2009/07/14

顔色の悪い人の思い出

青島文化教材社、『宇宙戦艦ヤマト』デスラー総統の実物大グラスを製作(マイコミ)

「さすらいの独裁者」デスラーって、シリーズ途中からかなり気の毒な人になってしまうので、宇宙戦艦ヤマトシリーズを年齢的に否応なく全部見た世代としては、このグラスから想起されるようなゴージャスなイメージが湧かない。自分の星は破壊されるわ、宇宙に放出されるわ。
似たような存在のダースベイダーが気の毒な立場になるのはジェダイの復讐1回だけなのに。

だからここで使用されているいい気になっているデスラー像をみると、人の将来は分からないものだなあ、となんか切ない気分になる。麻生太郎もそう思っていることだろう。
でも、最後に生き残るのはデスラーなんだよな。

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2009/06/29

ファラ・フォーセット追悼記念らしい

テレ朝がジョン・クリーズの客演も楽しいチャーリーズ・エンジェル・フルスロットルを放映。ファラは出てないけど。
で、フジテレビには野豚ならぬミスユニバースをプロデュースする人が登場。

「男という生物は知能が低い」ということを完璧に理解したドリュー・バリモアがプロデューサーとして影響力を発揮した結果として素晴らしすぎる仕上がりになった映画と、ハイレベルな美人を次々とミスユニバースの決勝に送り込むプロデューサーが並列してしまったところが面白い。偶然だろうけど。
でも、この2つ、「女の魅力」の裏表であることは間違いのないところ。

ただ、ミスユニバースってどんなに名が知れようとも「最初の一歩」。1年経てば「その後何してるんだろう」で終わってしまう称号。
これをどうやって稼ぎに繋げるか、ってのを「チャーリーズ・エンジェル」が示しているわけですな。ヒロイン全員がミスユニバースよりも10才くらい年上だし。それが悪いことだとは1ナノメートルも思わないけど。実際、今日はチャーリーズ・エンジェルの方を最初から最後まで見たし。

ただフルスロットルの方は堕天使が出てきちゃうので、神曲(Wikipedia)の引用っぽいところがあるとか、「追憶のハイウェイ61」のジャケットが出てきて「ドリュー・バリモアのディランは本当にボブ・ディランのことで、クリスピン・グローヴァーの痩せ男ってのは『Ballad of a Thin Man』のことだった」ってことをバラしたりして、第1作よりもちょっとだけ知性の味付けがあるところが意見の分かれるところかな。

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2009/06/15

ジョブズの本ではないんですが

メイキング・オブ・ピクサー/創造力をつくった人々(ハヤカワ・オンライン)

「トイ・ストーリー」で広くその名を知られる以前のPixar社史というと、Appleファンの間で「ジョブズがルーカスから買った」ということが知られているくらいだったが、その知識の空白を埋めるのがこの本。どこで誰が創設し、前トイ・ストーリー時代は何をしていたのか、ということを丁寧に追っている。

ほとんど無から登場してアニメーションの歴史を根底から覆してしまったように見えるこの会社。しかし、この会社の歴史は、3DCGというものの誕生と直接的に関わった人たちが、これで長編映画を作るんだという野望を実現するために関わってきた苦闘そのものだったということがよく分かる。

ストーリーの中心人物はエド・キャットムル。まあ、途中からアニメーターのジョン・ラセターが主人公になっちゃうんだけど、創設者は彼。
彼はユタ大学に在籍していた時に3DCGというものの着想を得て、実際に作成までしたのだという。
当時のユタ大学はコンピュータ学界の梁山泊だったそうで、そのためにこの章ではちょい役ではあるものの、ジョン・ワーノック(Adobe創設者)だのジム・クラーク(SGI、ネットスケープ創設者)だのアラン・ケイだのといった錚々たる面々が登場する。ほとんどの人たちはここで名前が出るだけだけど、アラン・ケイはPixar買収の時にジョブズに話を通してくれたそうな。

その後の苦闘話は面白い。やっぱり伝記物や社史物でで一番面白いのは「どうやって危機を乗り越えたか」という部分ですな。
だから本来、トイ・ストーリーで成功したあとは急速につまらなくなって収束するはずなんだけど、そんなことがないのがこの本の面白いところ。
先にも書いたが、ここのオーナーはスティーブ・ジョブズ。この劇場(激情)型経営者が要所要所でストーリーを盛り上げる。プレ・トイ・ストーリーの苦闘時代は役員とのすったもんだや赤字続きにいい加減嫌になっての売却交渉(トイ・ストーリーの出来とディズニーの広報活動における凄まじい社会的影響力を見て思いとどまったという)で、成功してからは大コングロマリット・ディズニーとの丁々発止のやりとりで。
終わってみると「ジョブズって面白いなあ」という筋違いな感想を抱いている自分に気がつく本。
Pixarが成功したのは、この素晴らしすぎるオーナーがApple仕事で忙しくなって代表としての対外交渉以外ではそんなに会社に関わらなくなったから、とはよく聞く話ですな。

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2009/04/14

体力的にもバカ歩きは無理か

モンティ・パイソン再び!ドキュメンタリー映像をリリース(シネマトゥデイ)

ニュースは3月30日付けで既に旧聞ではあるものの、個人的には最近ココログニュースに載ってきたので初めて知った。
老骨に鞭打ってリメイク版でも作るのかと思ったら、単なるドキュメンタリーらしい、というのが残念。
もっとも、自分が一番好きなパイソンズは故グレアム・チャップマン(「海軍には人肉食の習慣はほとんど無い。ほとんど無いっていうのは少しはあるってことだ」)だったりするので、ドキュメンタリーでもいいか。

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2009/01/05

そろそろ終焉?

悪魔の手毬唄(フジテレビ)

一体何回目の映像化だ、と思ったら7回目(Wikipedia)だそうな。
予算が厳しいのか大がかりな撮影はほとんど無くなってたなあ。山狩りのシーンなんか人が全然いないってのをぼかしてたし。同じシリーズでも5年前の「八つ墓村」ではちゃんと群衆シーンがあったのになあ。

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2009/01/01

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
新年早々風邪を引いて寝込んでいました。避けようのない寝正月。
今年もいいことありそうな。

ところでRSSで見ていたら「炎のいけにえ」のサントラ(要iTunes)が本年正月に新規追加になったとか。
新年早々なかなか気色良いジャケット。モリコーネってこういうクズ映画でもちゃんと仕事するからえらいなあ。そうだ、これを新年の誓いにするか。どんな仕事でも一生懸命すること、、、か。仕事がそもそも見つからない人々には失礼な話だな。

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2008/10/17

電話して聞いてなかった〜、という台詞はない訳ね

ロンドン・フィルム・フェスティバル(英国発ニュースダイジェスト)のオープニング上映作品はデビッド・フロストがリチャード・ニクソンにインタビューしてウォーターゲート事件について問い質したテレビショーを舞台にしたロン・ハワードの「Frost/Nixon」、という記事を読んで、あらら、いくら名高い物真似芸とはいえこのネタ(SNL Transcript)を2時間に引き延ばすとは凄いなあ、と思ったら別に原作(JanJan)があったんですな。こっちの記事だとタイトルは「フォロスト/ニクソン」になってるけど、そうなの?
ちなみにこのコント、YouTubeに動画は無いようで。

映画のタイトルを見て瞬時にこのコントを思い出すような人間なので、当然のことながらデビッド・フロストというとエリック・アイドル演じるティミー・ウイリアムズ(YouTube)しか知らない。「本物っぽいフロスト→“疑似”アイドルの元ネタ」を確認する意味でも公開されたら見に行くかな。

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2008/08/30

FOXからも差し止められるかも

インド映画「Hari Putter」、ワーナーが差し止め求め訴え(CNN)

中身はホームアローン。予告編を見ると細かいギャグまでコピーしている模様。
YouTubeの検索「Hari Putter」で出てくる動画「Hari Puttar (Harry Potter) Aur Jadoo Ki Chadi」は「CopyCat Production」なんてクレジットが出てくるジョークビデオなのでご注意、って何を。

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2008/07/24

だから次回はペンギンが出ます。

ティム・バートン版「バットマン」が実現したのは、1986年に出版されたノワール色の強いコミック「The Dark Knight Returns」が大ヒットしてバットマンリバイバルが起きたことがそもそもの発端。
バートンがどこまで「The Dark Knight Returns」を再現しようとしたのかは分からないにしろ、映像の雰囲気からしてみると「Dark Knight」の影響下にあることは分かる。
ところがプロデューサーが「家族向けに仕立てて大ヒット」ということしか考えずに駄作の大作を世に送り出したことで知られるピーター・グーバー&ジョン・ピーターズ。全体的にスカだった80年代という時代にふさわしい存在。
いくらベーシックなイメージの源泉とはいえ、娼婦の顔をポン引きが切り刻んだり、未成年が大量に毒殺されたり、母子家庭の母親が爆弾で吹き飛ばされたりする凄まじい物語をそのまま映像化できるわけがないのは確かなんだけど、必要以上に無難に無難にとまとめるべく演出に介入していった。

結果、まともなアクションシーンは1つもなく、ゴッサムシティを救うのはバットマンじゃなくて新聞記者だったりする行き当たりばったりなストーリーとジョーカーを「ジャック・ニコルソン」として演じたジャック・ニコルソンのはじけっぷりだけが心に染みる笑えないコメディが出来上がってしまった。
彼らが求めていたものは「Dark Knight」じゃなくて「バットマン」で、スタッフとイメージの摺り合わせは一切しなかったんだろうなあ。

自分が知る限り、この映画に関する一番正直な感想は映画館で小さい女の子が思わず叫んだ台詞「弱いバットマン」だと思う。

これが「バットマン・リターンズ」になると心に病を抱えた人たちの饗宴になってしまい、おかげで大いに泣かせてもらったが、それは「ダークナイト」とは関係ない。

んで、昨年末から指摘されていた「ダークナイトとバットマンの予告編ってくりそつじゃないか」説。
おそらく正しい。これは多分、明らかに失敗作だった前作のリベンジマッチ、ということであえて採用しているんではないかな、と。つまりバートン版「バットマン」は無かったことにします、という方向で動いているんじゃないかなあ、と思う次第。
バートンも「ジャック(・ニコルソン)に『なんでここで階段を上らなきゃいけないんだ?』って聞かれて『脚本がそうなってるから(プロデューサーの意向)』って答えたりしてたよ」と後々になって不満を吐き出していたので、本望なんじゃないかなあ。
まあリベンジなったかどうかは映画を見てみないと分からないけれど。

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2008/03/21

で、今日は何の日だったっけ?

ひたすら「空飛ぶモンティ・パイソンボックスセット」(Amazon)を観続けて潰してしまった休日。
今観るとキャラクターが一番立っていない、というか見た目が普通のマイケル・ペリンが「演技の評価が高い」なんてパイソン本に書かれているのも納得。ほかのメンバーは見た目のキャラクターをまんま演じるか裏切るかでネタに使えるけど、この人の場合はそれができなかったからなあ。
エリック・アイドルもちょっと近いか。ただ見た目がナンパっぽくて音楽の才能があったりするからキャラが被らずに済んだんでしょうな。

でも今観て一番笑えるのはグレアム・チャップマンがメインのコントだったりする。
ほかのメンバーは「最初から壊れている」か「徐々に壊れる」んだけど、この人は「話しながら突然壊れる」パターンがあるから。作り込み系のコントが廃れ行く今の世には一番合うのかもしれない。この壊れ方が山田康夫の吹き替えだと上手く出ないのがもどかしいところ。あの人の声だと最初から壊れてる感じがするから。

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2008/03/10

Always Look On the Bright Side of Life

「モンティ・パイソン」「Mr.Boo!」の声優、広川太一郎氏が死去(eiga.com)

亡くなる前日に空飛ぶモンティ・パイソンについて自分が駄文を書いていたとは皮肉な偶然。
骨壺が歌ったりはしてないよな。

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2008/03/08

転々

転々

シネマテークたかさき

三浦友和とオダギリ・ジョーのコンビなら外しはしないだろう、と思いつつ鑑賞。

「クライマックスは画面の外にある」ってな感じのストーリー展開は、枯れた後の今村昌平というかジム・ジャームッシュというか。こういう映画が製作出来るんだから、邦画も捨てたもんじゃない。

要するにメジャーどころの映画と違って「はい、ここ泣いてください」「はい、ここ笑ってください」という「指示」をしないタイプの映画。
場内放送で「八丈島キョン様、、、」という呼びかけがあったり、時計屋の名前が「正確時計店」であったりと、細かいギャグがそこここに散らばっているが、そこに気がつくかは観客任せ。なるほど「ミニシアター」向きの映画だ。間違いなく万人に向けてつくってはいない。「ラストで泣きたい」人は見ちゃいけない。
クライマックスを迎えそうな道具立てが揃っても、それを避ける形で進むストーリーを持つ原作を採用したんだから確信犯なんでしょうな。

ところでオダギリ・ジョーを見ながら、鑑賞中ず〜っと「これは大泉洋でもいいよなあ」と思っていたんだけど、それがモジャモジャ頭を見てそう思ったのかどうかは自分でもよく分からなかったりする。
ついでに言うと後半に登場する小泉今日子を見て「老けないよなあ」と思ったけれど、本編の前に流れた「人のセックスを笑うな」予告編で老けないどころか幼い気がする永作博美を見た後なので、それほどでもなかったりする、って何が「それほど」だ。

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2008/03/02

...And Now, For Something Completely Differently.



「空飛ぶモンティ・パイソン」“日本語吹替復活”DVD BOX
(Amazon.co.jp)

長らく廃盤だった「空飛ぶモンティ・パイソン」がボックスセットで復活。今回のウリはテレビ東京の吹き替え版完全収録。納谷吾郎の声が若いねえ。

ビデオもLDもDVDも長らく廃盤だったせいもあってその評判が伝説化してはいるものの、コメディっていうものは基本的に同時代性が高いジャンルなので、全編通して大笑いって事はさすがに不可能。

Amazonのレビューでも「資料的価値しかない」という批判的な声もあったりして、それは結構正しかったりする。だから逆にボックスセットで正解。と思ったので購入。「資料」は多い方がいいからね。何の訳に立つのかは分からないにしろ。

ベスト盤でいいや、あるいは吹き替え版に思い入れはないなあ、って人は「And Now」でいいと思う。

個人的には「なるほど」と思ったのがサッカーネタか。あれは20年前には分からなかったなあ。それで笑えるか、は別だけど。

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2008/02/28

ゾンビ二題

カプコン、映画「ゾンビ」の権利侵害で訴えられる(ITmedia)

ランド・オブ・ザ・デッドが収益イマイチに終わった後もめげることなく続編を製作した(MySpace.com)ジョージ・A・ロメロ。
残りの映画人生を全てゾンビに賭けると腹を括ってくれたのは、「死霊のえじき(Day of the Dead)」以降の煮え切らない彼のキャリアを残念に思っていたファンとしては大変に喜ばしい。製作される映画の規模が大きかろうと小さかろうと。

ところで、なんで「煮え切らないキャリア」になってしまったかというと、早い話、彼自身はゾンビ映画で名を上げたものの、実利は大して得ていないからで、ITmediaの記事でも名前は出ているが、関わってはいない。かなり昔に袂を分かったプロデューサーの名前(ロメロ映画ではリチャード・P・ルービンスタインとクレジットされていた)は出てるけど。
「生ける屍の夜(Night of the Living Dead)」も、版権は脚本家が持ってるしねえ。ただ、ルービンスタインが関わっていなかったから逆にロメロ自身がリメイク出来た、とも言えるんだけど。

「モダン・ゾンビ」の版権でも持ってたら、今頃大富豪になれてたかもねえ。
まあ、そんな実利をたっぷり得ていたら映画製作なんか辞めてたか。

さて、数多い「モダン・ゾンビ」から恩恵を受けた人のうち、もっとも大きな実利に繋げた人が多分マイコー・ジャクソン。
最近はとうとう本人がゾンビみたいになっているが、いよいよ経済的にもゾンビになる模様。

M・ジャクソンの「ネバーランド」、来月にも競売か(ロイター)

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2008/01/01

新年のご挨拶

新年のご挨拶

壁が汚れてるなあ。

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2007/12/25

INLAND EMPIRE

INLAND EMPIRE

シネマテークたかさき

クリスマス・イブを1人映画館で過ごす羽目になったのも自分の不徳が致すところ。
まあ、3時間という上映時間に怖気をふるわれて断られてしまったんだけど。
年を喰うと「あなたの行くところなら」という事が無くなるのが困りものですな。

デヴィッド・リンチという人はその時々の自分の近況や心情をそのままフィルムに叩き付けてしまう人で、そういう意味ではまさに「作家」。

デビュー作「イレイザーヘッド」からして「できちゃった婚をする羽目になった男の苦悩」を描いているし、「ブルーヴェルベット」は「思春期の終焉」、「ロスト・ハイウェイ」は「中年を迎えた男の不能」というどうしようもなくストレートなもの、「マルホランド・ドライブ」は自分を見捨てたハリウッドへの呪詛といった具合で、その表現方法はともかくとして、テーマというか映画の中で通底している心情は非常に分かり易い。
「ロスト・ハイウェイ」以降エンターテイメント業界を舞台にした作品ばかりになっているのは、「主人公は自分」だからだろう。

ここから外れるのが「エレファント・マン」「砂の惑星・デューン」「ワイルド・アット・ハート」「ストレイト・ストーリー」で、どれも雇われ仕事か原作がある作品で、ストーリーを「自分そのもの」には出来なかったという共通点がある。
もう一つの例外としては「ツイン・ピークス」。
これはリンチ自身がかつて見た50年代ソープオペラへのオマージュということで、「自分のこと」ではなく「自分の趣味」を扱ったもの。映像の中にある程度メジャーな「共通言語」を込められる分、こっちの方が商業的な成功を見込める(ティム・バートンとか)と思うんだけど、リンチはそっち方面には向かわず、自分にしか分からない表現方法で自分の心情を描き続ける事に賭けている。
そういった作品の中で「ブルーヴェルベット」が「普通の作品」に仕上がっているのは、今現在の心境ではなく過去を扱っていて、時間軸に沿ったストーリーにしやすかったからじゃないかと思う。他はほとんど「製作当時の心情」だからなあ。

続きを読む "INLAND EMPIRE"

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2007/09/22

ごく少数の人にはご心配おかけしました

ココログのサーバリプレース後、対応せずに放っておいたら、とうとう旧アドレスのレコードが世界中のDNSから消えたらしく、一昨日くらいから当アドレスにアクセス不能となってしまいました。
というわけでごく少数の人にはご心配おかけしました。
もう大丈夫だと思いますが、慌てて対応したのでまだちょっと心配。

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2007/09/14

やっぱり「××の用心棒」か「××のガンマン」じゃないと

スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ

三池崇史監督の特質を考えると、マカロニウエスタンマニアがにやりとするような「客を選別するパロディ」をするわけ無いので、普通に面白いコメディになってるんじゃないかと、見てもいないのに思う。
にもかかわらず、主題歌はちゃんとルイス・エンリケ・バカロフの「Django」日本語カヴァー。多分、音楽監督のアイデアでしょうな。
ちなみに「Django(続・荒野の用心棒)」のオリジナルサントラは、マスターはイタリアにあってコピーはスイスで製作され、配給はドイツの会社、というマニアックなCDにありがちな経路で世に出ているので、当然のことながら国内では手に入りにくい。
自分が探した頃は海外でもあんまり見かけず、ロンドンのオンラインショップにあるのをやっとこ見つけて買い込んだ。そしてCDと共に送られてきた領収書には「最後の1枚だよ、良かったね」という手書きのメッセージが入っていたりした。
もっとも主題歌は「マカロニウエスタン・ベスト」みたいなサントラを買えば結構入っているけど。

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2007/05/29

タイタニックってLDで買えたんだ

LDの生産が全世界で終了。最終プレスは川中美幸(ORICON STYLE)

自分はVHSビデオテープからLDを飛び越えてDVDに走ってしまったので、無くなったことに特に感想はない。
最期を看取ったのがテイチクで埋葬先が川中美幸宅、ってのがなかなかいいが、同じオリコンニュースに24時間TVのマラソンランナーが欽ちゃんになったってあるのが気にかかる。

24時間テレビ、ランナーは史上最高年齢の欽ちゃん (オリコン)

去年の丸山弁護士で
「年寄りでも何とかなる」
というテストが出来たってことなんだろうか。
北野武や松本人志という「お笑い界で一世を風靡」仲間はカンヌにいるのになあ。

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2007/04/14

出るねえ


(Dex Entertainment)

この会社のウェブってFireFoxでアクセスすると所々で落ちるなあ。ウチの環境だけかな。Safariだと大丈夫だけど。

先駆けて「悪魔の沼・デラックスエディション」も登場する予定。マスターピースに化けてしまった「悪魔のいけにえ」はともかく、これってなんか「1万円のラーメン」とほぼ同義の気がするが、「これはそれだけの価値がある」と思って食べるのは人それぞれ。健闘を祈りたい。

個人的にはロバート・イングランドのインタビューとウイリアム・フィンレイのコメントが収録されているので、ちょっと食欲が湧いてしまう。1万円のラーメンを食べるカネがあるなら、間違いなくこっちを買うな。

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2007/02/18

サッカー記事以外でも信用出来ないのか

ショーケン「傷だらけの」復活“出世作”映画化で再び主演(スポーツ報知)

傷だらけの天使(Wikipedia)

もう3ヶ月以上前の話題ではあるものの、個人的には最近読んだ岸田今日子の葬儀関連の記事で始めて知った。
記事では
「年明け早々には撮影開始」
となっているが、ぐぐってみても
「復帰予定」
となっているだけで、「開始されましたよ」情報は見つからない。

そもそも、主要キャスト4人中3人が鬼籍(岸田森、岸田今日子、水谷豊はドラマの中で死亡)に入っている以上、
「主人公が同じ名前なだけで、全く違うドラマ」
か、
「エピソード1」
くらいしか作れないよなあ。
でも、エピソード1だったらショーケンが木暮修を演じる事は出来ないしなあ。
なんかウルトラCでも用意してるんだろうか、乾亨(水谷豊)は実は死んでませんでした、とか、ありがちな。
それとも上記理由が納得出来る形で解決出来ないので撮影開始されないのかな。
個人的には、何事もなかったように2人のコンビを復活させるのがよい気がする、、、というかそれしか無いんじゃあ。

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2007/02/06

バブル期ってもうリバイバル対象なのか

バブル期を舞台にした映画「バブルへGo !」とのタイアップというかメディアミックス企画で「カノッサの屈辱」(Wikipedia)が復活。
オープニングに「仲谷昇教授に捧げる」と出るのが泣かせるが、面白いか、といわれると、リアルタイムで見ていた者には結構辛い。

「オリジナルの方が、、、」というジジイの繰り言的意味じゃなく、この番組がウケたせいで似たような構成の番組が乱立した時期をくぐり抜けてしまうことになって、もう見飽きているから。
携帯電話、という題材もちょっと厳しいか。「昔はこれがイケてたんだよ」っていうクスグリどころがないから。

それと仲谷教授と比べると、伊武雅刀だと台詞回しが滑らかすぎて、なんか違和感があるな。
つ〜か、もう寝なさいよ←自分

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2007/01/05

一生モノの映画(無意識的に)

CINEMA STREER 木曜洋画劇場(Googleのキャッシュ)

テレビ東京は年末年始の木曜洋画劇場に飛び道具みたいな映画を用いる事が毎年恒例となっていて、ここんところの最高傑作は吹き替えに山田康夫、小林清志、納谷吾郎というルパンIII世トリオを揃えて大晦日に放映した「夕陽のガンマン」。
んで、今年は何だろうと思っていたら、スペースバンパイア(Wikipedia)? あ、いやこれは深夜帯だったか。正解は酔拳(Wikipedia)。
自分はジャッキーマニアでないし、最近発売されているDVDも観ていないので正確な事は分からないが、これはほぼノーカットのロングバージョンじゃないだろうか。記憶を手繰ってみるとショートバージョンではラストの決闘で師匠が駆けつけずに、ジャッキーが割とあっさり勝っちゃったりするから。

しかしビデオもDVDも買ってない自分が、一体何回酔拳を観たんだろう。そしてこれからの生涯のうちであと何回観る事になるんだろう。それも最初から最後まできちんと。ついでに言うと酔拳2(Wikipedia)も。

ところで、Wikipediaのスペースバンパイアの解説。確かこの映画、日本初の「ヘア解禁」一般娯楽映画だったような記憶があるんだけど、気のせいかな。

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2007/01/01

遅ればせながら年始のご挨拶

明けましておめでとうございます。
このような拙文を貴重な時間を割いてご高覧頂いている旨、大変に感謝いたします。
旧年は上半期末と下半期末で仕事が立て込んでいたり、いろんな意味で燃え尽きかけていたりと色々あって更新が滞った時期がありましたが、このように続いているのもひとえに「見てくれている人がいる」というだけで、モチベーションを新たにする事が出来たからです。
これからもよろしくお願いします。

さて、年始の挨拶というと思い出すのが赤瀬川原平の「外骨という人がいた!」(Amazon.co.jp)で引用されている宮武外骨の言葉。
年始の挨拶の葉書版・年賀状という物はかつて年始の回礼が終わった後に書くのが通例だったそうで、要するに「年賀に書くから“年賀”状」というのが正統だったらしい。
「官が『年賀状は何日までに』なんて言うな」なんて事を書いているところをみると、年賀に着くから、という考え方は郵便制度が確立してからなのかも知れない。
つまり、年末の繁忙期を更に込み入らせる「年末に年賀状を書く」という行為は単に郵政側の都合に乗せられただけという見方も出来る。

という事は元日になってから年賀状を電子メールで送る、という行為は全くもって日本の伝統に則った正しい行為であって、むしろ「伝統」と「電脳」の幸福な融合とすら言える。

てな訳で、個人的には郵政公社が
「年賀状を出すと電子メールで年始の挨拶を送るよりこれだけ省資源化に繋がります」
という具体例を挙げてくるまで年賀状を書く気には全くならない。
え? 電子メールを使えないおじいちゃん、おばあちゃんへは礼を失してしまうって?
会いに行きなさい、会いに。年賀状を書かない分、身体が空くでしょう。

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2006/12/31

血の轍

俳優 松田 龍平〜日本映画界を牽引する若き才能 (nikkei BPnet)

松田龍平が「探偵」を演じるそうな。
「商店街のフィリップ・マーロウ」工藤俊作(Wikipedia)とは真逆の探偵さんらしいが、それでもある種の人々にとっては「松田」+「探偵」って組み合わせだけで強い磁力が発揮されてしまう。

そんな元祖「松田探偵」の父親は、古くは故・古尾谷雅人あたりから、最近では木村拓哉に至るまで「ハードボイルドチックヒーロー=松田優作の完コピ」というくらいに強い影響力を持っていた。阿部寛の今があるのも、彼の存在抜きには語れないという。

ところが、本人はその圧倒的な存在感によって元々持ってた「修羅場くぐり抜けてきました→非日常」感が増幅されてしまう事を「演技の幅が狭まってしまう」と危惧していた、というようなことをインタビュー集「優作トーク」(Amazon.co.jp)で語っている。
「非日常な存在」を演じることに苦労している役者達にしてみれば、誠に贅沢な悩み。
結局、本人は「非日常な存在感」はそのままに修羅場感触を取り除く、という手法で次のステージに移ってしまった。
その融合体が「ブラック・レイン」での悪役・佐藤で、ストーリーからすれば国辱物の映画を彼の存在一発で救って見せた。

んで、息子さん。
昨夜テレ東で放映していた「恋の門」(Amazon.co.jp)を見た限りでは、存在感はそのままに父親が苦労して取り除いた「修羅場感」は最初から無い。
最初から父親の「次のステージ」。
風俗にいても、みっともない濡れ場を演じても、ゲロを吐いても、平泉成に殴られて宙を舞っても、日常から遊離しっぱなしの不思議な存在感は汚されない。
競演の酒井若菜を始めとした芸達者たちを向こうに回して、喰われる、という事が全くない。

監督にも脚本家にも申し訳ない言い方だが、彼がいる、というだけでこの映画はどこか特別な物になっている。もちろん、それを活かした作りになっていることは認めた上で。

早い話が「主人公」になるために生まれてきたような俳優。それが松田龍平という人なんだろう。
世の中は不公平に出来ているなあ、と改めて思う。本人のせいじゃないけど、という点で余計に。

その「恋の門」で競演した塚本晋也のラブコールに応えた「悪夢探偵」。
なんか最初から彼を想定して書かれたような役だが、そういう扱いで圧倒的に正解なんだと思う。

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2006/11/27

要塞島ではないらしい

ブルース・リー記念館が着工 広東省の区政府が事業(asahi.com)

ブルース・リー記念館がオープン 広東省順徳市(人民網日本語版)

2番目に挙げた記事によれば記念館自体は2002年にオープンしていた。
んで今回、それが更に大規模展開されるということらしい。

ネット版のasahi.comには載っていないが、紙版によればベティ・ティンペイも来ていた模様。

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2006/09/27

これより大霊界

訃報のお知らせ(霊界サロン)

「エラく」ならずに何にでも出まくった活動屋が死去。
キャリアの格からいって、弔辞は森繁久彌が「本来であれば私が、、、」というところなんだろうが、難しい模様。

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2006/06/17

フィルムミュージアム訪問

今日(6/16)がドイツ滞在最終日。
本日の観戦予定はスウェーデンvsパラグアイ戦なるも、試合開始はやっぱり午後9時。

有り余る暇を潰すため、昨日見逃したフィルムミュージアムに出かけよう、、、と思ったが「地球の歩き方」を読むと、ポツダム中央駅付近に伝説の映画会社ウーファの旧社屋を再利用したフィルムミュージアムがあるとか。
、、、しかし、書いていて思ったが、これはサッカー観戦記じゃなくて個人的なベルリン紀行になりつつあるな。「熱病フットボール」かよ。

ややこしい話だが、ポツダム「広場」(Potsdam Platz)付近にあるのがフィルムミュージアム・ベルリン。ポツダム「中央駅」(Potsdam Hbf)付近にあるのがフィルムミュージアム・ポツダム
ベルリン中心部からポツダム中央駅に行くのはフリードリヒシュトラーセ(Friedrichstr.)駅から行く手もあるけれど、Westkreuz(読み方不明、ヴェストクレツ?)駅に出てからSバーン7に乗る方が停車駅の数が少ないので早い。
ちなみにポツダム中央駅の1つ手前になるBabelsberg(バーベルスベルグ)駅付近にはドイツ版ユニバーサルスタジオ、フィルムパーク・バーベルスベルグがある。以前はユニバーサルスタジオと言うよりも太秦映画村状態だったらしいが、今はもう少しマシになっているようだ。「ようだ」ってのは行ってないから。1人でテーマパーク行くのもなあ。

しかし、ポツダムに行ってみてちょっぴり後悔。
展示スペースが思ったより狭くて、物も少ない。
その展示物は戦後のものが中心。戦前のウーファに関する展示は全く無い。

個人的に戦後のドイツ映画といえば、ソーセージ・ウエスタンかファズビンダーかポルノか容赦ないスプラッターか「ネクロマンティック」か「バグダッド・カフェ」しか分からないというハンデを個人的には抱えている訳だが、戦後のウーファは東ドイツ側に入ってしまった(会社名は変えていたらしい)からなのか、展示物は東ドイツ映画が中心になっていた。そして展示説明は全部ドイツ語。
つまり、展示されている人や作品がどういうものなのかさっぱり分からない。
正直ドイツ映画史を真面目に勉強している人じゃないと、何が何だか分からない。実際、自分以外には1人も見学者がいなかったし、通りかかった係員も「面白い?」と気を使ってくれたくらい。

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2006/06/04

元ネタというかインスパイア元というか

TRICK2 劇場版(テレビ朝日)

このドラマを見るたびに、TBSで1年くらい先に放映していた「ケイゾク」を思い出す。
毛色は大分違うにしろ、多分インスパイア元ではあるんだろうな。
「ケイゾク」は確か1回だけ映画になったはずだが、その後はどうなったのかな。
ファンサイトはまだあるようだけど。

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2006/05/01

地獄の使者はどこへ行く

俳優の沼田曜一さん死去 「きけ、わだつみの声」に出演(asahi.com)

リング」(Amazon)シリーズで突如第一線に返り咲いた時は、
「分かってるなあ、中田秀夫」
と思わず手を叩いてしまった。
復活具合としては「バットマン」シリーズのマイケル・ガウや「スター・ウォーズ」シリーズのピーター・カッシングやクリストファー・リーに近い。

「きけ、わだつみの声」という映画が代表作らしいが、彼の名前を聞いてその映画を思い出す映画ファンっているんだろうか。
やっぱりこの人の代表作は何を置いても「地獄」(Amazon)に代表される新東宝時代の作品群だろう。このフィルモグラフィーがなければ、21世紀に大役を演じる事など無かったはずだ。

新東宝映画傑作DVD LIMITED BOX 《COOL&VIOLENCE COLLECTION》(Amazon)

新東宝がキャリアの最盛期だったことが本人の本意だったかどうかは別として。

しかし個人的には物凄い昔の人、というイメージが強かったので、享年81という年齢は思ったより若く感じる。
100近い人かと思ってた。

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2006/03/07

ダーウィンの悪夢

DARWIN'S NIGHTMARE(オフィシャルサイト)

フランス映画情報、配給情報(Unifrance)

BS世界のドキュメンタリー(NHK)で鑑賞。
タイトルの元ネタはビクトリア湖がその豊かな生態系故「ダーウィンの箱庭」と呼ばれていた事から。
ここにどこかの間抜けがナイルパーチという害魚としても有名なアカメの一種を放流したところ、そいつが土着の魚を食い尽くし生態系を破壊してしまった事が「悪夢のようだ」ってことらしい。

このナイルパーチ、日本のスーパーでもその切り身が白スズキとかアフリカスズキとか称して売られ、一時期虚偽記載として話題になっている。今は「ちゃんとナイルパーチと表記しなさい」と農林水産省辺りから指導が出ているようだ。
実際に映画の中でも「切り身は欧州と日本向けに輸出されている」という台詞が出てくる。

つまり結構イケる味。
お陰でタンザニアではナイルパーチの輸出が一大産業となってしまった。
しかし漁業関係者なら理解出来るように、カネになるものをむざむざ自分の食用にする事など無い訳で、結果的にこの魚の切り身はその値段からも地元民の口に入る事はなく「アタマとアラ」だけが卸される。
これは油で揚げて売られるそうだが、どうも消毒ということらしい。
早い話その加工工場に卸されるアラは既に腐りかけていて、アンモニアガスを発生するような状態。そのガスに眼球を溶かされた女性も登場する。

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2005/12/30

年末スペシャルの本命(品性下劣編)

江原啓之スペシャル 天国からの手紙(フジテレビ)

人が死ぬ瞬間をわざわざ再現映像で流すなど、なかなかに下劣な作り。
子供が死ぬシーンまで作り込んだ映像を年末スペシャルとして流すフジテレビの下世話さにはある意味感服。
勿論、見る人がいるからこういう番組が成り立つ訳で、21世紀になって5年が過ぎても人というものは素晴らしすぎるままなのだなあ。

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2005/12/26

ドキュメント・オブ・ザ・デッド

(たのみこむ)

悪魔のいけにえ ドキュメンタリーパック」のカプコンからまたホラーカルト作のメイキングが出た。ただし今回は「たのみこむ」経由でないと買えない。
裏ジャケに「未公開フッテージを収録!」とあるが、これはこのドキュメンタリーの未公開フッテージであって「ゾンビ(Dawn of the Dead)」のものではないので要注意。

「ゾンビ」製作時、、、だから1979年辺りには出来上がっていたはずのこのドキュメンタリーが日の目を見たのは1985年。「死霊のえじき(Day of the Dead)」の上映に合わせてか便乗してか発表されたもの。

日本版では、ダリオ・アルジェントがロメロとエドガー・アラン・ポー原作を競作したオムニバス「マスターズ・オブ・ホラー/悪夢の狂宴(Two Evil Eyes)」のクライマックスシーンのメイキングを加えられていて、発売は1990年。
東京国際ファンタで「マスターズ、、、」が上映の運びとなった際に、LDとビデオで発売されている。
だからたのみこむの説明には「初登場!」ではなく「初DVD化!」となっている。

、、、というのは今調べてみて分かったんだが、アメリカでは「マスターズ、、、」のドキュメント部分は本編DVDのオマケとして一部が収録されているだけのようだ。
だから貴重なものか、といわれるとちょっと答えに詰まるが。

内容といえば、タイトルやジャケットから判断する限りでは「ゾンビ」のメイキングムービーでなければ困るんだが、実際には「マーティン(Martin)」のフッテージが長々と差し込まれたりしていて「ゾンビ」のメイキングなんだか「ロメロのフィルモグラフィー」紹介なのか焦点が定まっていない。

フィルモグラフィー紹介にしては「クレイジーズ(The Crazies)」が無視されていたりするし、そもそも「ロメロが映画を撮るきっかけ」みたいなプロフィールも紹介されていないので「ロメロ史」としては中途半端。
期待の「ゾンビ」メイキング部分は思ったより少なく、ロメロ、サヴィーニといった主要スタッフ、キャストのインタビューが中心。
サヴィーニのメイクシーンもウリにはなっているが、30年近く前の特殊メイクを今更見せられてもねえ。

ロメロのファンでもなければ、これを面白いと感じる人はあんまりいないと思うが、生きて動いて喋る彼を長々見られる事を考えると、逆にファンなら楽しめる。限定発売は正解か。

10年後の「マスターズ、、、」パートに移ると、クライマックスシーンの撮り直しばっかり映し出され、合間合間に脈絡無く「モンキーシャイン(Monkey Shines)」とかのフッテージが挟まったり、ロメロやサヴィーニや、ロメロのカミさん(多分)のインタビューが挟まったり、と急ごしらえがありありと分かる仕上がり。
それ以前に代表作でも何でもない「マスターズ、、、」のメイキングなんて誰が見たがる?
IMDbで見ると監督のロイ・フランケスは今年になって「Dream of the Dead」なんてドキュメンタリーらしきものをモノにしているので、時期的に見て「ランド・オブ・ザ・デッド」のメイキングだと思うが、こっちを収録して欲しかったな。

かくいう自分は東京ファンタのオールナイトショーで「マスターズ、、、」を見ていたりするので懐かしいのは懐かしかった。ハロウィンの4と5も一緒に見て、終わりは「ベイビー・ブラッド」だったな。途中で寝ちゃったけど。
ちなみに「マスターズ、、、」はダリオ・アルジェントによるロメロ救済仕事みたいな面があり、「ヴァルデマアル氏の病症の真相」を下敷きにしたロメロパートは短い上にストーリーも凡庸で面白くない。
アルジェントが「黒猫」を下敷きにしたパートでは、インディー映画界を彷徨っていた時代のハーヴェイ・カイテルを拝む事が出来る、が脱ぎはない。

あとは何の参考にもならない補足情報として、ロイ・フランケスが制作した劇映画の批評をリンクしておく。
これの日本初登場は江戸木純が企画したイベントで、故・中島らもが「間違いなく最低」とエッセイで紹介していた。

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2005/12/23

これ以上寒い思いさせるなって

南極物語(ディズニー)

変な時間に目が覚めて目覚ましテレビを見ていたら紹介されていた映画。
番組によれば日本映画がディズニーによってリメイクされるのは初めてだそうな。
「あれ? ライオンキング(Amazon)は?」
と思うところだが、あれは無断盗用なのでリメイクとは呼ばない。少なくともディズニー社内では。

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2005/12/03

テレ東「美の巨人たち」の見事な構成

年末に「第九」が取り上げられるのは恒例行事。

しかし、テレビ東京の「美の巨人たち」では取り上げ方をひと味変えた。
キスを巡る物語、という切り口から歴史上の美術作品で取り上げられた名高いキスシーンをそれぞれ紹介。
最後の方でウィーンの分離派美術館に展示されているクリムトの壁画「ベートーベン・フリーズ」を紹介し、これはベートーベンの第九に触発された作品だ、という事を明かして、小澤征爾が指揮する「歓喜の歌」を流すという構成。
お見事。

ちなみに構成の背骨となったのは、ロベール・ドアノーの有名な写真
この写真に登場した彼女がオリジナルプリントをオークションに出したら2000万円近い金額で落札されたそうな。
最後にこの写真の舞台となったパリ市庁舎前で小林薫がその彼女と会ってインタビュー。この写真は役者の卵だった2人がドアノーに「キスしてくれないか」と頼まれて撮られたものだった、という事を明かす。
「日常を切り取った」写真じゃなかったんだなあ。
残念ながら写真を撮られた半年くらい後に、当時世界で最も有名だったカップルは破局を迎えたそうな。
ところで彼氏の方はオリジナルプリントを持っているのかな?

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2005/11/29

神も政治も超えた男

ブルース・リーの彫像で民族対立の解消祈る=ボスニア(gooニュース)

ブルース・リーの銅像破壊=除幕式直後―ボスニア(gooニュース)

東アジアが生んだ最大のヒーローと言えば、毛沢東でも金日成でももちろん小泉純一郎でもあるはずがなく、ブルース・リーである事に反論の余地はない。

この2つのニュースを時系列的に並べると、彼が如何に巨大な存在であるかが分かる。

まず、平和を祈念するための銅像となったという点。
これは彼が「イデオロギー」という狭量な思念を遙かに超越した存在である事を示している。
続いて破壊された、という点。
破壊というのは大げさで、銅像の周囲で飲んで騒いでいたボンクラ連中にヌンチャクを盗られただけだそうな。
そうだろう、そうだろう。ボスニアでヌンチャクは売ってないだろうからな。
つまり、そんな香港どころか中国なんてでかい国の場所もよく分かっていないようなボンクラですら誰だか分かってしまう、という点で彼のすさまじい知名度が判る。

かっぱらったボンクラはリーの真似をして振り回しては、身体のあちこちにぶつけてあまりの痛さにのたうち回っているだろう。
ちゃんと「罰が当たる」という実効が伴ってしまうところも、彼が宗教なんて言葉だけのものを超越している事がよく判る。

従って、天安門に巨大なブルース・リーの肖像画を掲げれば、中国は世界からもっとリスペクトされるに違いない。
他の国にはない財産だな。

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2005/09/04

ジョン・ウォーターズと手塚治虫の夢

映像に合わせチョコの香り 映画館に「放香」システム(gooニュース)

ジョン・ウォーターズが「ポリエステル」でオドラマ(擦ると匂いの出る紙を配った)を採用した事は知られているが、手塚治虫もキネマ旬報向けの「未来の映画館(界?)」を予想したフィクションで「匂いの出る映画」を描いていて、ディノ・デ・ラウンティスIII世(笑)に採用させていた。

このフィクションが掲載されたキネ旬は手元に無いので詳しい内容まではもう忘却の彼方だが、「内容が暗すぎる」として没になったという裏事情とともに紹介されていた事と、没にするにはもったいない完成度だったようなことは覚えている。

その「裏事情」によると、キネ旬でその原稿が日の目を見たのは手塚治虫が亡くなったから。
わざわざ没にした原稿を追悼として掲載したのは、力の入った原稿を没にしてしまったのでその後の依頼を受けて貰えなくなったからじゃないだろうか。
キネ旬は原稿料も安いらしいし。

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2005/08/13

墓掘人が墓の下へ

映画監督の石井輝男さん死去 「網走番外地」監督(asahi.com)

訃報:石井輝男さん81歳=映画監督「網走番外地」など(MSN-Mainichi INTERACTIVE)

おくやみ 石井輝男氏=映画監督(YOMIURI ONLINE)

石井輝男さんが死去 「網走番外地」の監督(Sankei Web)

石井輝男氏死去(東京新聞 - Chunichi Web Press)

倒れるまで撮り続けた活動屋、「日本映画の墓掘人」石井輝男が死去。
記事中で封印カルト作品「江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間」に触れているのは意外にも朝日新聞。
今は亡き大井武蔵野館、大井亡き後の自由が丘武蔵野館(これも閉館)の定番メニューだったから、あんまり封印作品という感じもしないが。

産経新聞で「実録3億円事件・時効成立」なんて本人も忘れているような作品を挙げているのが面白い。

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ムービー違い

最近、SUPER BUTTER DOGのサヨナラCOLOR(Amazon)がリバイバルヒットしたのは、田代マーシー関連の有名なフラッシュ「星になった伝説」のBGMに使われたのが遠因になったのか、と浮世離れ過ぎる勘違いをしていた自分だが、ハルウララの伝記映画にまで顔を出した活動魂の持ち主・竹中直人の監督作品が直接の原因だと最近知った。
まあ、「星になった伝説」発表時点では「リバイバル」じゃないよな。

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2005/06/07

異形の監督 ジェス・フランコ

Francoジェス・フランコが偉大な映画監督である事に間違いはない。
200本近い映画を息をするように撮り続けてきた監督が偉大でないはずがない。
それも全てフィルム撮りで。
とはいうものの、収録されているインタビューでは「別にビデオだっていいんだよ」と言ってしまったりする肩の力の抜け具合がまた良かったりするわけで、この辺は「撮れれば何でもいいんですよ」と言ったりする石井輝男に通じるものがある。

この脱力具合を著者は見習えなかったようで、ほぼ全編に渡って力みなぎる偏愛表現のつるべ打ち。
特に前半部分では作品紹介の最後に必ずと言っていいくらい「お勧め」という言葉が連打され、業界向けのビデオガイド状態。
紹介している作品とは関係のない事が長々と書かれていることもあり「作品自体には紹介するような事がないんだろうなあ」と意地悪な読み方まで出来てしまう。

要するに300ページ以上を費やしたジェス・フランコのファンジン。
ジェスの本質を突いていると思える文章はこの分厚いファンジンの中で2行くらいしか出てこない。
文中から引用すると、
「彼はそう多くの引き出しを持った監督ではない(引き出しの少なさを作家性と呼ぶ事もある)」伊東美和氏
「裸が何を示すのか? 何もなく、ただ裸」中原昌也氏
の2行。

予約までして買う本じゃなかったなあ、ってのが正直な感想。
同じ映画秘宝コレクションの「ゾンビ映画大事典(Amazon)」が非常に良くできていたので期待していたんだが。

ちなみにジェス自身はかなり狭い世界(ジェス・ファミリー)にこだわって映画を撮る人なので、長く多彩な映画人生を送りながら、そのキャリアにはクラウス・キンスキーとクリストファー・リーくらいしか有名人が登場しない。
キャロライン・マンローとかいたりするが、一般に知られた顔とは言えないし。

著者ともう1人変なプロパガンダみたいな文章を書いている人が見習ったのは、この頑迷さかも知れないな。

ただファンジンとはいえ、この先「フランコ本」が出版されるとも思えないので、資料的な価値はある、、、かな?

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2005/04/07

テキ殺、詳細説明編

ShockingTruth

悪魔のいけにえ・ドキュメンタリーパック」のもう片方。

相棒となる「ファミリー・ポートレイト」はキ××イ家族を演じた4人のみが取材対象となっているせいか、彼等にとっては度を超した過酷な撮影のために、観客にとってはキ××イ家族のキ××イぶりを堪能できてしまうために、それぞれ強烈な印象が残る「キ××イの晩餐」シーンに話が偏ってしまったきらいがあり、製作から配給までを時系列的に追っている正当派ドキュメンタリー「ショッキングトゥルース」がちょうど良い補足説明になっている。
ただし、単なる補足説明には終わっていない。

アルマジロの死体が映るオープニングシーンのエピソードから始まるが、オリジナルは剥製だったのに対し、こちらはホントの轢死体(に見える)を使っている。凝りすぎ。
その後、製作当時のアメリカの時代背景と「悪魔のいけにえ」に先行したモダン・ホラー映画「生ける屍の夜」「鮮血の美学」の説明を軽く挟みつつ、オリジナル・レザーフェイス、エド・ゲインへと話は移る。
事件当時のエド・ゲインの映像って珍しい気もするが。

こうして当時のトビー・フーパーが製作前に熟成させていたであろう素材をひととおり紹介したところで、いよいよ本編。

「ファミリー・ポートレイト」と異なり、殺す奴、殺される奴、監督、脚本家、プロデューサーその他裏方と、作品に関わった人物がほぼ全員登場。
ただし、兄(ヒッチハイカー)役のエドウィン・ニールと祖父役のジョン・デュガンは出てこない。(コンベンションのシーンでちょっと映る)

この作品の命とも言える小道具担当、ボブ・バーンズの語りが一番興味深かった。
「骨で作られた家具は、殺して食べたあとに残った部分を利用して作る事になるだろうから、何が残るかを考えて製作した」
「大きなハンマーで頭を殴って殺すから、レザーフェイスのマスクは頭がいつも破れていて、針金で補修してある。」
というエピソードから分かるのは「怖そうなデザイン」から入ったんじゃなく、あくまでリアルな発想から入って小道具をデザインしていったという事実。

また、レザーフェイスのキャラクター造形に関するエピソードで、トビー・フーパーとガンナー・ハンセンの間で「奴は大きな赤ん坊だ、凶暴なのはいつも怯えているからで、身を守るためだ」という意見の一致が見られる。

他にはフランクリン(車椅子のデブ)役が如何に嫌われるようなキャラクターになるか腐心した話がやたら出てくる。
最後の最後の撮影で「カネよこせ、でなきゃ降りる」とゴネたらしいから、普段はいい奴、とも思えないが。

このように次々と語られる裏話は、低予算映画につきものの「悲惨な製作現場だったけど今となってはいい思い出」話に留まらず、殺人鬼が暴れ回る低俗な映画にいかにして「生々しい」「ドキュメンタリータッチ」吹き込んだか、というところまで踏み込んだ話になっており、彼らでなければ、あるいは彼らのような発想をするスタッフでなければこの作品が傑作となったかどうか疑わしかった、という事実を引き出している。

ラストシーンのマリリン・バーンズがトラックの荷台で上げた高笑いは「ああ、やっと終わるってほっとして上げたもの。演技じゃなかった。」と彼女自身による説明がなされ、これでオリジナル「悪魔のいけにえ」に関するエピソードは配給に関するゴタゴタへと移る。

ウイリアム・ラスティグ(マニアックコップ)、ジョン・ヴァン・ベッバー(チャールズ・マンソン)がファン代表で出演したりするが、それ以降はオマケみたいなもんだ。

オリジナルのスタッフでパート2に参加しているのはトビー・フーパーとオヤジ役のジム・シードーしかいない。
参加しなかったガンナー・ハンセンは「ギャラが安かったから断った」以上のことは言えない。
ボブ・バーンズも参加していないが、トム・サビーニ制作のマスクについては「素人(レザーフェイス)が作ったように見えない、リアルじゃない」と批判的だった。
残念ながら、パート2のキレたヒーロー、デニス・ホッパーは出てこない。

パート2のヒロイン、キャサリン・ウイリアムズは「キャノン・フィルムのスタッフが演出にメチャメチャ介入してくるので、トビーが可哀想だった」と言っているが、終わりかけていたフーパーを拾い上げ、大作を3本も監督させてやったのが他ならぬキャノンだったわけだから、一概に悪役扱いにはできない。
ちなみにこのキャノンは日本のキャノンとはもちろん関係ない。

パート3(監督の愚痴が長々聞ける)、パート4の話なんかそれこそどうでもいいな。
ガンナー・ハンセンが出てきてはひたすら「ギャラが折り合わなかった」を繰り返してるし。
ただ、「ファミリー・ポートレイト」では「代表作が悪魔のいけにえ」という事実に屈折した感情を抱いていたように見えたが、14年後に製作された本作では悟りきった表情で当時のエピソードを飄々と語っている。続編の出来の悪さが自信を付けたんだろうか。

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2005/04/04

70年代の金持ち兄弟(テキサス編)

family_portrait

悪魔のいけにえ・ドキュメンタリーパック」の片割れ。
本来であれば「悪魔のいけにえボックスセット」にでも収められていておかしくないが、「悪魔のいけにえ」と「悪魔のいけにえ2」は版権だか配給権を保持している会社が異なるようなので、ボックスセット自体の実現が薄い。
このDVDもいままで「悪魔のいけにえ」シリーズを配給してきた会社とは関係のないカプコンからなので、ボックスセットの実現はますます遠くなったかな。(笑)
とはいうものの、お陰で出演者インタビューやメイキングフィルムといったオマケのためだけに大枚叩いてボックスセットを買う必要がないので、ファンとしては嬉しい限り。

「ファミリー・ポートレイト」は1988年にテレビ用ドキュメンタリーとして製作された物だそうで、そのためか本編が64分と短い。

タイトルに偽り無しでガンナー・ハンセン、エドウィン・ニール、ジム・シードー、ジョン・デュガンとキ××イ家族が勢揃い。
もっとも4人が並んでインタビューを受けている訳じゃなく、1人1人が自宅みたいな地味な場所で受けている。

役のイメージと本人が一番離れていないのがキ××イ弟か兄のエドウィン・ニール。映画と同じく騒々しく喋りまくるので、違和感がない。ポスターとかの小道具に囲まれたスタジオでインタビューを受けていることから、この映画で得た悪名を割り切って利用して仕事をしているんだろう。

一番役からかけ離れているのが、レザーフェイスのガンナー・ハンセン。大変優しい目をして物静かにぼそぼそと話す。

「何かをして世間に知られると、あとで何をしても重要視されない。」
「墓石に『レザーフェイス』って刻まれる。」

という嘆き節が聞けるのは彼からだけ。
オヤジ役だったジム・シードーなんて「続編があれば出るよ」なんて言ってるくらいだし。

個人的にはミイラみたいな祖父役だったジョン・デュガンの声って初めて聞いた。別に嬉しいってもんでもないけれど。
ちなみに彼のインタビューの最中、後ろの廊下を猫が通りすぎるので、間違いなく自宅で撮影されたものと思う。

興味深かったのはカットされたフィルムとして紹介された
「夕食の最中にレザーフェイスが抜け出して化粧直しをする」シーン。
これは何でかというと、夕食時にレザーフェイスは「祖母」になる、つまり「女装」しているからだという。
よほど注意深い観客でなければ気が付かないが、カットされていない部分で見るだけでも他の場面と比べて確かにマスクが白っぽい(白粉のため)し、よく見ると口紅も差している。

この映画は「サイコ」と同じくエド・ゲイン事件をベースにしながら、アンソニー・パーキンスが女装して母親になってしまうサイコがゲインの「マザコン(精神的)」側面を扱っているのに対し、ゲインの「作品(ビジュアル)」を再現する事が主眼となっている、というのが一般的な評価。
ただし「サイコ」が鳥の剥製で「作品」をわずかながら表現していたように、「悪魔のいけにえ」ではこの化粧シーンで「マザコン」部分も扱うつもりでいた事が分かる。
結局このシーンがカットされたことで「ゲインのビジュアル面だけを扱う」ということが更に強調される事になった。

メイキングものでありがちな「幻の未公開シーン」はこれと、エドウィン・ニールがダンプに跳ね飛ばされて血まみれになった顔がアップになるシーン。
「これだけ?」と思うけれど、ガンナー・ハンセンによると予算がなかったので余分なテイクが元々それほどないという。

しかしスプラッシュなシーンやゾンビが出るだけで喜ぶ歳でもなくなった今になって場面場面だけを見ても面白い映画だな。
もう1回通して見たくなった。

ちなみに、日本語音声を選ぶと高橋洋と柳下毅一郎のコメントが聞ける。
ず〜っと本編とは関係ない事を話していたので、画面見てるのかなあ、と思ったがエドウィン・ニールが「血の祝祭日」を引き合いに出したシーンで「あんな映画と比べる事無い」と笑っていた。ちゃんと見てたのか。

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2005/03/02

ニッポン放送・ガ・ガ

【ニッポン放送株問題】(asahi.com)

ライブドア VS フジテレビ(YOMIURI ONLINE)

この騒動を放映する際のBGMとして、これ以上ないくらいふさわしいクイーンの「RADIO GAGA」を採用しているテレビ局は今のところ無い。

リバイバルヒットどころか、クイーンの曲で成り立つミュージカルまで上陸したというのに。
各局ニュース番組の音楽担当には猛省を促したいところだ。

ちなみにこのミュージカル、海の向こうのロンドンでは
「ただひどいんじゃない、トラウマになってしまうくらいひどい」
と大絶賛を浴びているとか。

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2005/02/26

21世紀の「カノッサの屈辱」

ラ・ストラーダ(フジテレビ)

日産がメインスポンサー(1社提供ではない)のこの番組。
私をスキーに連れてって(セリカ GT-Four!)」「彼女が水着に着替えたら」で一時期猛威をふるったホイチョイプロダクションが企画原案のせいか、作りが「カノッサの屈辱」そのまんまのうえ、途中に挟み込まれるべたべたな日産CMにも、抱きしめたくなるくらい懐かしい香りが漂う。

こんなべたべたな日産CMは二度と無いだろうから(今の日産CMも別の意味でベタかも知れないが)、結構貴重な体験をした、と思う事にしよう。

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2005/01/09

おくやみ二題

映画評論家の小森和子さん死去(asahi.com)

小森和子氏=映画評論家(YOMIURI ON-LINE)

訃報:小森和子さん95歳=おばちゃまで人気の映画評論家(MSN-Mainichi INTERACTIVE)

ここ10数年姿を見ないなあ、と思っていたらパーキンソン病だったのか。
でも10数年間忘れられなかったんだから、凄いキャラクターの持ち主だった事に間違いはないな。

訃報:ローズマリー・ケネディさん 86歳 死去=故ケネディ元米大統領の妹(MSN-Mainichi INTERACTIVE)

ローズマリー・ケネディさん=ケネディ米元大統領の妹(YOMIURI ON-LINE)

ケネディ家は女性の方が極端に長生きするようだ。
シュワちゃん大丈夫かな。

ちなみに、ローズマリーは日常生活を送るのに何ら支障はない程度の軽い知的障害を患っていたが、それを恥じた父親ジョーゼフによって強制的にロボトミー手術を受けさせられ、完全な障害者にさせられてしまった。

ジェイムズ・エルロイの「アメリカン・タブロイド」にも描かれているとおり、今に続くケネディ家の資産を築いたジョーゼフは相当に後ろ暗いところのある元株屋であり、映画会社の社長としてマスメディアの怖さも心得ていたので、必要以上に外聞を気にしていたことから起きた悲劇といえる。
毎日は短いながらちゃんとその辺を書いてるな。

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2005/01/04

正月番組雑感

井上マーの尾崎ネタって晴れ着のお嬢様方に分かるんだろうか。
似てるけど。

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2004/12/31

湾岸署配備車両

フジも何か別のことに予算を使っちゃったのか、「踊る大捜査線」をひたすら再放送。
まあ、ヘタなバラエティよりは面白い。

テレビを見て思い出したのは、湾岸署の配備車両は片っ端から中古のトヨタ車だったこと。
で、室井管理官の送り迎えには先代のマーク2(多分一番高いグランデ)が使用されていて、青島刑事の捜査車両は中古のコロナ(多分)ってのが妙にリアル。
映画で新車のスカイラインが配備されたときは嬉しかったろうな。

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2004/11/25

10年遅れの喝采

Road_to_Hongkong.jpg

撮影監督が現場で如何に大きな権力を持つか、ということはこのインタビューでもよくわかるが、観客の側に立ってみればいくら大きくクレジットされていてもその名前を覚えることはほとんど無い。

だから技術解説書以外に彼等の名前が大きく出た書籍はほとんど存在しない。
この本はその数少ない例外に当たる。

西本正の日本国内における活動は、終戦直後に設立されて10年程度で潰れてしまった弱小映画会社・新東宝に限られる。
その後は香港に渡るが、当時の香港映画は東南アジアくらいしかマーケットが存在しない状況だった。

つまりハリウッド、とまでいかなくても当時の日本のメジャー会社と契約している撮影監督と比べれば、世界的大作に関わる可能性は限りなく低い経歴だったわけで、実際に「代表作」と言える作品は2本しかない。

ところがその代表作が「東海道四谷怪談」と「ドラゴンへの道(在庫切れ。。。)」という世界遺産だった。

これだけの作品に関わりながら、上記のような事情からそのキャリアの全貌が分かるような資料はほとんど無かったので、このインタビュー自体はかなり貴重なものといえる。

ただし、あくまでインタビューなので興味深い話は端々に出るものの、結局詳細な話となるのは四谷怪談に関するエピソードくらいで、その他の映画に関しては覚え書き以上の内容にはなっていない。

これはインタビュアーの興味がそちらに偏っているからだと思うが、「ブルース・リーのカメラマン」という前知識で読んだ人間は肩すかしを食らうだろう。

さらに日本特撮ヒーローのZ級パクリ映画として一部好事家の間で評判だった「中国超人インフラマン」が遺作に当たるという何とも言えない事実が出てくるんだが、インタビュアーは「中国版スーパーマンですね」って感じでさらりと流している。

西本さんのフィルモグラフィーから判断する限り、山根貞男と山田宏一では香港映画に関する知識が話の引き出し役としては乏しすぎたんじゃないかな。
香港時代のエピソードに関しては2人ともただ聞いてるだけになってるし。

しかも初出が1987年。
事実関係の確認に手間取ったのかも知れないが、それにしても遅すぎるなあ。
せめて存命中にまとめて欲しかった。

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2004/10/30

「隊長!」「どうした!」

隊長といえば川口浩。

そんな時代があった。

水曜スペシャル「川口浩 探検シリーズ」川口浩探検隊〜未確認生物編〜初回限定版DVD BOX(完全予約限定生産:5000セット)(たのみこむ)

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2004/10/22

鯛焼きで復活

フジテレビの「ニューデザインパラダイス」
番組継続決定後のお題は「鯛焼き」。

この番組、実は前半のうんちく部分が面白いんだけど、今回は鯛焼きの元祖が登場。
「泳げ! たいやきくん」の「みせのおじさん」はこの爺さんだそうな。

ちなみに「新たなデザインの鯛焼き」は「小鯛をドーナツ状に4つ繋いだ」もの。
「他の人とシェアできて、コミュニケーションツールとしても使えるうえ、一口で食べられる」
とはデザインしたデザイナーの言葉。

熱々の鯛焼きを一口で食べたら火傷するなあ。

ちなみに司会の矢原章介の司会初仕事は、BS1の「世界の競馬」だった記憶があるが。

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2004/09/26

トランスポーター

あんまり書かれていないようなので一つだけ。
ええもんはみんなルノーに乗っていて、わるもんはベンツ。

見ていてどうってことのない情報ながら、リュック・ベッソン自身と話すときはこの話題から切り出すと盛り上がりそうだ。
話すことは一生無いだろうけど。

ちなみに「TAXi」シリーズで使用されていたプジョー406は、ヨーロッパではホントにタクシーとして使われてた。

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2004/09/25

星墜ちる

エロスとバイオレンスの伝説の巨匠・映画監督ラス・メイヤーが死去(@nifty CINEMA)
米映画監督のラス・メイヤーさんが死去(朝日新聞)

物凄い偶然ではあるものの、今日から開催。

RM Web ---ラス・メイヤーコンプリート映画祭(イメージフォーラム)

しかし「いけないティーズさん」を今更見てもな。
まあ、エロ映画やAVは時を経ると歴史的価値しか無くなるもんですが。

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2004/09/17

ボウリング・フォー・コロンバイン in テレ東

「銃規制プロパガンダ」というより「アメリカ人に銃を持たせると危ない、でもなんで?」という疑問が解決しないまま終わってしまう映画。

続きを読む "ボウリング・フォー・コロンバイン in テレ東"

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2004/09/09

人間の証明・最終回

3回の映像化(松田優作、峰岸徹、渡辺謙)のうち2回を観ているので、今更ストーリーを追うのもタルい。
てなわけで初回と最終回だけ視聴。
ちなみに最初と最後の2回だけ観るとストーリーは松田優作の映画版とほぼ一緒(刺殺されるハーフと大女優のモノローグ)になる。
足りないのはジョー・山中の主題歌とジョージ・ケネディだけだな。

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