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2006/06/17

ラストマッチ

フィルムミュージアムを堪能しすぎてかなり時間もなくなった。
とりあえずサッカーファン向けでない土産の1つも買わないと。
面倒になって駅中で調達。
まず典型的な土産屋でベルリンの壁のかけらを購入。
次にスーパーでワインとチョコレートを購入するも、ドイツのスーパーは袋を買わなければいけないことを失念していて、バラバラの大荷物を抱えて困惑。
どうしようもないので、土産屋に戻って、袋一面に「Berlin」と書かれた素晴らしすぎるセンスのバッグ(140KB)を購入。中にちゃんとポケットもある意外に凝った作りで、縫いも良いから帰国しても重宝しそう。このデザインを許容出来ればだが。

スウェーデンサポーターで電車は満杯だろうなあ、と思ったらそんな事もなかった。
パブリックビューイングに向かう人の方が多かったくらい。

ホテルに帰って荷物を整理。
トランクに入りきらない土産を買ったばかりのベルリンバッグに突っ込む。
明日はベルリンの宣伝をしながら帰国するのだなあ、と思いつつ。

試合開始2時間前にホテルを出る。
鍵を預けようとすると、ここ3日間で仲良くなったフロントの兄さんが
「シュタディオン?」
と聞いてきたので、そうだと答えたらサムアップで送り出してくれた。

んで、自分にとってのラストマッチ・IN・ジャーマニー。
OlympiaStadion駅は降りてみるまではそれほどでもなかったが、降りてみたらスウェーデンサポだらけで、どっちを向いても真っ黄色。
ただブラジルvsクロアチア戦に比べると、お祭りムードはちょっと落ちる。
国民性もあったろうし、初戦引き分けた事もあったろうし、スウェーデンからドイツは距離的にそれほど離れていないから「はるばるやってきました」という非日常ノリが低かったということもあったろう。
エントランスも押しくらまんじゅうって程でもなく、みんな粛々と並び淡々と入ってゆく。

入場してから晩飯も食べていないどころか、昼飯もハーゲンダッツだけだったか? ということでキオスク(プロデュースド・バイ・マクドナルド)へ。
これまで食べていなかったポークカツレツ(シュニッツェル)に挑戦するも、発音が悪くてGrilled Cheeseが出てきてしまう。ま、いいか、これもまだ食べてなかったし。

意外に美味で正解のチーズを齧りながら、徹底して黄色に染まったスタジアムの周囲を眺める。
「ああ、終わっちゃうんだなあ」という思いと共に。

席はブラジルvsクロアチア戦とほぼ同じ場所。柱でゴールが見切れる。
満員御礼の筈だったが、自分の右隣は空いていた。

んで試合。
前半はパラグアイがモノにした感じ。
大声援を背負った完全ホーム状態のスウェーデンは守備担当と攻撃担当の間が妙に間延びして、その間をわしゃわしゃとパラグアイ選手に埋められ、その中から16番と18番にやたらとミドルシュートを撃たれていた。
イブラヒモビッチとラーションは前線でボールの待ちぼうけ。リュングベリは下がってボールを受けて長々とドリブルするしかなく、待ち受けるカードを貰ってなんぼ的守備に潰される。

とはいうものの、パラグアイの攻撃は一本調子。奪ってゴールに近づいてシュート。
攻撃に変化を付けられる筈のサンタクルス(とガマーラしか知らないんだけど)がもうちょっとだけ好調だったら得点出来てたかもなあ。イングランド戦でもみんなそう思ったのかもなあ。

後半にイブラヒモビッチが引っ込むが、怪我していたことを後で知る事になる観客達は大々々ブーイング。
ただチーム自体は前半より大分良くなっていて、間延びしたところが無くなっていた。そうなるとボールを持って相手DFラインを押し下げる役が今回はいない(本来ならサンタクルスがするのかな)パラグアイは辛い。
従って残り45分間はスウェーデンのもの。やっとボールを持てるようになったリュングベリとラーションが期待どおりの動きを見せ始める。
その後、奇跡みたいな守備を見せて守りきるかと思われたパラグアイがタイムアップ寸前でリュングベリに1発喰らって沈んだのはご存じのとおり。
パラグアイ守備陣がパニクったのはあのときだけだったなあ、泣いてもいいぞ、ガマーラ。

盛り上がるスウェーデンサポーターに混じって再びキオスクへ。
迷惑そうな列の後続を無視した交渉の後、やっとポークカツレツをゲット。
これで全ての挟みモノ(とは言わないか、普通)を手に入れたぜ、という無意味な征服感を味わいながら齧り付く。
滞在中は堅いパンに熱いコーヒーなんて食事を続けたせいか、上あごの裏がひりひりする。北欧は虫歯が少ないとかいうのはキシリトールのせいじゃなくて、こういう歯ごたえのある食事が中心だからじゃないだろうか。

齧り付きながら外を眺めると、黄色い波が外へ外へと流れていた。

また有名人いないかな、と期待しつつ一昨日と同じ出口を通ったが知ってる顔はいなかった。
ベルリン市内に向かう電車はぎちぎちだったが、自分の乗った逆方向に向かう電車は空いていた。
書き忘れていたが、OlympiaStadion駅には小柄ながら恰幅がいい面白い爺さん駅員がいる。ヘルタ・ベルリンの応援にでも来た人は探してみるといいかも知れない。

自分が下りる駅では意外に大人数が降りたのでまたバスツアー客かな、と思ったら、この駅の周辺は道が広い割に交通量が少ないということで、路駐してスタジアムに向かった客達なのだった。なるほど、地元民じゃないと分からない穴場だな。

真っ暗になった住宅街を通りつつ、
「ああ〜〜〜〜〜〜、終わっちゃった〜〜〜」
と声に出して言ってみる。もう周りに誰もいないし。いても日本語なんかわかりゃしないし。

ホテルに帰って、土産を買った駅の売店でついでに買ったカットフルーツのパックを食べつつ、ギュンター・ネッツァーがコメンテイターを務める(これは去年のコンフェデと一緒)「今日のW杯ハイライト」を眺め、当日の3試合中、スウェーデンvsパラグアイが一番劇的であると同時に、観戦するのに一番忍耐を必要とした試合であった事を知る。そういえば自分の左隣のおじさんなんか途中で帰っちゃったもんな。

とっとと寝ようとシャワーを浴びる。
しかしシャワーを浴びて出てみると、困った事に点けっ放しにしていたテレビ画面には「バイオハザード」ドイツ語吹き替え版が映し出されていたのであった。
いかんなあ、ドイツ語吹き替え版でも面白いよ。明日寝坊しちまったらどうするかな、と思いつつ全部見た。
3時か。
「新幹線じゃないからねえ、乗り損なったから次ってのは無理だねえ」
という成田の警備のオヤジさんの言葉を反芻しつつ寝た。

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