日本からCDが無くなる日・序章
Appleが国内子会社「アイチューンズ」設立、エイベックスが楽曲提供で合意(ITmediaニュース)
「アイチューンズ」設立も東芝やソニーは沈黙(ITmediaライフスタイル)
エイベックスから正式なプレスリリースが出ているので、噂ではない。
タイトルは大げさすぎたか。(笑)
ただ、これでエイベックスしか聞かないエイベックスマニアなら、CDプレーヤーが無くても音楽を楽しめることは確か。
しかし、相変わらずの「報道先行」、相変わらずの「アップルコンピュータ(株)は『(米国本社直轄事項なので)何も聞いていない』」。
他社からのプレスリリースでアップルの決定事項を知るというエピソードでは、以前ATIが「今度の新しいMacにはウチのカード(チップだったかな?)が採用されます」とプレスリリースを出したところ、当のMac自体がまだAppleから正式発表されていなかったため、当時暫定CEOだったスティーブ・ジョブズを激怒させてしまった、という騒ぎがあった。
今回は大丈夫なのかな。
元々エイベックスは家電企業の紐付きでないレーベルだからハードウェア関連のしがらみは無いし、CCCDの急先鋒だった役員がいなくなったら積極的に自らのソフトを提供・配信して権利金を稼ぐ、という方向にシフトしたようなので、今回の発表も意外ではない。
エイベックスが高音質ネット配信を研究へ(ITmediaニュース)
販売窓口は多いに越した事はないし、実績ある会社(日本国内では名のみ高し、だけど)が提携を持ちかけてきたんだから、決断するのはそれほど難しくなかったろう。
日本のアップルを経由することなく、アイチューンズに直接話を持って行けば米国本社と話が出来る、ってのも大きかったろうな。
家電業界と音楽業界のしがらみが表面化した騒動で個人的に思い出に残るのは、RCサクセションが原発反対ソングを収録したアルバム「COVERS」を所属レーベルからリリースできなかった件。
彼が所属していた東芝EMIの親会社・東芝は、なんと日本最大の原発担当企業。
そのため発売禁止の圧力がかかり、結局、東芝EMIの了解を得た上で、どこかの企業傘下ではない独立系レーベル、キティ・レコードからリリースされた。
この騒動が大きく報道されたためCOVERSは大ヒットとなったが、アルバムの内容そのものは単なるカヴァー曲集なので、期待したほど面白いものでもなかった。
でもアマゾンで見るとまだ売れてるんだよな。
後にこの騒動を振り返って清志郎は
「子供にはもっと自由な世界で生きて欲しいよね。お父さんはここまでしか来れなかったけど」
と苦笑混じりに語っていた。
音楽も社会的しがらみとは無縁ではいられない、ということを若造(当時)に知らしめてくれた、ということで今でも忘れられない、、、というよりもCCCD騒動で思い出させてくれたんだが。
スケールは全然違うものの、家電大手が音楽業界大手でもあることが招いた歪み、という点では通じるものがある。
東芝もソニーも今の台所事情は苦しいんだから、自社販売にこだわることなく、ハードウェアはハードウェア、ソフトウェアはソフトウェアで、それぞれが少しでも多く稼ぐ事を優先した方がいいと思うんだが。
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