上を出せ、上を!
選手会との労使交渉に臨む直前、滝鼻読売オーナーが苛立ったように発言した言葉は筋の通ったものだった。
「各球団代表は、決定権を携えてきて欲しい」
正確な発言は覚えていないが、内容は合っていると思う。
要するに
「オーナーからの白紙委任状を持ってこい」
ってことだろう。
滝鼻オーナー自身が清武代表に白紙委任状を持たせていたかどうかは分からないが、言っていることは正しい。
オーナー会議の決定を覆せ(合併凍結、またはオーナーの気分で拒んでいた新規参入企業への柔軟な対応)、という要求が選手会から出されている以上、球団代表達にオーナー会議の決定を覆すくらいの決定権がなければ、覆す、覆さないは別として、そもそも交渉する意味がない。
そのうえ
「時間がない」
という仕事が出来ない人間がよく使う言葉(身につまされます)だけを盾にして、ひたすら首を横に振るんだから、選手会にしてみれば、お客様相談窓口でお客様が叫ぶ一言、
「てめえじゃ話にならん、上を出せ、上を!」
を投げつけたかったところだろう。
スト決行の決定権を持つ人間に対して、なんの決定権も持たない人間が対応していたんだから、最初からスト決行は避けられるはずがなかったんだな。
ちなみに、渡辺恒雄氏は相変わらず
「(記者に向かって)君らには話さん、と言っただろう」
元記者なのに。
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