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2004/10/01

トヨタF1参戦記念車

F1参戦以来ず〜っとスクープ報道されている「トヨタF1参戦記念」という名目のスーパースポーツ。
いわゆるトヨタ版SLRマクラーレン

しかし、このクルマ、トヨタF1の立ち位置を表しているようで面白い。

どこが? というと、F1参戦やスーパースポーツ開発という一大プロジェクトが、「技術者魂ここにあり」というよりも、トヨタ流の冷徹な計算に基づいて行われているんじゃないのか? という匂いがするから。

F1参戦はマーケティング主導じゃないの?と囁かれるトヨタF1だが、なんやかんやで「プレミア化」「ブランド確立」が急がれる昨今のマーケティング事情を考えると、そうであってもおかしくない。
実際、トヨタF1の活動はホンダと違って現場は現地のTMGにお任せ。
日本から派遣している「会長」はお目付役だから、果たして「現場の人材フィードバック」がなされているのか、疑問が残る。
もし、現場レベルの交流が大して無い、ということであればスーパースポーツとF1チームとの関わりは「ドライバーが何度かテストドライブして褒めてくれました」くらいになりかねない。

つまり「F1参戦記念」とは日本とヨーロッパ販売向けの名目として使うだけで、アメリカだったらインディと絡めて売るんじゃないの? ということになる。

まあ、広告宣伝のために2つ併せて合計1000億はかかるプロジェクトを立ち上げているのなら、それはそれで凄いことではあるんだけど。

でも、個人的には「フェラーリなんか目じゃねえぜ」とばかりに開発されたNSXとは志が大きく異なる「マーケティング主導」のスーパースポーツや、トヨタ技術者魂の発露とはなっていないF1チームに感じるものは何もない。

似たようなコンセプトのSLRマクラーレンは、ゴードン・マレーが関わっていることが早くから報道され、開発の進捗状況自体がトピックだった。
「言っちゃった以上は出します」という不退転の決意を表していたとも言えるし、いろんな意味で伝説になっているF1デザイナーの名前も大きかった。
ただこっちもマクラーレンF1の時ほどワクワクさせてはくれなかったけどね。
ゴードン・マレーはMRで行きたかったらしいけど、メルセデスからの要求でFRになっちゃったらしいし。

ちなみに、トヨタF1チームの冨田会長はモータースポーツ畑の人材としては社内随一と呼んでおかしくない人らしいが、一般向けのクルマとして、かのAE86シリーズに関わっている。
でも、本人は「もうエコカーの開発に専念したい」と言っているそうな。
これが即「やる気がない」と同義ではないけれど、最高峰カテゴリーへの参戦を果たした人材の発言としては、ちょっと寂しい。

ただ、レギュレーションの抜け穴を探すことが勝利への近道で、後は既存技術を磨くだけとも言えるモータースポーツと比べれば、未来に向けて何でもありのエコカー開発の方が技術者としては面白いのかもね。

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