アナクロニズムの残骸
元ちとせの「ハナダイロ」の1曲「恐竜の描き方」の中で
ケモノにも鳥にもなれなかったあなた
と恐竜に呼びかける一節がある。
恐竜の直径子孫は鳥らしいので進化論的には誤っている歌詞だが、そんな事はどうでもいい。
ここで言う恐竜は、進みゆく世の中に適応しきれずに滅んでゆくものの代名詞として選ばれているだけだろうから。
そして、これはほとんどの人々に共通する事だと思う。
ある時、自分が古臭い(オヤジ臭い)拘りに囚われている事に気が付いて驚く事がある。
ある人はそれを「殻」と呼び、ある人はそれを「矜持」と呼ぶ。
「殻」と呼ぶ人は、そんなものさっさと破ってしまうのかもしれないが、多分「矜持」と呼ぶ人にとってそれは譲れない一線なのだろう。
そんなものにこだわらなければ、世の中もっと楽に生きていけるのに捨てられない。
そして時代に乗り切れずに滅んでゆく。
この唄が自分にとって心に染みるのは、自分がそれを「矜持」と呼ぶ方の人間だからかも知れない。
滅び行く先がぼんやりと見えてきた歳だけに。
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