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2006/06/15

ベルリンに帰る

(120KB)

まさかまたお前らに会うとはなあ、というノリでやってきたハノーファー滞在も終了。
昨日全然違うものを買ってしまった歯磨き粉を買い直してから出発。
独逸鉄道で再びベルリンへ。
ホテルはベルリン郊外のSpandauというところ。
なんと一泊121ユーロ也。
あれ? レシート見たら90ユーロになってる。はて?
まあ、たかがサッカー観戦に来ただけの人間にとっては身に余る贅沢部屋であるのは確か。
W-LANの受付もごくスムースにレセプションで受けてくれたし。
ただ、自分のiBookがメモリ不足故むちゃくちゃ遅いのが難点。

なんでこんな贅沢したのかというと、最寄りのBerlin-Spandau駅がOlympiastadion駅まで3駅という好立地から。
その代わりベルリン中心部へは遠いし、周りは完全な住宅地で観光っけはまるで無いけれど。
おかげで非常にのんびりした環境ではある。

ところが、ホテルに着いてレセプションに
「Olymia Stadionに行きたいんだけど」
と聞いたら、
「最寄り駅はStresow駅になりますよ」
と教えられた。
これなら2駅。ただでさえホテルからめちゃくちゃ近い駅だったが、親切にもレセプションは最短ルートの裏道を教えてくれた。
ただしスタジアムまで歩いていくのはさすがに厳しい。
Olympiastadionの次がPichelsbergという駅。ここを過ぎると高崎線で言うところの尾久駅を過ぎた後のように1駅の距離が伸びて、電車の速度も急に上がる、、、って埼玉&群馬在住の人間以外は分からない例えだな。

とりあえずW-LANの接続を確認したり、いろいろ片付けたりしたり、ランドリーは頼めないのかとレセプションに聞いたり(すいません、3日かかっちゃいますという回答)しているうちにいい頃合いになったので、レセプションに聞いた道のりを辿ってStresow駅へ。

代表を愛する両国の戦いだけに、電車の中から盛り上がる。
もっともブラジル側に「純正ブラジル人」は少なかった。ほとんどがにわかブラジル人。アーリア人(140KB)がサンバに合わせて踊るのを見るとちょっと調子が狂う。
開始2時間前に到着見込みで出発したが、これは予定通りに到着。しかし、この2チームの対戦では2時間の余裕など余裕のうちに入らない。
エントランスに並ぶが、進んでいるのかいないのかさっぱり分からない状況。
汗まみれのおしくらまんじゅう(104KB)が延々と続く。
途中で、
「女性を先に入れてあげてください」
とセキュリティからアナウンスがあったのは、海の向こうの話っぽい。
んで、残されたのはマッチョマンとデブ。いやそれだけじゃないんだけど、なんか白人ってそんな感じ。
しかしみんな覚悟を決めてきたのか、どこからも揉め事っぽい声は聞こえてこなかった。

やっとの思いで入り口に辿り着き、身体検査を受ける。以下はそのときのセキュリティとの遣り取り。

自「(バッグを開けて)ノートとデジカメと本と、、、」
セ「ああ、いいいい、分かった(といいつつ身体検査を始めて)、、、こりゃ、何だ?」
自「あ〜(ポケットに入れっぱなしだったなあ)、歯磨き粉」
セ「開けるぞ」
自「どうぞ」
セ「(歯磨き粉をしげしげと眺めてから)、、、行っていいよ」
自「どうも」

空いているうちにとKIOSKへ一直線。
そういえば昼飯まだだったよな、と思いつつ「German Cooked」ソーセージとかいうのを食べてみる。
昨日ハノーファーで食べた「German Grilled」ソーセージは焼きソーセージをパンに挟んだものだったが、「Cooked」は湯通ししたものらしい。はっきり言うと「Grilled」の方が香ばしくて美味い。
ちなみにこのKIOSKはマクドナルド。FIFAのオフィシャルスポンサーだからW杯が終わればスタジアムによっては別の店になるものと思われる。あと、多分ドイツのマクドナルドではどこでも食べられるんだろうな、この料理。
カップを返すと金を返してくれるのは、最近日本でもやってるね。
マスタードとケチャップは好き放題にかけていい。だからって訳じゃないがハノーファーではズボンとバッグにまでかけてしまった。
それとこの店、試合が終わった後でも長々と営業を続けてくれるので、晩飯の算段がつきそうも無い夜中にタイムアップするような観戦のときには助かる。

席に座ると前に中国人がいた。
というか、話しかけられてから初めて分かった。
最近は海外で見かける3大モンゴロイド、日本人、韓国人、中国人それぞれの見分けがつかなくなってきた。
これは韓国&中国人が垢抜けた、というか着崩した格好をマスターしたからだと思う。
多分、以前は本国に住む中国人が半ズボンを履いて旅行に行くことなんてなかったんじゃないだろうか。
だから格好だけではもう分からない。
向こうも分からないようで、ハノーファーでも中国人に
「チケット無いですか?」
と英語で聞かれた。
これからはモンゴロイド系の顔をした旅行者に対しても、とりあえず英語で話しかけてみる、ってのが礼儀になるだろうな。
しかし「モンゴロイド」の語源たるモンゴル人を海外では見かけない、ってのも歴史の皮肉だなあ、と今思った。

さて、前に座った中国人は自分より遥かに英語が堪能で、こちらが座ってしばらくすると、
「写真撮ってくれませんか?」
と話しかけてきた。
もちろん承諾。
バイタリティのある奴で、すぐそばに試合解説用のスタジオがあったが、そこにゲストで出演していた選手(誰だか分からない)にサインを貰うために、わざわざ席を乗り越えて出かけていっていた。

んで、試合。
いろいろ動画を撮ったり写真を撮ったりしてみたが、やっぱり遠いのでいまいち。
まあ、自分向けの海外旅行記念だからいいんだけど。
観客席を見回すと、大会組織委員会がアテにならないFIFAのチケット売りから実権を奪い取って、威信をかけてぎりぎりまで販売を続けたせいか完全に満員。イタリアvsガーナ戦もそうだった。さすがドイツ人。そんな彼らを以てしてもチュニジアvsサウジアラビア戦の不入りは如何ともし難かったようだだ。

試合は面白かった。
個人で仕掛けるクロアチアとパス回しで相手を崩すブラジル、という戦い方が噛み合った感じ。
ロナウジーニョが最初の10分くらいのときに長いドリブルを仕掛けてみせたが、その後はボールを持つと襲いかかられるせいか、早め早めにボールを離すようになっていたから余計に。

ブラジルは
「攻撃はこの世のものとは思えないが、守備が現世」
とはよく言われているものの、去年のコンフェデでメキシコに狙い撃ちされていたホッキ・ジュニオールを蹴落として採用されたセンターバック・ファンの守備が面白かった。
ガツンと当たるんじゃなく、スススススッと寄って行って気がつくと身体を入れ替えて奪っている感じ。ガツンと当たるのはエメルソンの仕事らしい。そんな彼にしたって、
「奪って繋ぐ」
ことを第一義としているような守備を見せるので、
「クリアなんぞ誰でもできる」
ってのがセレソンの矜持ってことなのかも知れない。
でも、相手からゴールに放たれたボールを慌てて戻ってきたロナウジーニョがクリア、なんてシーンも見られたので、やっぱり守備は現世なのだな。
昨日、ガーナ攻撃陣を絡め取り、ゴール前にボールを配給させないどころかミドルシュートもなかなか撃たせないイタリアの守備を堪能させてもらっただけに、尚更。

しかもまずいことに、あの世のものであるはずの攻撃陣が今ひとつ冴えない。
具体的に言うと2トップが。
アドリアーノはでかいDF連中に苦戦。
途中でかなり低い位置まで下がってボールを受けたりしていたが、貰ったボールの展開が遅い(チャンスメーカーって訳じゃないんだから当たり前)のでそのプレーは厳しいなあ。
ロナウドはドイツの各報道では酷評されていたようだが、確かに目立たなかった。チャンスはことごとく外すし。結局ロビーニョと替えられていた(60KB)が、あんまり動かないロナウドだとクロアチアのデカぶつたちを翻弄するのはよほどのお膳立てが無いと厳しかったのかも知れない。

そんな訳でブラジル攻撃陣を凹ませたクロアチア守備陣だったが、ロナウジーニョ→ハゲ(ロベカルかロナウドか未確認、多分ロベカル)→カカと繋がったペナルティエリア前でのパス回しで、ほんの少しの隙間を開けた瞬間を突かれた。
受けた瞬間、カカは「これがゴールへの道」ってのが見えていた訳で、昨日のピルロもそうだったが、これが「世界レベルの落ち着き」って奴なのだなあ。

クロアチアの攻撃はストロングポイントと言われていたサイド攻撃が警戒されていたのか思ったより機能せず、むしろ中央に切れ込んで、あるいは中央で受けて突破かミドルシュート、という攻撃の方が効果を上げていた。奇跡みたいに外れたシュートもあったし。
だから余計に「直線攻撃のクロアチアと曲線攻撃のブラジル」という対比が顕著に。

強いなあ、クロアチア。こんなチームと戦うのかよ、オーストラリア相手に3失点したチームが。
と、試合中ず〜っと感じているうちに、最後まで互角のままに試合終了。
終了後に試合に関するデータがスクリーンに映されるんだが、数字上でも全く互角だった。
ブラジルは勝ちを拾った、というのは言い過ぎか。
ただ、クロアチアの観客がそれほど悔しそうでなかったのがその証明かも知れない。

いい試合を見たなあ、という満足感を抱いて駅へ。
と、会場を出たところで、口ひげの紳士が客にサインをしている場面に出くわした。
元代表監督候補のクリストフ・ダウムだった。
足をけがしているらしく松葉杖姿だったが、愛想笑いこそ無いもののファンのサインには快く応じていた。
一瞬、自分もサインをもらおうか、と思ったが、足を引きずっている人にわざわざ松葉杖を手放させる気も起きなかったので辞めておいた。

幸いにも他の客はみんな逆方向の電車に乗る、、、かと思ったらけっこう混んでいた。
そしてStresow駅でも結構な人数が一緒に降りた。
はて? と思っていたら駅の前に何台ものバスが。
クロアチアの人たちはツアー客なのだった。
ツアーで来るなんて日本人くらいだろう、と勝手に思っていたので結構意外。
1人で試合を見ること以外の時間つぶしに苦心する自分は、世界的にマイノリティだったんだなあ。
逆に、こういう中途半端な形でなく長期滞在でず〜っと見てます、会社辞めて、って人の方が人数的には多いのかもなあ。

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