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2008/07/13

ビルで知る器

ドキュメント にっぽんの現場「ブランコ師 大空を駆ける~東京・窓ふき職人物語(NHK番組表)

自分の特技として「高いところが平気」というのがある。
以前、仕事の関係でレンジャー隊の高所訓練場所のてっぺんから下を覗き込んだ写真というものが必要になり、レンジャー隊の協力を得て自分と当時の上司が撮ることになった。
何でそんな写真が必要になったのかの経緯は覚えていないが、上司が「こりゃたまらんな」的なことを呟きながら腹這いで下を覗き込んでいる横で、自分は縁に立って写真を撮り続けた。もちろんレンジャー隊の人たちが後ろから命綱を持っていてくれたこともあり、何が怖いのかよく分からない自分にはなかなか楽しい仕事だった。
仕事を終えて降りてきた後、レンジャー隊の隊長が「ウチに来るか?」と冗談まじりに話しかけてきてくれたくらいだから、おそらく珍しかったんだと思う。ああいう場所に立った場合の反応は上司のものが常識なんだろう。自分の生存本能には何か欠陥があるに違いない。
そんなわけで、高層ビルの窓清掃職人の話題を扱った報道を見るとつい見てしまう。
そして毎回、幼い頃から家の屋根を平然と歩き回っていた自分としては、その特技をなんで活かそうと思いつかなかったのかと痛感する。
先輩や上司たちは単なる「高いところが平気な奴」に、その感覚を鼻にかけることは間違っているということと、高所における正しい振る舞いを教えてくれたろう。そうして「少し芽のある素人」が「プロ」になる。それが正しい「進化」というものじゃないだろうか。
もちろんコーンズに入ってそこのショールームのクルマを指差して「こいつの赤をいただこうか」なんて真似が出来る程の収入は無いだろうが、自分の特質を活かしているという点とビルを見上げると「あれをきれいにしたのは俺だ」という思いで結構な満足を得られたかもなあ、とは思う。
しかしいつも思うことだが、優れた人間というのはその職業が何であれ、早い段階で自分の得手不得手を把握し、得手を活かせるように目指す。
だからビルを見るとたまに複雑な心境を覚える自分は早い話優れた人間ではない。
ただ、珍しくもない「ビル」というものでそういう風に自分の器を知ることが出来るんだから、ある意味幸運と言えば幸運なのかな。

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