東京Vvs大宮(TV観戦)
東京Vの新戦力ジウは、足下巧みなチャンスメーカーっぽい選手。
全くの無名って訳でもないが、それほど知られた名前って訳でもない、しかしチームカラーにはぴったり合う選手を探してくるスカウティング能力は、さすが腐ってもヴェルディの名を名乗るだけはある。
で、前半はそのワシントン、ジウ、平本の3人が1トップ2シャドーってな感じで、大宮のDF陣を翻弄。
大宮のフォーメーションは綺麗に3ラインを築くので、MFのラインとDFのラインの間には当然一定の間隔が空く。
その間隔にこの3人が陣取って、そこへ相馬か小林悟がボールを配給。
3トップの中で汗かき役は平本。
左に流れやすいジウとは位置取りが重なる事が多いそうで、意識的にセンターへ。
またワシントンがボールを貰いに下がってくると、替わりに相手DFラインの高さまで上がる。
この平本の献身が実るのは前半9分。
ワシントンからの折り返しが平本→ジウと渡って、ジウが左からクロス。これを折り返した後にゴール前へ侵入していったワシントンが決めて東京V先制。
対する大宮はトゥット右サイド作戦が功を奏せず、むしろトゥットと対面した相馬を楽に上がらせてばかりで、攻撃になる動きは左サイド藤本のクロスからか、桜井のドリブル、後はセットプレーくらい。
しかし藤本がクロスを上げてもターゲットのクリスティアンは今や海の向こう。裏取りの横山、ドリブラーの桜井は仕事が違う。
そんなわけで、前半は久々に甦った東京Vのお家芸、細かいパス回しに大宮が翻弄されるという展開。
しかし東京V、相手を振り回していながら追加点が奪えない。
ワシントン、平本、ジウ、小林悟のパス回しに相馬(たまに山田)のクロスがアクセントを加える試合運びは楽しいが、留めを刺せるときには刺しておかないとしっぺ返しを喰らうのが勝負事。
勿論、ゴール前で相手に足を振り抜かせるほどのシュートを許さなかった大宮DF陣の献身もあったが。
後半、ターゲットとして桜井に替わり森田を投入した大宮だが、15分くらいまでは相変わらず東京Vのパス回しに翻弄されたまま。
これが変わり始めるのは久永を引っ込めて島田を入れ、右へ左へとサイドからサイドへ放浪の旅に出ていたトゥットの居場所をトップへ固定した辺りから。
本来の仕事場に戻って馴染みの役割を与えられたストライカーがやっと怖さを発揮し始める。
さらに横山を引っ込めてトップを完全に森田とトゥットにしてしまうと、元々、センターに陣取る林がベッケンバウアー風リベロである東京Vは明らかに対応に苦慮し始める。
これが結局オウンゴールを呼ぶが、そこまでなのが今の大宮の苦しいところ。
東京Vも途中投入された玉乃や町田が前線から走り回って何度かチャンスを作るが、今回、3トップを選択したフォーメーション上、どうしても中盤の叩き合いは厳しい。
さらにワシントンもへろへろで足が止まってしまい、放り込んでも途中でカットされる。
対する大宮は足は止まらないものの、ターゲットマンとしてはなかなかだがストライカーとしては厳しい森田が痛し痒し。
ロスタイムにワシントンが決定的なチャンスを得るが、もう足の自由も利かないのかゴールの上に蹴り飛ばしてしまい、終了。
全体的には「チャンスメイク」の数は東京Vが多く、でも決定的なチャンスは桜井がスルスルと上がっていく大宮も負けてはいない、ってな感じの試合。
あと、倒れても倒れてもファールを取らない、両チームに対して公平にパス回しの邪魔をする、2分と表示されたロスタイムを3分取るというジャッジもなかなかに試合を盛り上げてくれた。
ジウはいかにも東京Vが取りそうな攻撃的ブラジル人(ワシントンは例外)で、上手いけど、あまり動かないし守備はしない。
ストライカーと言うよりも攻撃的MFに近い感じがするので、彼を小エヂムンドとして活用できれば先は明るいのかも知れない。
大宮は、少なくともトゥットを右サイドに設置するのは止めた方がいいんじゃないか。
ところで、このゲームの裏番組だった千葉ダービー(J's GOAL)はカード飛び交う荒れた展開だったようで。
中継されてしまったオールドファーム(スポナビ)に感化されたんだろうか。「これぞダービー」って。
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