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2008/07/24

だから次回はペンギンが出ます。

ティム・バートン版「バットマン」が実現したのは、1986年に出版されたノワール色の強いコミック「The Dark Knight Returns」が大ヒットしてバットマンリバイバルが起きたことがそもそもの発端。
バートンがどこまで「The Dark Knight Returns」を再現しようとしたのかは分からないにしろ、映像の雰囲気からしてみると「Dark Knight」の影響下にあることは分かる。
ところがプロデューサーが「家族向けに仕立てて大ヒット」ということしか考えずに駄作の大作を世に送り出したことで知られるピーター・グーバー&ジョン・ピーターズ。全体的にスカだった80年代という時代にふさわしい存在。
いくらベーシックなイメージの源泉とはいえ、娼婦の顔をポン引きが切り刻んだり、未成年が大量に毒殺されたり、母子家庭の母親が爆弾で吹き飛ばされたりする凄まじい物語をそのまま映像化できるわけがないのは確かなんだけど、必要以上に無難に無難にとまとめるべく演出に介入していった。

結果、まともなアクションシーンは1つもなく、ゴッサムシティを救うのはバットマンじゃなくて新聞記者だったりする行き当たりばったりなストーリーとジョーカーを「ジャック・ニコルソン」として演じたジャック・ニコルソンのはじけっぷりだけが心に染みる笑えないコメディが出来上がってしまった。
彼らが求めていたものは「Dark Knight」じゃなくて「バットマン」で、スタッフとイメージの摺り合わせは一切しなかったんだろうなあ。

自分が知る限り、この映画に関する一番正直な感想は映画館で小さい女の子が思わず叫んだ台詞「弱いバットマン」だと思う。

これが「バットマン・リターンズ」になると心に病を抱えた人たちの饗宴になってしまい、おかげで大いに泣かせてもらったが、それは「ダークナイト」とは関係ない。

んで、昨年末から指摘されていた「ダークナイトとバットマンの予告編ってくりそつじゃないか」説。
おそらく正しい。これは多分、明らかに失敗作だった前作のリベンジマッチ、ということであえて採用しているんではないかな、と。つまりバートン版「バットマン」は無かったことにします、という方向で動いているんじゃないかなあ、と思う次第。
バートンも「ジャック(・ニコルソン)に『なんでここで階段を上らなきゃいけないんだ?』って聞かれて『脚本がそうなってるから(プロデューサーの意向)』って答えたりしてたよ」と後々になって不満を吐き出していたので、本望なんじゃないかなあ。
まあリベンジなったかどうかは映画を見てみないと分からないけれど。

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