時代に即しすぎて悲しい映画
嫁さんの趣味で森田芳光の「家族ゲーム」を久々に見たが、演出が古臭いのに驚いた。
松田優作の新境地がメジャーになった映画として記憶されるべき映画なので、演出が古臭いと感じてしまうのは彼のファンとして困るんだが、残念ながら40始めの人間にしてみると話題になってしまったが故に、フォロワーにしゃぶり尽くされたこの映画の「間」と「外し」がひたすら恥ずかしい。
ただ、「それから」を撮った後に「俺との仕事がしんどくてとんねるずに逃げやがった」と松田優作に冗談めかして非難されていた森田監督のその後を思うと、自らのスタイルと突き詰めるほど演出的体力は無かった人なんだろう。
もっとも、自分のスタイルを緻密に構築し続ける贅沢が許されて且つ「演出的体力」がある日本人監督って北野武しかいないか。20世紀末から21世紀初頭にかけては。
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