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2006/02/15

Keys to the World

(Amazon.co.jp)

リチャード・アシュクロフトが率いていたヴァーヴ(iTMS-J・要iTunes)は、ラヴ・サイケデリコならぬネオ・サイケデリコとして評価されていたそうで、アメリカでもサンフランシスコでは結構な人気を誇っていたそうな。
聴いてるこっちは全然そんな気もなかったが、それはこのバンドがサイケデリックのナイーブなフラワー側面をさっぱり切り捨て、分裂症的とでも言うべき側面のみを引き継いだのが魅力だったからかも知れない。
ちなみに、本人もバンドも音楽に相応しいアンバランスな性格だったのか、一度空中分解している。
しかし、再結集なった後のサードアルバム「Urban Hymns」(iTMS-J・要iTunes)では、自らのナイーブな部分を否定的でもなく自棄的でもなく、しっかり取り入れたのが功を奏したのか、記録的な大ヒット。
ところが直後に「方向性の違い」から再びバンドは活動を休止してしまう。

その後、リリースされた彼のソロアルバムを聴いて、どうやら「ナイーブさ」にプライオリティを置こうとしてギタリストのニック・マッケブと衝突してしまったのかなあ、と思わされた。
危ういバランスが一番とれていたのが「Urban Hymns」だったということか。
で、ナイーブというかフラワー側面の集大成が、ブライアン・ウィルソンと組んだ前作「Human Conditions」(iTMS-J・要iTunes)ってことなのかな。

「オーバープロデュース」の声もあるソロとなった彼の諸作だが、個人的にはそれほど悪いとは思わない。
とはいうものの、ニック・マッケブのハレーションでも起こしたかのようなギターにヒステリックな金切り声を乗っけていた頃を知っている身としては物足りないのもまた事実で、ソロ作品で一番印象に残っているのはデビューシングルの「A Song for Lovers」(iTMS-J・要iTunes)、それも一番最初に聴いたから、という困った理由からだったりする。
ライブも見に行っているはずだが、ほとんど内容を覚えていない。

んで、今回の「Keys to the World」(iTMS-J・要iTunes)。
先行シングル「Break the Night With Colour」(iTMS-J・要iTunes)は聴いていたが、特にこれまでのソロ作品と変わった感じもしなかったので、アルバムは「抑えとく系でしょ」という腹で購入。
だから1発目「Why Not Nothing ?」でいきなりリスペクト・ジョニー・ロットンな金切り声が炸裂したのには驚かされた。
お勧めはこの1曲目と、2曲目の「Music Is Power」、5曲目の「Keys to the World」、9曲目の「Simple Song」かな。
「ああ、ヴァーヴに戻ったなあ」という感想を回顧趣味と言われればそれまでだが、少なくともオーバープロデュースという声に応えたかのようなシンプルさ、というかそういう風に聴こえることを目指したアルバム。

ソロになってからのリチャードからはエッジが消えてしまった、という人なら気に入ると思う。自分みたいな(笑)。

ちなみにCDはCCCD。
こんな胡散臭い報道が気になったので、

EMI:「iPodがコピー防止機能付きCDをサポート」--「異議あり」とアップル(CNET Japan)

EMI、DRMソフトに対する調査の許可を検討--rootkit関連で(CNET Japan)

自分はiTMSで購入したが、CDにはボーナスシングルが付いているので、リチャードの曲なら1曲でも多く聴きたい、という方はCDをどうぞ。価格差は1000円もあるけど。

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