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2010/12/13

40年遅れの一発屋

「人間」ヒトラーと向き合うドイツ(NewsWeek)

Philippe Mora(Wikipedia)

ビデオ・バブル時代に「クズ映画の監督」として名を馳せたフィリップ・モラが意外なジャンルから意外な形で復活。また名前を聞くとは思わなかった。しかも、こんな真面目な記事で。彼の名前を聞いたのは10年ぶりくらいかも知れない。

90年代に入っても映画仕事はしていたから業界的には手に負えないほど下手な監督というわけでもなかったらしいが、それが災いしたのかどの作品もNewsWeekが言うほど「カルト」ではない。クズではあったが映画史的に「汚点」となるほど強烈なものはない。要するに単なる「出来の悪い映画」なので、本来ならばその他大勢の職人監督と共にアナログフィルムと同じくらいの速度で消えていくはずだった。が、大逆転。

彼に関して誰もが首を傾げたのは「クズ映画ばかり作るのにスタッフや俳優はいつも一流どころ」という点で、逆に言うとウリはそれだけだったが、キャリア前史でどんな俳優よりも名を馳せた人物を扱った経験が、、、関係ないか。それよりも、1973年の段階でカンヌ映画祭に参加していたから、その辺りから人脈を作り始めていたってことなんでしょうな。

この映画が引き起こした騒動を読むと、彼のフィルモグラフィーやバイオグラフィーに食指が以前よりは動くが、「ハウリング」シリーズのことを考えるとその調査にあんまり労力を費やす気は起きない。
試しにWikipedia英語版で彼の名前を検索してみたら見つかったが、おそらく彼の名前を、その他の作品を知る者としては不本意ながら映画史に刻んでしまうであろうこの映画のことは載っていない。しかも、映画監督のテンプレにも従っていないので大変に読み辛い。そのうえアマチュア時代のフィルモグラフィーや家族のことばかり詳しいという妙なバランスで成立している。ひょっとしたら本人が書いたんじゃないか?

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