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2010/05/23

可朝談春二人会

日経ホール落語 第五回 「月亭可朝 立川談春 二人会」(日経ホール&カンファレンスルーム)

元博打打ちと今もひょっとしたら現役かもしれない博打打ちを組ませているわけで、そのことを企画者は知っていたのか知らなかったのか。知らないことはないか。

2人の雑談→可朝→談春という流れ。正直、雑談を最後にした方がいい気がするが。
雑談は可朝の話を談春が適度にいなして方向付けていくという格好。談志がらみの博打話が出てくると少しずつ話題をずらしてみたり、とか。途中から笑わせる話の比率が減ってきて、気がつくと「月亭八方が立川流に入ろうとした話」をきっかけに「可朝が語る名人論」になっていた。
なるほど、と思ったので書いておくと
「上手い、が先に来る落語家は二流。文楽、圓生、談志といった普通の名人はみんなそう。志ん生だけが一流、上手いと思わせるよりも客全員に客それぞれの情景を思い浮かべさせることができたから」
だそうで。
他には立川流の上納金制度を批判して
「稼いだ金は後輩を育てるために使うもの、そうやって落語は続いてきたし続いていく」
と言っていた。これは「あ〜、あれはあかん」と談春の話の途中で笑いを取った一言を改めて談春が掘り下げて聞いてみたもの。
可朝がお客さんの前で大まじめな話をするのは初めて見たけれど、大阪では普通に聞けるんだろうか。大阪でも滅多に聞けないのなら談春には「人の話を引き出す」って芸もあるってことか。
ちなみに可朝は談春を高く評価しているそうで「もう名人なんて出ないと思っていたらこの人が出た」と持ち上げていた。返して談春は「でも、志の輔ってのが上にいましてねえ」
他には「米朝が三木助を本当に継ぎかけた」話とか、米朝が人間国宝級の三味線のお師匠さんに「その話は本で覚えたものだね」と非難がましく言われたとか、なんか米朝の話ばっかりだったなあ。あとは談志の話がちょっと。

で、落語、可朝は狸の賽、枕と噺が半分くらい。これが噺半分ってやつか。
あまりくすぐりもなく骨子を繋げたシンプルなもの。つ〜か、狸賽だった。上方噺の「狸の賽」じゃなくて。関東だからわざとなのか、可朝はいつも狸賽なのか。「ほんまにほんまでっか」を生で初めて聞けたからいいか。
談春は百川。挨拶終わって一言目が「私も心を入れ替えて、、、本で覚えた話をします」
百川ってのは店の名前でどこにあったのか、という説明だけを枕にして、あとの時間は噺。上手いねえ。おっと、上手い、が先に出ちゃいけないのか。ただ、こういう上手い落語を聞くと自分はこのリズムが聴きたくて落語を聞くのだなあ、という気がする。先代の三木助とか。
自分は群馬の人間で、そんな人間に江戸言葉のリズム分かるか?というと、群馬は意外にも栃木、茨城と違って江戸言葉と同じ西関東方言なんで言葉のリズムは一緒なんですねえ。栃木出身の人と東京で話して「気取ってるんじゃないのぉ?」と言われたことを思い出す。

そう考えると可朝が今回言っていた「上手いと思わせるってのは、、、」というのは、おそらく自分みたいな素人にとってちょっと違う。可朝は「言葉は道具に過ぎない」って言いたいんだろうけど、言葉も楽しみの1つということになるから。おそらくそれがあるから上方落語、江戸落語って区分けが出来たんだろうし。ただ、そこが自分の「分かる」限界なんだろうな。そこから先にプロの落語家の「素人には理解できない追求」が始まるわけで。

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