があんまり出なかったということでもあったようで、後半に入ると前線からガンガンかかってくるアルゼンチンのプレッシャーで、最後方のガマーラでさえもボールを落ち着かせることが出来なくなってしまう。
パラグアイは後半に2人の退場者を出すが、上手くいかない苛立ちを押さえられなかったんだろう。

「できれば中盤前目で奪って、少ないバスで前線の選手にボールを供給する」っていうのは簡単だけども、今回のアルゼンチンのサッカーはその言葉をまんま実践に移してしまっていた。しかも、さあラストパスという段階になると、みんなゴール前までわらわらと走っていく。
これで点が入らなきゃおかしい、とは思うんだけども、実際に決まったのはテベスの1点だけ。

これは集中力を失わなかったパラグアイがえらい。
神セーブや根性ディフェンスではじき返したり、体を投げ出してコースをわずかにずらしたりして、シュートを決めさせない。

もちろんアルゼンチンにも原因はあって、余裕が出てしまったのかダレッサンドロ辺りが「俺が決める」とばかりになかなかボールを離さずに、結局パラグアイに奪われるというシーンが後半に入ってから頻発した。ああいうプレーがなければもう1点くらいは入ったかも。

しかもパラグアイ、後半30分過ぎくらいに9人でガマーラまで含めて前線に突進する総攻撃体勢に移ってしまう。
これで何度かチャンスをつかみかけるが、デフェンスラインにベテランのアジャラを入れておいたのが功を奏したのか、アルゼンチンディフェンスは慌てることなく攻撃を封じ込めてしまった。

しかしテベスはいい。
「テベス・カメラ」ってのを別において欲しかったくらい、いい。
ガマーラが肘打ちかました気持ちがよく分かるくらい、いい。
左に流れる癖はあるけれど、基本的には敵エリアを縦横無尽に駆けめぐり、ボールを持つ相手に突っかかり、味方がボールを持てばペナルティエリアに駆け込む。
動きは「王様」タイプじゃないし、プレーを見ている限りでは「得意とする得点パターン」が決まっているわけでもないし、スピードもあるし、どんなチームに入ってもイケるだろう。
早いとこ「日本で中継のあるリーグ」に移籍して貰いたいもんだ。

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2004/08/08

亜細亜杯

中国サポーターよりも角ちゃんとセルジヲの実況の方がうざいので、テレ朝はパスしてBS1で観戦。

中国はそのまま真っ直ぐ行けばいいところでも忠実にサイドに振ってくれたりして、救われたところ多数。
で、日本はサイドの守備はダメだからきれいに抜けられる。
ところが中国はそれ以外に攻め手がないので、真ん中には固いDFが揃った日本としてはそんなに危ない感じがしない。この攻撃でよくイランに勝てたなあ。

日本は20分に1回くらい中盤が目を覚まして、いきなり決定機を作ってしばらく沈黙、の繰り返し。
三都主はワンタッチだとそれなりのクロスを挙げて、捏ね出すとダメになってしまうのはいつも通り。
加地が機能しないのもいつも通り。
最大の武器はセットプレーで、ここで怖いのが福西、中澤ってのもいつも通り。
まあ、メンバー替わってませんから。

変わったのはジャッジですか。
もしかして今までの数々の怪しい判定は、審判の技術が全般的にあんまり高くなかったからですか。
それとも、中田浩二の神の手を見逃してくれたのは、今までの罪滅ぼしですか。
その後、玉田がきっちりダメ押してくれたのは良かったなあ。これで文句ないだろう。

反日感情とかやたら報道されていたけれど、まあ、日本は亜細亜のドイツなので悪役扱いは仕方ない。
ドイツなんか未だにスピルバーグの映画が世界中でその悪役っぷりを宣伝しているんだから、まだまだ恵まれている方だ。
とはいうものの、サッカー担当記者がドイツ代表相手に領土問題だの戦争問題などを会見で質問することは、あり得ないわけで、それは「こんなとこで聞いたって意味無い」というのが常識だから。

まあ、中継で見る限りは中国戦以外のスタジアムはガラガラだったから、ホントにヤジを飛ばしてた反日サポーターは大して多い訳じゃないと思うけどね。
平日にそんなことをしにスタジアムに向かっているおかしい人相手にムキになっても仕方ない。
上記のような質問をかます記者の書いた記事を真に受ける単純な連中を相手にしても仕方ない。

しかしメダルが乗ったお盆を持ってAFC会長の隣に立ってた姉ちゃん、凄いイヤそうな顔してたなあ。
カメラも途中から姉ちゃんの顔がはっきり映らない角度に切り替わってたくらい。
下手に愛想を使って、あとで色々言われるのがイヤだったのか、本当に日本人が嫌いなのか。

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