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2016/03/27

Kill City


Wikipedia

Raw Power (Wikipedia)の続編と言ってもいいようなアルバムで、思わぬ拾い物と喜べるとともに、Raw Powerの実質的な製作者はジェームズ・ウィリアムソンだったと音から確認できるという歴史的な一面も持つ作品。
勿論、ストゥージズの個性とメンバー間の方向性が一致したからRaw Powerは傑作になったわけだが、それでも中心人物がストゥージズをどうするつもりだったのか、というロック史上のifを楽しむこともできる。
答えとしては「ボウイがイギーの中に見ていた可能性はウィリアムソンも気づいていた」ということになるか。ただ、ストゥージズの他のメンバーが、ボウイとウィリアムソンが気づいていた方向性を承諾していたかといえば、かなり怪しい気はする。

このアルバム製作時のイギーは薬物依存から脱却するためにサナトリウムに入所して療養生活を送っていた。Raw Powerという納得いく作品をリリースしながら、メンバー間のドラッグ渦が原因でストゥージズが空中分解してしまったことをさすがにまずいと思ったらしい。
イギーは歌入れのためにサナトリウムからスタジオに通っていたそうで、そのためか、このアルバムに関しては
「ウィリアムソンが作って、俺は歌入れしただけ」
と語っている。
だからこのアルバムはイギーとジェームズ・ウィリアムソン両方の名義になっているという律儀な話。普通は有名な方の名前だけにするよなあ。
結局メジャーレーベルからは発売できず、The IdiotLust for Lifeが評判をとった後に、LAのBomp! というインディーレーベルから発売された。元々はデモテープ音源そのままという音質だったが、今はウィリアムソン自身がリマスターを手がけたバージョンも発売されている。

4/24追記
Ready to Dieの記事を書こうと思って、ウイリアムソンのWikiをちゃんと読み直したら、この作品はジョン・ケイルにプロデュースを依頼していたらしい。結局、引き受けては貰えなかったわけだが、個人的にはロックミュージックのプロデューサーとしてはウイリアムソンの方が優れていると思うので、正解だったと感じる。

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