フリークアウト・シトロエン
【ジュネーブモーターショー05】写真蔵…シトロエン C6、なるほど(Response)
自分の中のフランス車に対するイメージは
「曲線基調で変な顔」
206がヒットし、クサラがWRCで活躍していたりするので、余計にそんな気がするけれど、これは偏見に近いイメージであることも分かっている。
フランス車に曲線基調のクルマが増えたのは90年代に入ってから。
80年代くらいのシトロエンは、XMやBXという折り紙細工みたいなクルマを作っていた。
しかし、遡ればデジカメのCMに登場して話題になってしまうくらいの名デザイン車・このイメージにぴったりのDSが日本在住の人間としては強烈で、間をすっぽり抜かして繋がってしまうんだな。
そのDSを50年前に送り出したシトロエンは、プジョーと合併してからというもの、デザインという面ではすっかり影が薄くなっていた。
確かにC5(Yahoo !)もクサラも曲線基調のクルマではあった。
プジョー製のクルマを元にして作っているんだから、それも当然。
であればせめて顔くらい凝っても良さそうなものだが、ツリ目ブームに火をつけたプジョーや「ルケマン顔」炸裂のルノーに比べて圧倒的に地味な造形。でもコンサバと呼ぶには「変」。
もしかしたらPSA・プジョー・シトロエン・グループには、プジョー車を「フルラインアップツリ目路線」にするまで、シトロエン車のデザインに割く人的、資金的な余裕が無かったのかもしれない。
だから、最近出たシトロエン車、C3、C2の顔にはっきりした個性があるのは、プジョー全車への「ツリ目適用」が終了したあたりでデザインされたから、ということじゃないだろうか。
ただ「変な顔」ってほどでもないな。
しかし続いて登場したC4(auto-web)は明らかに「変な顔」。
間髪入れずC5を同じ顔にしたフットワークの良さから見て、シトロエンにも大分余裕が出てきたようだ。
ただ、個人的にはまだ喰い足りなかった。
やはり歴代のフリークアウトな顔を誇る諸先輩方を知っているだけに、「やればできる子だろう、シトロエン」という思いが強いから。
そして今回発表されたC6(Response)。
「変な顔シトロエン」の真打ちで、多分これで打ち止め。
あとはプジョー307SWみたいにバリエーションが増えるだけだろう。
C6、イイ。やればできたじゃないか、やっぱり。
何がイイかと言うと、かつてのフラッグシップ、DS、SM、CXと同じ匂いがするから。
一言で言うと「デカダン」。
クルマの分際で「ぬめり」を感じさせてくれる奴はそういない。
イタリア車の能天気なセクシーさとは異なる屈折した色気。
ブライアン・フェリーの声がお似合いの1台。
一時期のマセラティが何となくそんな雰囲気を出していたが、「デカダンな量産車」を出したことがあるのはシトロエンくらいだっただけに、やっと期待に応えてくれた。
ある種の人にとってはたまらない魅力を発散させていると思う。
そうでない人には「でかくて変な顔のクルマ」かもしれないけど。
(3/9 プジョー・シトロエン・グループの呼称を修正)
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