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2004/09/12

かりゆし崩壊

インド戦の陰に隠れて、今週の木曜日にこんなニュースが、

沖縄かりゆしFCの監督と選手全員、今季限りで退団へ(asahi.com)

ラモス瑠偉がかりゆしを退団するときの理由が、
「“この規模の運営を続けるつもりなら、短期間でのJ昇格を目指さないとダメ”という主張がフロントに認められなかった」
というものだった。
かりゆしフロントも
「焦ることなく足元を固めつつゆっくり行けばいい、という考えを認めてもらえなかった」
と言っていたから、退団理由についての食い違いは無いと思う。

当時は「功を焦るスターのわがまま」と勝手に思っていたけれど、ラモスの真意は
「“Jを目指します”と言ってしまった以上、かりゆしが全国に話題を提供し続けるには“昇格ゲーム”を続けるしかない。短期間でJ2へ、というのは難しいかも知れないが、せめて“Jは目の前”と言えるJFLには昇格しないと話題性が保てない。JFLへの昇格に資金はかかるが“全国お披露目興業”も出来るわけだから、実際に見てもらえるチャンスが大幅に増えるし、自分(ラモス)の知名度も有効に活用できる。九州リーグでゆっくりやっていたら、生観戦できない他県企業からの支援はまず見込めないし、そうなったら経営規模の拡大も難しいうえ、今いるレベルの選手をとどめておくこともできない」
てなことじゃなかったんだろうか。

かりゆしフロントも「足元を固めつつ」といった割には「資金はかりゆし、人材は元ヴェルディ」から脱却できず、「Jへ!」のかけ声もザスパ草津、愛媛FCといった本気度の高いクラブが次々とJFLへの昇格を果たしたこともあって霞んでしまった。

ちなみにザスパのバックには県中央政財界と太いパイプを持つ大立者(草津の有力なドライブイン、旅館、ホテルはみんなこの一族が所有)がいるんだけど、資金を流し込むようなことはせず、運営会社の草津温泉フットボールクラブに人材派遣業をやらせたり、ドライブインの経営を任せたりと、ある程度自立できるような体制を整えつつある。
まあ、ポッと出の会社に「経営を任せる」ってのも、バックの力がいかに地元で大きいかを表すものだと思うけど。

とはいうものの、これも目の前にJがぶら下がっているからこそで、新潟や大分の成功を見ると地域密着ってのは「地域の有力者をどれだけ巻き込めるか」「自治体を動かせるか」ってことになるんだと思う。

で、「サッカーファンの地域有力者」なんて想像も出来ない存在だから、彼等を満足させるには結果を出すしかないわけで、今のアマチュアサッカークラブが結果を出す、といったら「Jへ!」を実現させること、ってことに繋がっちゃうんだなあ。それより上はないから。

結局かゆりしの失敗は「日本サッカー界で1、2を争う有名人ラモスを呼んだ」んだから「話題」にこだわる必要があったのに、そのことに気がつかなかったフロント陣の見込みが甘かった、ってことなんだろう。天皇杯の時はあんなに話題になったのに、「その後聞かないなあ」じゃダメだったんだよ。

日本で一番広告効果の高いスポーツといえばプロ野球だけど、参加資格のハードルが下がったとしても人件費がとんでもなくかかるし、まだJ昇格を果たしてないのにザスパがそれなりに(2chで継続してスレが立つ程度には)話題になっている現実を見ると、これから「地域密着型のJを目指すクラブ」が増えるかも知れないな。

そうなったらそうなったでリーグの再編成が必要になるだろうけど。

でもね、かりゆしってこんなにいいところ(QuickTime 1.3MB)なんですよ。また行きたいなあ。

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