バブル期生産者と自己破産は一対
パターンとしては、バブル期の投資が祟って破産。
ナリタタイシン(Yahoo !)やマヤノトップガン(Yahoo !)という名馬を生産した川上悦夫も一度牧場を潰している。
オーナーブリーダーでもない限り、物凄い名馬を生産しても賞金は大して入らない。
その名馬の兄弟は高く売れるとしても、1年に1頭しか作れない。
その馬が種牡馬になって株を持っても、それだけでは大した収入にならない。
でもバブル期には銀行がいくらでも金を貸してくれた。
で、やりたい放題やった大規模生産者は、バブルがはじけてみんな揃って討ち死にした。
討ち死にしなかったのは、本業を他に持つ馬主が出資していた牧場か、吉田一族くらい。
でも刑事被告人になった生産者は珍しい。
早田光一郎は、ビワハヤヒデ(Yahoo !)、ナリタブライアン(Yahoo !)を輩出した絶好調時のインタビューで日本軽種馬協会を馬鹿にしたような発言をしていた。
「なんでキンググローリアス(日本軽種馬協会)なんて買ったんかね。ミスタープロスペクター(サラブレッドタイムズ)が祖父じゃあ、産駒の血統表にミスプロの名前が載らないじゃない(大抵の血統表は祖父までしか載せないため)」
たしか優駿のインタビューだったと思う。
JRAの機関誌みたいなもんなのに、こういう発言を載せてしまうのが優駿の凄いところだったりするわけだが、この発言を評して
「さすが、ビジネスマンとしての感覚も一流」
なんて持ち上げたんだから、当時の編集長は器が大きかったんだんなあ。
キンググローリアスの現役時代を無視してこんな事を言ってしまう一流のビジネスマン、早田光一郎被告は確かにお金が大好きだったらしい。
それが他人のものであれ、自分のものであれ。
大好きなお金を返すのが辛かったから、借りたお金を返せなかったんだろう。
しばらく預かって自分になついた犬や猫を返すのが辛い、ってのと同じだ。
従って、今回も好きで好きでたまらないお金が目の前に現れて自分を見失ってしまったんだろう。
ちなみに、血統的には評価の低かったサンデーサイレンスを
「強いんだから買えばいいじゃない」
と決断を下したのが競馬界のトヨタ・社台ファーム。
発言したのが善哉だか照哉だか忘れたが。
競走馬生産者として何を優先するかを忘れない、ってのが今も生き残る名門牧場に共通する部分なんだろうな。
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