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2010/07/02

日本人すら知らなかったことを知っていた人たち

南アW杯 サムライ帰国 サポーターら4200人が出迎え(スポナビ)

今回の日本代表については、誰も期待していなかったせいか逆に勝因敗因についていろんな意見が噴出していて一々なるほどと米搗きバッタのように肯いている今日この頃。ちなみにセルヂヲと杉山茂樹の意見は読んでいない。人生は短いので無駄と前以て分かる時間は減らしておきたいから。

それはともかくデンマーク戦までの軌跡を追うと、なんとなくフランス大会から日韓大会までの代表の進化と重なる気がしてきた。
そして、ここでちょっとだけ不穏な考えが浮かぶ。
つまり、日本は最初からこれくらい出来たんじゃないのか? という考えが。

小野や中村俊が欧州のセカンドクラスのリーグなら王様になれたことを考えれば、日本人選手の攻撃レベルは箸にも棒にもかからない、ということはないわけで、守備に関しても長谷部がブンデスリーガで通用していることを考えれば、「日本人DFが揃ったらイエロー・モンキーだけにザル」ということにはならないだろう。選手たちの潜在能力をちゃんと発揮させることが出来れば。で、岡田監督はその辺に関しては一流だし。

そう考えればデンマーク相手に日本がノーチャンス、なんてことは別になかったのかも知れない。
カタール相手に四苦八苦していたチームが、1ヶ月かそこらで「セカンドレベルの欧州代表なら勝てる」レベルに進化するなんて夢のような話だが、そんな奇跡はまず無いわけで、最初からそのレベルの材料は揃っていた、あとは調理をちゃんとするだけだった、で、岡田監督がちゃんと調理しなおした、ということなんだろう。

実際、ドイツ大会で見た現地の番組では「日本とクロアチアがほぼ互角でしょう」とギュンター・ネッツァー本人がコメントしていた。というか、本命対抗みたいな印の付いた一覧表を前にネッツァーが解説していて、日本の評価が意外に高かった記憶がある。印じゃなくて数字だったかな?

そんな前評判だったドイツ大会で、不調だったブラジルにゴールキーパーまで交替される、という屈辱的な扱いを受けて日本は去っていくわけだが、そのシーンは日本国民どころか世界中の視聴者の目にとまったから(ブラジル戦は世界中が見る)、「日本は弱い」という固定観念が世界のサッカーファンの共通理解になってしまった、と考えることは出来ないだろうか。クロアチア相手には惜しい勝負をしていたのに。

ジーコが残した負の遺産というのは、本人が関知している以上に巨大な影響力で日本サッカー界を覆っていたのかもなあ。岡田監督も含めて。日本サッカー版自虐史観って訳ですな。

父オシムが「もっとできる、これくらいは出来る」とよくコメントしているが、あの人はドイツ大会の時点で日本人選手の能力をちゃんと把握していた数少ない一流指導者。なるほど、今になって理解できた。やっぱりドイツ大会では能力を出し切っていなかった、ということだったんだな。
そういえばフェリックス・マガトは浦和でもスタメンだったり無かったりした日本人の長谷部を獲得して育て上げた。やっぱり一流のスカウトは1戦くらいで判断しないんですな。当たり前の話だけど。

で、結論としては「俺ら人が言うよりイケてるはず」くらいの自信を持って次の大会へ臨んでもいいんだとわかったのが一番嬉しい、ということで。
だから、誰にともなくありがとう、日本代表。

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