人口抑制には色々なアイデアがある、という話
人気ミステリ作家が徹底検証!『イキガミ』盗作騒動の罪(日刊サイゾー)
『イキガミ』はパクリのパクリ!? "元ネタ"酷似作品が話題に(日刊サイゾー)
「イキガミ」は読んでも見てもいないので何とも言えない自分だけど、「生活維持省」&「イキガミ」問題で言われている「人口抑制のための殺人」というアイデアを見て、「イギリスのエラい人が『アイルランドの人口を抑制するには赤ん坊を食料にして輸出すればいい』なんてことを言ったなあ」と思い出してぐぐってみら言ったのはジョナサン・スイフトと判明。イングランドじゃなくてアイルランド人か。翻訳された論文も青空文庫で読めるんだな。輸出品じゃなくて「富裕層向けの贅沢品」ですか。
アイルランドにおける貧民の子女が、その両親ならびに国家にとっての重荷となることを防止し、かつ社会に対して有用ならしめんとする方法についての私案(青空文庫)
どっちの生活維持省にもあるいはシルヴァーグの人口平均化施行局にもこの論文が長官の室内に貼ってあるのかも知れない。
「こんな世界にしないために自分は頑張っているのだ」
なんて自分を奮い立たせるために。
これが逆転して「赤ん坊を出産するためには生まれる人数分だけ親族が死ななきゃならない」という世界を舞台に短編「2BR02B」を書いたのがカート・ヴォネガット。この手のSFって探せばまだまだありそうだ。
ところでスイフトの論文を読んで驚いたのが「タイワン人のサルマナザア」の発言が引用されていたこと、、、って、荒俣宏がすでに指摘しているんですか。
これは台湾人を偽称してオックスフォードの講師にまでなってしまったジョージ・サルマナザール(Wikipedia)。スイフトがこの論文を発表した頃には偽称だってバレてたみたいだけど。
ちなみに「オックスフォードの講師になった」って情報は「詐欺とペテンの大百科」(青土社)から。
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