3121
帯に「殿下、ユニバーサル・レコーズへ電撃移籍」云々と書かれていたので、あれ?モータウンは?(ORICON STYLE)と思ったら、なんか色々あって要するに同じレーベルらしい。
殿下がワーナーと喧嘩別れし、「創作その他の自由を求めて」設立したNPGレコーズのアルバムは一応チェックしていたが、ここんとこ自分のローテーションに乗るアルバムは1つもなかった。
全般的に「ナンバーワンじゃなくてもオンリーワン」にこだわりすぎてる感じで、往年の必殺フレーズを引っ張り出してきたり、アレンジに凝りすぎてノリが壊れていたりして、通して聞くのはキツかった。
NPGレコーズでは「実験的なのはダウンロードで、商業ベースを意識していたものをCDで」という形だったらしいが、日本の場合両方CDで出ているので違いが分かりにくかったという事もある。
んで、制約のない場でやりたい放題やったことで落ち着いたのか(ライナーに依れば実生活でも色々整理が付いたり、喜ばしい事があったらしい)今回のアルバム「3121」はNPGレコーズ初の「商品」に仕上がっている。
変に「オンリーワン」にこだわらずに、自分のルーツ・ミュージックへ立ち返った感じで、そこここに往年のR&Bやファンクを感じさせるフレーズが見え隠れ。
前々からジミヘンやJBからの影響は指摘されていたところだが、ファルセットのバラードなんかアレンジ含めて完全にカーティスになってるし、ここんところつるんでいるファンクの先達・メイシオ・パーカーにもちゃんと「活躍の場」を与えている。
ルーツを色濃く出しても、自分は自分という余裕。
殿下が初めて「ベテラン」に見えた。
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