« 本人に聞いた訳じゃないが | トップページ | 期待に応えた会長 »

2005/08/07

草津vs札幌

2005 J2 第25節 結果(J's GOAL)

ハーフタイムで
「A席の皆さんはもう少し詰めて座ってください」
というなかなかに感慨深い放送があった。
観客総数は前回の3倍以上、6613人。
前回は夏休み前だったからなあ。しかし極端。
今日は子連れの奥様方に囲まれてしまい、誠にアットホームな状況で観戦。
しかし奥様同士は社交に気が行ってしまうらしく、子供は野放し状態。まあ、自分でも地べたに座ってたもんなあ。

札幌は全盛期の磐田に似ている。
フォーメーションが一緒とかそういう形式的なことではなくて、選手1人1人の姿勢が。
常に展開の先読みを欠かさないので足を止める事が無く、チーム全体の動きが非常に有機的。

ただ、ボールを中心にチームが一塊で動くので攻撃時には前掛かりになりやすく、結構カウンターを喰らうという弱点まで似ている。これで磐田は鹿島に煮え湯を飲まされたっけ。

そんなミニ磐田を相手にした場合、草津選手の出足は遅れて見える。
特にゴール前で札幌にチャンスが訪れた場合、先読みを欠かさない選手達がちゃんといい位置に陣取って波状攻撃を仕掛けてくるので、見ている方が生きた心地がしない。
ところがこのボールをクリアすると、前述のとおり意外にあっさりカウンターのチャンスが訪れてしまう。
この辺が今の札幌の「若さ」なのか。

気の利いたFWかMFでもいるチームだったら、このワンチャンスで試合を決めてしまうんだろうが、残念ながら草津にそういう選手はいない。
前半20分、DFの斎藤竜がボールを持って一人旅という予想外の展開が訪れたが、この大チャンスに一番びっくりしたのが本人だったらしく、ゴール前まで到達した彼の足から放たれたのは戸惑ったようなヘボいシュートだった。
もしかしたら生まれて初めて経験するプレーだったのかも知れないな。

さて試合は11分にゴール左斜め前からのフリーキックを完全にフリーになっていた札幌DF池内が叩き込み、札幌が順当に先制。

「札幌はカウンターを喰らいやすい」とは書いたが、逆に言うと草津はそれしかチャンスが無い。下手に中盤でボールを保持しようものなら、出足合戦では完敗なので簡単にスペースを埋められて手詰まりになったところを奪われる。

が、カウンターというのは実は草津攻撃陣のレパートリーの中では下位に位置するジャンルなので、チャンスは比較的多く作るがシュートが決まらない。

本当に決まりそうだったのは前半16分から17分。
MF山口が囲まれて倒されながら何とかパスを繋げて右サイドの酒井がワントラップでクロス、だが何とか追いついた樹森のシュートは外れてしまう。
その直後に樹森のヒールから山口と繋がるも佐藤が左に外してしまう。

その後もカウンターで何度かチャンスらしきものが草津に訪れるが、シュートに繋がらない。
この「たまにチャンスが訪れる」が草津攻撃陣を逆に焦らせてしまったようで、気が付くと悪い癖とも言える「両サイドと山口がFWと同じ並び」という間延びしたフォーメーションになってしまった。ライン攻撃、ってあったっけ?
ただでさえ不利な状況の中盤がボランチ2人だけになってしまっては、ボールを運びようがない。

そして後半10分、がら空きの中盤で札幌MF和波の一人旅を許し、角度のないところから決められてしまう。

これでベンチもしびれを切らせたのか、後半13分、サイドを上下するだけだった両サイドを一遍に入れ替える。
ここで登場したのが、前回ホームで山口の替わりとして使われていたMF佐田。
監督が言うには「練習では前線とボランチの間で面白い動きをしていた」から使ってみたということだが、今日はサイドで確かに面白い動き。
ボランチ鳥居塚と入れ替わって内に切れ込んでみたりと、硬直した中盤を活性化。
ただ悲しい事にトラップに難があるため、せっかくのチャンスボールを無駄にする事数回。自分でずっこけてチャンスを潰すシーンも一度。

もっとも札幌DF陣の注意を引きつける事には成功したようで、鳥居塚がサイド深いところからマイナスのクロスを上げるという、普段あまり見られないプレーの実現に繋がった。

そして、32分、佐田のドリブル一人旅から生まれたチャンスがPKに繋がり、山口が得点。

その後はお互いカウンター合戦。
札幌は磐田にあったもう一つの欠点、「みんな良く動く反面、後半疲れて足が止まってしまう」も受け継いでいるようだ。
それと草津コーナーポスト付近でボールを保持しようとして、何を勘違いしたのか蹴り出してしまい草津ボールにしてしまうミスもあった。これも「若さ」?
そしてそのまま試合終了。

柳下監督は確実に「良い頃の磐田」のエッセンスを札幌に植え付けつつあるようだ。
個人的には京都や山形といった上位のチームよりも、組織としての完成度は札幌が上回っていると思う。
特に選手が「自分で決断してプレーする」という点はミドルシュートの多さが表している。相手DFが隙を見せようものならどんどん撃ってくるから。入らなかったけど。

ただ、先に書いたとおり「カウンターを喰らいやすい」という点と「高原がいない(笑)」ので4位に甘んじているんだろう。

まあ、草津が、というか手塚監督は目指したのはこういう「アクションサッカー」チームなんだろうなあ。
でも札幌も1シーズンを棒に振ってこの「組織」を手に入れたわけだから、まだまだ草津、というか監督に対しては長い目で見てあげる必要があるのかな。

ところで今のオフサイドルールは、オヤジGKには確実に不利。
相手選手が触るまでオフサイドかどうか確定しないから、GKは嫌でも飛び出さざるを得なくなる。小島死んじゃうよ。
後半8分くらいにコーナー付近でラインを割りそうだったボールを、わざわざ拾いに行って逆にピンチを招いていたのは疲労から来る判断ミスだったんだろうし。
老眼ではない、と信じたい。

« 本人に聞いた訳じゃないが | トップページ | 期待に応えた会長 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 本人に聞いた訳じゃないが | トップページ | 期待に応えた会長 »

2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

Googleサイト内検索

観戦、旅行、その他諸々

フォト